Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ステアリングロッドの反対側とブレーキについて

2013-03-02 19:56:18 | Bluebird 1933
今日は雪が舞い寒い一日でしたね。
暖かかったり寒くなったり正に三寒四温と言う所でしょうか、山陰だけではなく日本海側はほとんどこんな感じだったんじゃないでしょうか?

さて制作ですが、昨日外出した時にエーモンマイカー用品のコードを買って来ました。
元々はブレーキに使う極細のワイヤーを探していたのですがどうもいつものホームセンターには私の希望に添う程細い物が無かったのでワイヤーを作る事に致しました。
買ったのはこれです。

ビニール製の被覆を剥いて芯線を取り出しました。
それをピンバイスに挟んでねじってワイヤーを再現しております。

問題は芯線2本で作るか3本にするのかですが細さでは2本が良い様ですね。

ねじったらハンダを流してほどけない様にまたハンダを流す事で硬くなりますので加工性が良くなります。

下側の2本が芯線3本で作った物、上側が2本で作った物です。
理屈では太さがあまり変わらないはずなのですが2本の方がわずかに細く見えます。
細い方が感じが良いのでそちらを採用します。

ブレーキのワイヤーの準備ができましたのでいよいよ反対側のステアリングロッドを完成させます。
右側を作っていますので左側は鼻歌まじりで出来ます(笑)
まずは現物合わせでロッドの長さを決めてマーキングします。

ハンダ付けをしてロッドの長さを決定致します、ハンダを流しましたのでもう後には戻れません・・・。

中間のステーから前側を作ります、ここはフロントタイヤが邪魔をしてやり難いですね。
ボールジョイントの部分は先に中間のステーに差し込んでおきます、接着はしてないのですがクリアランスが限りなくゼロに近いので差し込むだけでこの位置で止まっていてくれます。この後同様に前側のロッドを完成致しました。

ブレーキワイヤーを取り付けるまでにまだ作らないといけない物が有りました。
ブレーキワイヤーはペダルから動きをワイヤーを引っ張る力に替えるコントロールアームから前側に延びますがブレーキを作動させるロッドに連結されるまでに先程のステアリングの中間アームの内側の支点でローラーに支えられている様です。
と言うのもコントロールアームの納められている水滴型のカバーからフロントブレーキまではかなりの距離が有りますがこの間のワイヤーを引っ張り過ぎるとブレーキを引きずる事になりますし、緩いとワイヤーが下に垂れ下がってしまいブレーキをかける場合にタイムラグが生じますから適度なテンションを保つ為に中間部分のアームのシャフトに付いているローラーで支えてある様です(画像は有りませんので確認は不可能ですが)
そのローラーを作ります。
この部分のシャフトは中央に割りピン付きのナットを使いたいので外径が1.4mmとかなり太めのパイプを使っていますのでローラーの内径は1.45mm、外径が余りにも大きいと不自然なので外径は1.55mm外周の中央部分はワイヤーがずれないように凹みが付けてありましてここは深さが0.08mm程度の溝としました。

作ったローラーはなるべく薄くしたい(厚いと中間アームがボディから遠くなってしまいます)のでリューターで薄く削ります。

まだまだブレーキワイヤーを取り付ける訳にはいかない様子です(笑)
続きはまた明日ご紹介致しましょう。

先日の作業の続きですが・・・

2013-03-02 12:04:48 | その他
本日ご紹介する作業は前回の休日にした物なのですがスペースの問題で本日ご紹介しておきましょう。

AR50は本来は空冷の50ccなのですが、私は空冷のエンジンのアッセンブリーを持ち合わせておりません。
そして大学時代(もう30年くらい前ですが)のすり込みから峠を上がるには空冷の原付エンジンは回転を上げて走らないと走りませんしスピードも出ませんから余計にヒートしてしまうと言う気がしております。
水冷式は回転を上げてもスピードが遅くなってもヒートの心配が少ない事が有りましてどうしても水冷のARが欲しかったのです。
そこでちょっと考えました、KawasakiのAR50のミッションケース左側とギア類(AR系はチェンジレバーがシャフトの後ろ側に付いていますのでKSRを使うと1アップ5ダウンになってしまいます)はそのままに右半分をKSR50のクランクケースに組み替えて(この部分に水冷用のウォーターポンプやウォーターラインが付いていますので)シリンダー/ピストンはKSR50(原付の規格に納める為)を使えば水冷式のAR50が作れるのじゃないかと・・・。
もちろん年式の違いによる小加工は必要ですけどね・・・
この方法なら原動機の番号や型式は元のARのまま合法的に水冷に出来ます。

フレームにラジエターのサポートステーを溶接しますが、多少の振動でもラジエターがフレームに当たらない様にクリアランスを考えて位置を決めます。
ステーなどは作っても良かったのですがマグマムのフレームが入手出来ましたのでこれから溶接の部分を削って外した物を使いました。
マグナムのフレームからはホイールや錆びていないフロントフォーク/強化されたリアのスイングアームなどを流用出来ましたのでかなり助かりました。
まずはポイントで溶接してステーの位置を決めるのは模型と同じですね。
これはラジエターの上側のマウントです。

下側はこんな場所になります・・・ご覧になっても余り参考にならないかもしれませんが・・・こんな事をされる方がそう多いとは思えません(笑)

正面から見て中心にラジエターが来ているかどうか厳しく確認します。
ラジエターはマグナム用で50ccには少し大きいかもしれませんがサーモスタットをウォーターラインに入れてありますのでオーバークールは防止出来るのでは無いかと思います。

溶接は屋外で行なっています、ガレージの中では可燃物や燃えやすい物が有ります溶接の火花が飛んで火事になる事は良く有ります、転ばぬ先の杖(??)で用心するに越した事は有りません。
ちなみに火を使った物や火の粉が飛んでいそうな物は一晩ガレージの中に入れません。
溶接機は100Vの炭酸ガス溶接機でフレームは厚板ですから電圧を上げて使います。

アンダーカウルは最後まで迷いました・・・AR50にはこれが付いてないのです。
これはマグナム用でして・・・これを付けると少し近代的なデザインになってしまいますが、水冷化した時点で多少なりと近代化されてしまいますから付けても良いかと判断して付けました。