コモンレール交換

先日のコモンレールからの燃料漏れ（その他あり）の修理。




まず冷凍機のコンプレッサーを外すことから。
ステーごとですがこれがくっそ重い



で、いきなり外し
指数は2.3ｈとありますが、冷凍コンプが無ければそれほど時間は掛かりません。
フューエルデリバリーパイプも外した際の位置ズレは無いのでインジェクター側も緩める必要は無し。
ただ、交換の際はゴミの混入は厳禁です。




パークリで付着燃料燃料をある程度洗浄して




新品用意。
たっけーんだコレが




で、問題なく組んだら




お次は冷却水漏れの修理。
ロアホースハウジングからの漏れ、パッキンは使用していないので再シーリング作業。




相手側も綺麗にして装着。




3ヶ月点検に段つき磨耗の指摘項目がありましたので、オルタプーリーとテンショナープーリの交換。
指摘するならベルトくらい交換しろっての。




こういった削り出しは見てて飽きない。




元に戻して完了でっす。
イスズさんのおかげでうちが儲かった。あざーす！




H15年　エルフ　
クラッチ滑りで緊急入庫。
ユニックからの油漏れもあり、かなりのギトギトドロドロ。




これもね、ダンパースプリングの遊びでアイドリング時にミッションガラガラいってました。




インプット、メンドラシャフトの点検して組み付け完了。
余談ですが、フォークレバーのレリーズシャフトを受ける部分、給脂しないと削れて抜けますから
だいたい交換必須です。




組み付け後のデュアルモード初期化

クラッチ磨耗0点調整、シフトストローク学習、クラッチトルク学習、HSA調整
デュアルモードのリザーバータンクも汚れていたのでフルードエア抜き交換作業。
大変ですが、納車後の安心のため必ず1セットで作業します。

今週は汚れる作業が多かったな。
あ、月曜も汚れるの決定してんだった・・・

急な追加作業

H18年　PW37A　コンドル

フロントガラス交換のみのご依頼でしたが、預かったとき、ついでにエアコンが急に効かなくなったから
診てくれとのこと。
基本点検で、ガス圧、量、コンデンサーファン作動、詰まりなど異常なし。




平成初期から日産のオートエアコンは変わらず（クオン除く）、エンジン始動、OFFボタン長押しで自己診断に
突入。




モード2　故障コード２５番　日照センサー
これはどうしても入っちゃうコード、無視。



モード3、フラップ位置の確認モードへ




３０番　正常




次へ移行するといきなりモード4
内気外気のホット、コールド切り替えが正常かどうかテストし、正常




モード5
温度の確認と設定




外の温度




中の温度



エバポの温度




設定温度基準より-3度な、の指令もするも出る風は一定の温度。





maxHOTでも変わらず、効きとしては一貫してイマイチな冷風。



なんとなーく予想はできたので、ヒーターコアを外す。
おい、三菱ふそう！これを見習ってください、お願いします。




冷温の切り替えフラップが動かず、これが原因。
あさって車検でデラさんへ入庫の予定らしいので点検料だけ追加して終了。

二度手間 三度手間

H19年 ＦＲＤ90　4ＨＫ１

発端はエアコンが効かず、先にやっている冷凍機修理の業者さんが終わったら掛かってくれというご依頼。
結果は冷凍機ベルトが切れてA/Cベルトも巻きこんだっちゅーことで解決。




アハハのハっともう笑えねーや




ベルト全数交換の際、水漏れ発見



も一つ、どうも燃料臭い




アクセル煽ってレール圧上げると、コモンレールから出てるフローダンパからにじみ出る。
数千気圧という圧が掛かる部分なので、残念ながらassy交換です。

他にも色々あって、見積もり上げたら了承頂きました。
他のイスズはちゃんとやってんのに、なんでアソコだけはあんな酷いんだろ・・・

インジェクターはもう日常業務 その2

H17年　FRR35E3S 6HL1 アームロール

車検と同時にインジェクター交換のご依頼も賜りました。




燃料系統は必ずSCVと燃圧、実圧を点検してからインジェクター交換と決めています。



今回は時間を頂いているので可能な限り、黒いのを取りたいと思います。




オイル管理最低
後にオイル交換もしますが、抜けた量は約17Ｌ
標準が12Ｌ前後なので相当サボってた証拠です。
これより2～3Ｌ増えるとクランクから漏れる量になってきます。
それ以前に、一度だけ経験がありますが、燃料が多量に混ざったオイルが増えすぎると
ブローバイと共に燃焼室に混入、激しいノッキングがおきます。
どんなモンかというと、エンジン回転中にパークリ吹き込むと出る症状です。
経験としてやっておくと良いかも知れませんね。




スロットルボディ
バタフライに2ｃｍ厚の黒いのが溜まってます。




サージタンクも合わせて落としてこの量。
何が含んでるのかわかりませんけど、重さにして1キロはあると思います。




リビルトインジェクター用意して




パイプシールも交換して組み上げ。
いつもの作業なので以下写真無し。




6HK1カテゴリでID書き換え










もう書き込みに迷いは無し







すばらしい数値です。




とおもったら差圧がおかしい。
洗浄決定です。




さて車検。
ずーーーっと疑問なんですが、このシムのカップ当たり面の指定
両面見てもどう違うのかまったくわかりません。
逆組みしたらどうなるのか？誰か教えてください。







むぅ・・・やはり順当に組んでしまった。




30万キロ超えなので予防的にクラッチブースターも交換。




形的にゴッソリ外したほうが楽。




でも一人で運ぶのはムリ




洗浄にはいい時だと思います。
ピンクのアッシュを可能な限り落としたら





熱で固着した排気温度センサーをあぶってはずす




距離的にそろそろ壊れてもおかしくないので、その時のために出来る準備を・・・




差圧パイプの焼入れ写真撮ってなかった・・
アホなほど詰まってました。これもペーストヌリヌリ。




よしよし
















DPDもリセットして完了！

インジェクターはもう日常業務 その1

2台続けてイスズのインジェクター交換です。

H15年　4HJ1 セフティローダーダンプです。
わけあって売却、他車種乗り換えの資金に当てたいとの事で
調子の悪かったインジェクター交換をしてオークションに流します。



前回と同様、4HJ1だけエラーです。
その他、4HL1 4JJ1 6HL1 などで試して見るも無残な結果。
うちの手から離れてしまいますが、どうかF3-Gのプログラム対応をお願いします。









もうすさまじく調子悪い。
スタートなんかガンガンふかさないと発進すらできず。







クレームが怖いのでゲタのパッキンや、サーキュラー、パイプシールなんかも交換です。







トルクを守って安心整備！






スムーズに、力強さも戻り、分解記録簿出して出品しましたが
新車の半額まで跳ね上がりました。
外装ボロボロの11年落ちが驚異的なセリ値を出してくれたおかげで
次の車は良いモノ落とせそうです。

売るには良いけど買うほうはたまったモンじゃねーな・・・
こんなん新車買ったほうがいいって！