診断機 修理 アレコレ

BABYMETALをこよなく愛すポンコツ整備士の修理日記

なんだ意外と簡単じゃないか

2021-11-07 03:15:45 | スズキ
17系 クリッパーバン
AGS車なのですが、発進時のジャダーが酷いってことでクラッチO/Hです。



さてさて、まるっきり初めて触るトランスミッションなのでどう攻めるか
観察するんですが、カバーはぐったらユニットが結構デカい。
AGSごとミッション降ろしてどうにかしようと考えていたので出鼻から挫かれる。





急がば回れ。
失敗したあとの時間とお金の損失考え、はじめはしっかりと覚えるつもりで。
整備書見たらAGSユニットを外せだって (;^_^ 見といてよかった。



マレリ製ですか・・999の時はイモビ連動メーターとかで苦労させられたな。





軽バンだと舐めてかかると痛い目みそうな感じ。
ここだけ外車ワロタw





整備書の図面だといまいち理解できなかった構造。

分解して納得、こういうことね。



こうなったらもう普通の軽。ボルトが固いってのはあったけどサクサク分解。



妙に汚れると思ったらブリーザーホースがやぶけて周辺シットリ。





走行距離11万キロでのO/Hですが、ベアリング当たり面のエグれがひどい。
ドライブ入れてたら止まってる間はずっと踏んでる状態ですもんね。
頭のいい機構ではありますが、本来のマニュアル操作でこの状況は下手クソって言われかねない。



フライホイールも軽く研磨ってことで外したんですが、クランク後端貫通してたので
取付には再度プリコーティングか新品用意しなきゃならない。
要は緩み止め兼、漏れ防止剤が付いたボルトじゃないとダメよってこと。
ロックタイトが対応してるようなのですが、時間的に間に合いそうもないので新品ボルト用意。
今後のために書いておきますが、一般的なクラッチ交換以外にAGS車はどうしても必要な部品があり
この手配に時間かかってしまった。
1:AGSユニットとミッションをドッキングする所のOリング
2:ミッション上部のブリーザーホース。(あまり耐久性無さそう)
3:プリコーティング対応してるロックタイト(フライホイール外すなら)



粉がすごかった粉が・・・

















全部用意出来たらバタバタと組む。AGSユニットは慎重に合わせてOリングを傷めないように。
フライホイールちょっとトルクオーバー💦











AGSの一括学習
特に問題なく学習できましたが、フォルクスワーゲンのDSG学習みたいにガチャガチャ結構な音。
ここの部分だけ外車気分w
それよりも学習中、結構な電力食ってたのでダイアグモードで繋げててよかった。





メーカー手配で遅れに遅れてたブリーザーホースをなんとか取り付けて完了。
結局1日半かかりましたが、部品がそろってて尚且つフライホイール研磨が無ければ半日でできるかな?
AGS車、結構売ってるので勉強できてよかった。

気になったのが・・・
AGSオイルの交換要領が載ってないということは交換不要?
相当汚れてる雰囲気ありますけどね。。。
整備書には上限下限ライン外れてたらユニットごと交換しろだって。
分解修理は想定してないんだろうな。


イグニッションコイル

2019-06-02 06:21:29 | スズキ
DA64W エブリィ
去年、IGコイルの不良でプラグ全数と共に交換させて頂いたのですが
たまに調子が悪くなり吹けない時があると言うことでお預かりです。

エンジンが冷えているときは症状出ず。
温まり、負荷を掛けると1発死んでます。



1番目



2番目
ここまで電圧は安定してます。



3番目
アイドリング状態でかなりのバラつき。
オシロで測定するまでも無いですね。



念のため、1番と交換しプラグ不良でもないことを確認。
部品不良のため保証修理です。
某○立製はよく壊れる・・・今後は純正にしよう。





まるっきり無料ではこちらの利益になりませんので
点検時にプラグホールへのオイル漏れがあったため
了承を得て交換させてもらいました。
このターボ車、めんどくさい・・・

何一つ役にたたねえ。。。

2017-09-24 01:40:50 | スズキ
DT63T キャリイトラック
エアコンの風が出ないと他の者が診断し、ファンモーターの不良。
後日、自分が出張で交換しに客先へ。
ドライバーでちょちょいのちょいなのですと
調子に乗ってたら



留めてるビスがトルクスでおまけに抜けないときたもんだ(イラッ
マイナスで回せそうなので恥を忍んで工具を借り





急遽、ネットで調べたモーター交換のやり方を調べてなんとか終わらす。

参考にさせて頂いた方、めちゃくちゃ感謝してます。

スズキらしい

2017-09-24 01:20:29 | スズキ
エブリイのエアコン修理の続きです。



年数と距離を考え、アクチュエーターの交換。



簡単にゆるみ止めを施工したのですが
過去にもトラブルがあるなら何か対策されてるのかな?と



よーく観察したらネジの座面に接着剤らしきものが付着しており
これがスズキ流の対策のようだ。
じつにスズキらしいといえばらしい。



本来の性能へ復活。
数ヶ月前にエアコンメンテしたという言葉を信用し
かつ機能点検での減り(施工ミス?)を漏れと勘違い
もう一度本格的に点検しようと、ガスを充填し、真空保持圧力を
確認しなければダッシュボードを分解するところでした。

「急がば回れ」というこの言葉
最近、迷ったら頭に浮かべて作業することが多くなっています。
これが若いときから変化してきた部分かな。
全部が全部、そう出来てるとは言えませんが・・・

水が減る

2017-05-23 21:27:48 | スズキ
DA64W エブリィ
1日走行するとガバッと冷却水が減るんだよね。
という事でお預かり。



メカニックだかダメスレだかにエンジンルーム内のキャップがよく壊れるって目にしていたので
リザーバの吹き上げ症状を確認し、点検したら見事に壊れてらぁ
さすがチャンツー、見てて損は無いw



合わせてウォポンからも漏れてたので交換の了承をもらう。



やりやすそうに見えて、オイルクーラーとかごっそり外さないと交換できない。
ちゃちゃっと終わらせ納車。
 
お次はFRR35 フォワード
フロントクランクからのオイル漏れとクラッチがヤバそうとのことでお預かり。



前々からもう調整一杯ですからねと提案はさせてもらってたのですが・・



今回、クランク前後から派手にお漏らし



現場でオイル漏れを怒られたようです。
まぁリヤの方が酷いんですが、こんだけ漏れたらそりゃ起こられるよね。



スリンガーの螺旋は残っていたので今回はシールのみ。
35万キロで初めての交換、やはり耐久性はあるんだね。



専用冶具じゃないので少し叩いちゃ測定し、クッソめんどくさいんですけどね。

さて、2台目のフォワードこちらも



クラッチ、こっちのがひどいというw
うちに持ってくるまでギリでした。



予防的な意味でシール交換しとこかーと外したら螺旋が確認ができないほど磨耗
イヤイヤながらなんとか



外す。



シールとスリンガー用、自作冶具の登場。
スリンガ用にも4mmの丸棒を淵に溶接してあって



スリンガーの窪みに当てて徐々に打ち込む。



なぁに、失敗しても売るほどスリンガー在庫してるからドンとこい ←どうしようもないバカ





もちろんスリンガーもクランク端面からの距離がありますので正確に打ち込まなければいけません。
でもね、もともと付いてたシール、上面と下面でけっこう誤差あったんですけどね。
あまり神経質にならなくてもいいかもしれません。



そして本日、3台目のフォワード。
クラッチのO/Hって結構な金額するんですよ?大事に乗ってくださいね。



停滞気味の4JG2ヘッド交換。
インマニはプラ製なんですけど、外した時は液ガスでも溶けたんだろうと
さほど深く見もせずに放置。
さて組むぞ~と洗浄の用意しようとした所



溶けてんじゃん!
この会社、高速ぶっ飛ばすもんなぁ
今更ながら組んで大丈夫か心配になってきた・・・