Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

あ~びっくりしたな~!

2014-09-04 17:52:21 | Vincent Black Shadow
今日は一日中雨降りでした。
そんなに強く降った訳ではないのですが余り止み間がなかったので量は結構降ったかもしれません、昨日植え付けたニンニクやラッキョウは丁度良いタイミングだったかもしれません。

天気に話はこの辺りにしておきまして、今日は大変珍しい方からお電話を頂きました。
僕にとってはご先祖様の様な方ですね、1/43モデルの制作がまだ仕事として確立していない時代にその制作を始められた方でして今でもその方の作風を目指す方は多々いらっしゃいます。
最近PCを始められた様でたまたま私のブログがヒットしたらしいです。
僕の目指す作り方とは少し違うかもしれませんが誰の仕事でも目標をきちんと持つその姿勢は参考になります。
1時間近くおしゃべりをしてしまいましたが、モデルフィニッシャーを始めた当時に実際に会いに行きたかったのですがいきなり押し掛けても相手は雲の上の人でしたから・・・結局会いに行く事はかないませんでした。

さてさて、一昨日の続きでキットの部品で気になったハンドルの中央部だけを作り直してみようかと思いました。
まずハンドルを固定するクランプの部分を作りましょう。
厚さ1.0mmの真鍮板を5mm程の幅に切りましてその厚みの部分に0.5mmの穴を4つあけました、この穴がクランプを固定するボルトの穴になるのです。

次に穴を開けた板を90度回してからクランプしまして
1.5mmの穴を明けます、クランプの0.5mmの穴のちょうど中間にあけることになります。
この穴にハンドルを通してハンダ付けします。

画像が無くてわかり難いのですがクランプの反対側に0.6mmの穴を開けて0.6mmの真鍮線を取り付けます。
このピンがハンドルのクランプをフロントフォークのトップに取付ける為のピンになります。
一応ステアリングハンドルも取り付けていますが左側が長くて右側が短いですね、これは失敗したのではなくステアリング右側の方には補機が色々付いていますのでステアリングの長さが短くなっているのです。

グリップとかレバーの付いている部分をカットして中央に0.8mmの穴を開けまして自作のハンドルに取り付けます。
少しシャキットしましたかね~(笑)

また何やらよくわからない部品が出てきましたね。
素材は0.4mm程度の真鍮板を2枚重ねにしましてハンダ付けしました。
この部品はリアタイヤのセンター部分に固定されるセンタースタンドの部品ですね。

メインのセンタースタンドは車重がかなり有る車体を支えなければならないので角の部分を三角の鉄板で補強されているのが標準ですね。
また中央部に出ている2本の爪はここリアフェンダーの中央に付いているハンドルで締め付けて固定します。
結構複雑な構造ですね・・・この微妙な形状が特徴なのでここを再現しないといけないですよね~。

フレームにスタンドを取り付けてみました。
なかなか良い雰囲気ですね・・・。


書けばこれだけで一日の作業が終わってしまいますが何度か作り直しておりますので仕方が無いですよね。
明日からはエンジンかステップの部分を作らなければならないですね。

レインボウもシリコンを流したいのですが・・・湿度が高過ぎてどうしようかと迷っています。
ベンツもそろそろ始めたいですね・・・。


休日も忙しかった・・・お話!

2014-09-04 10:36:55 | その他
昨日はお休みでしたがやっぱり自宅から仕事場まで出勤してしまいました。
何をやったのかと言うと・・・ずっと前から通勤用のスズキアルトのリアのハブから音が出ていまして気にはなっていたのですが、まだ大丈夫だろうとタカをくくっていたのですがここに来て一層賑やかになってきましてついに数日前にベアリングを部品商に発注しました。
幸いな事に部品はすぐに届きましたので後の修理は僕の都合だけだったんです。
このリアハブのベアリングは簡単に外れる事も有るし固着して手間取ってしまう事も有りますので時間が十分に有るときでないと出来ない事を経験から知っているのです。
幸いにして今日は定休日、もしも手間取りそうなら知り合いの自動車屋さんの所まで部品を持って行き油圧プレスを借用しようと言う計画で本日着工という事に相成りました。

リアのアクスルをジャッキで持ち上げて馬をかけて作業開始です。
ドラムブレーキの中央にキャップが有りまして、ここの奥に目指すベアリングが有るのですがグリスが過熱して流れたのか少し油が滲んでいますね。
このキャップを外します。

そうしますと中からナットが出てきます。
ナットがまた大きくて30mmのボックスレンチを使って緩めます。
持ってて良かったよ30mmのボックスレンチ・・・
一部、縁が変形している部分が有りますがこれは緩み止めにロックして有る部分なんです。
真中のシャフトの部分も溝が切ってありナットを締めてからここをタガネなどで潰して緩まない様にします。
昔の車ですとここに割りピンを入れて曲げて緩み止めにしていたのですが部品の簡略化でこの様な構造になった様ですね。
ちなみにこのナットは一回限りの使用で外したら交換しなければなりません。
と言うのも一度使った物を再び同じ場所に取り付けますと変形させてロックした部分がまた同じ位置に来ますので何度も叩いてロックをしますとその部分が金属疲労でロック出来なくなる可能性が有るのです。
緊急時の裏技としては左右を入れ替えてやるとナットの違う位置でロックが出来る事も有ります・・・と言っても緊急の措置ですので必ず交換しましょう。


ナットを外してドラムを引っ張ると簡単にはずれますがここで注意点がありますこのドラムは絶対に落としてはいけません落とすと円周の部分が歪んでブレーキの性能に影響が出る事が有ります。
内側に付いているクリップを工具で外してベアリングを打ち替えます。
外す場合はベアリングにちょうど合うボックスのコマをベアリングに当てて外します。

ベアリングの向きに注意をします内側に黒いオイルシールが来る様にします。外のキャップ側はシーが無い側になります。
この辺りは外す時に注意をして観察をしておきます。
ドラムの上側に見えるのは外した古いベアリング、ドラムに付いているのは新しいベアリングです。
幸いにも比較的簡単に外して交換する事が出来ました。

せっかくですからドラムのブレーキシューが当たる部分をペーパーで軽く削っておきます。
この後の削りカスはエアで飛ばしたりしてはいけません、空中に舞うと呼吸をする時に吸い込んでしまいます。
このゴミには重金属や体に良くない物が含まれている可能性が有りますのでブレーキクリーナーで手についている油分と共に洗い流します。

ドラムを外したブレーキはこんな感じ・・・
やっぱりブレーキダストで汚れています、このダストも昔はアスベストが含まれていました、今はノンアスベストが普通ですが体に良くない物に違いは無いのです。

ブレーキシューにもペーパーをかけて表面を軽く研磨しておきます、シューの厚みも点検しておくのが基本ですね。
この後ブレーキクリーナーを使って清掃をしておきます。
そして外した順番と反対に組立てれば作業は完了となりますね。
尚、ブレーキの分解は整備士の資格が無い方はしてはならない事になっていますので普通の方は専門の業者さんに依頼して頂きます様お願い致します

左後のハブベアリングから異音が出ている事は何となく承知していましたが左後のベアリングは外した途端に分解してしまいました
水が侵入したのかグリースが錆色になっていますね・・・。