診断機 修理 アレコレ

BABYMETALをこよなく愛すポンコツ整備士の修理日記

ほんとにヤバかった

2022-04-24 01:59:41 | 三菱ふそう
久しぶりの投稿です。
2月3月の車検の量が70台、これほぼ一人で整備してるのを振り返ってたら
自分自身をほめたい気持ちに。
修理するような所がないとはいえ、レンタカー30台の車検は調子に乗って受けすぎた・・・



うちの積載車、めちゃくちゃ不具合があって、合間にしか見れないんですが
どうしてもやっておきたい修理があり、それがオイルクーラーへの冷却水混入。
4D3系はもはや定番修理なんですけどこれやるの20年ぶりくらい。
ダブルキャブのお客さんが多かったので新人の頃はこの修理大っ嫌いでした。









原因はオーリングかな?



しつこく暖気と抜き替え繰り返し、やっと綺麗に。
真鍮ラジエターだからオイルの劣化は気にしないでいいかな。
ブレーキなんかもまだ手が付けられてない・・はやいとこやらんと。

こんな時期にやるもんじゃないな

2020-03-29 00:58:19 | 三菱ふそう
2月に車検をやらせてもらったFK65ファイター
その時点で排気ブレーキを使うと甲高い音がするということでエキマニだろうな・・・
と予想はしていて、ちょっとだけ待ってもらいようやく修理できました。

未だに手元には無いのですが、1月にフレキシブルスコープをアリで注文しており
遮熱板で覆われてほぼ見えないこの車両に使いたかったんですが全く間に合わず・・・





ほらね、6番が折れてる。
55万も走行してれば仕方ないか。
せっかくなんで全数交換決定。





去年、フォワードのエキマニボルト折れが入庫する予定で買っておいたスタッド抜き
ダブルナットでの抜き作業では固すぎるスタッドも難無く抜き取れます。
が、変な手ごたえで折れ込むのが2本出ました。



幸い逆タップでその2本は簡単に抜き取れたんですが



6番はキツかった。
最終的に8mmまで広げ、ネジ山ギリまでリューターで削る作業。
そして9mmのタップで



ネジ山に残った古いのをゆっくり慎重に取り除いていく。



あ、タップの芯出し、大事です。
これズレるとエキマニ入らないうえにその後の修正は自分のウデでは無理なので
ここは相当気を使った。



とりあえずメドが付いて追加の部品が届くまで





アルファードの車検。





ファイターの部品が入荷したらそちらに移動し
まだ足らない部品を待ってる間に



インプレッサワゴンの車検。
ふそうの部品が大混乱中でして、色々なものがバラバラで入荷してくる始末。
メーカーが部品をまったく把握できてないってことなので、この状況は全国区じゃないか?って
言ってたけどどうなんだろ?







なんとか3日で完了。
排気系はいろんなところがダメになってるので取り寄せる部品多数。
4月にすれば良かったかな?と後悔しましたが何とかなって良かったー







間髪入れずにSK82バネットの車検。
10万キロ近いのでタイミングもろもろ交換。
以前、だいぶ苦労したサーモですが、やりにくさは当然あってもインマニステーを工具にして
手の入らないボルトを回し、ガタガタにしてケースを取る。
下からスパナが入らないこともないんですが、掛かりが浅いので



ある程度下のボルトを固めたらEGRのスタッドをテコにし、マイナスドライバー先端をステーに引っ掛け



グイっと締め付ける。



タイミングは最初カムプーリー1番に合わせたんだけど、3番の白ペイント見て気づいて
修理書見たらやはり3番に合わせろって。
見ておいて良かった。







もろもろ取り換えて





エアコン効かないからとACSでメンテナンス。
漏れ判定出ませんので様子見。







ウインカー点灯せず、ハザード使うと復活するってんでリレー取り寄せたら対策品。
けっこうお高いんでやんの。
車検行けるまで仕上げて、ここまで木曜のお話。





毎年のことなんですが、検査主任の追加講習。
整備性って・・・ターボ脱着が必要って書かないと簡単にできると思っちゃうでしょw

年度末スパート中の仕事で疲弊してるので中休みのため、あえてこの時期に講習を入れる。
コロナの影響で接触間隔を空けるために広い会場で~とか色々と講師が
一生懸命説明してるのに「俺はこんな時にやりたくねえ。」なんて言い出す輩とか
終了予定時刻ピッタリ終わらないと見ると「電車のラッシュが迫ってる!」とか、頭の悪さに聞いててイラっとしてくる。
まぁ講師もイラっとして「帰りたければどうぞ?未修になりますがw」って言われてムニャムニャしたり
みっともないったらもう。。。今年は変なのが集合してたなぁw



本日の作業、MK38コンドル



ポンプモジュールインレット側のストレーナー交換は必須。





まだ17万キロですがオートテンショナーの動きがおかしいので外したらこんなん。
ベルトのみ交換で送り出したら路上故障必至です。
高額部品ですが、一度別の車両でエンコしており、丁寧に説明して交換の了承をもらう。
他のアイドラに表面摩耗は見られるものの、異音はまったくしないので継続使用。
これも1個2万とか酷い値段なんだこれが。



手間は掛かりますが注入作業はずいぶんと楽になりました。
設置準備何とかしたいな。

久々の4P10

2020-03-22 01:40:33 | 三菱ふそう
毎日毎日検索上位に居る4P10。
みんな苦労してんだろうなぁ・・・
と、久しぶりにキャンターの修理依頼があり、やっとXENTRYがつなげられると聞いたら「オイル漏れ」







エンジン前面から両脇、下回りにかけてまんべんなくギットギト。
フィラーでも割れてんだろとみても・・・



大丈夫じゃないか・・・

一度徹底的に洗浄しないと漏れがわからないので、運よく手の空いた者に洗浄をお任せ。



綺麗に洗ってくれてようやく判明。
クランクシールですね。
でも。。クランクから漏れるって聞いたことないんだけど?







バラして原因特定。



以前、ベルトがバラけたときにプーリー内側に巻き込んだ端材が抜けずにずっと回転してんですね。
だからシールを傷付け漏れたと。





新しいシールはどうやら対策品のようですね。
リップ部はゴムにしてはずいぶん固い素材になってます。
で、修理書見るとSSTで底付きするまで締め込めってなっており、スリンガータイプなのか
ただのSSTの締め込み位置なのか判別できなかったので



クランク端面からの位置を測っておきました。









嵌合が結構固く、叩くとゴムシールが傷付くので古いシールを当てて
ジワジワ少しづつ叩く。で、なんとか許範囲の位置で完了。



デュオニック車なのでギヤ入れてサイド引いてのプーリー締め付けができないので
あらかじめポンチで位置決めのうえ、強力なインパクトで締める。



ベルトは膨潤してブヨブヨ、



部品屋さんが気を利かして冷凍機ベルトのテンショナー調整SSTを借りてきてくれた。
いつもドライバー2本挿して落としこんでたので地味にすごいありがたい。



フィンも腐ってたのでラジエター、ホース共々交換・・・がホースは在庫なし
ラジエター(意外に安い)はシステム更新で2~3日まともに配送されないから、急ぐなら止めたほうがいいと
断念、社外品にて対応。
パーツ供給腐っとる。。。



作業が終わったら夜の部でゆっくり確認。
19yのファイターとかちゃんとあるね。



カメラ、レーダーセンサーあるある~



細かい故障コードは別として、SCNコードって項目が書かれてますね。
現行4~10tとか部品交換でオンライン入力が必要かも?



あらあらSAMで球切れを拾ってます。









ついでなので交換。
最初に24vの電球付けて「暗れーなー・・・はっ!」ってなったのは内緒。



ライブデータも以前と変わりなく見やすい。
次は診断機が活用できる修理入庫があれが良いですね。

ハブベアリング

2019-09-08 01:15:18 | 三菱ふそう
引き続きキャンターの修理です。
ちょっとビックリする事もありました。



音が出てる左フロントハブ
ハブキャップが変形してるので圧入できないほどスカスカなんです。
だからシーラーで止めるような手段を使う。
自分もそこまで気が回らなかったので結局再使用しましたが。



水の混入ですねぇ





前回の点検時にはすでに異音はしてたはずです。
引き取りした人がちゃんと報告してれば対処できたはずです。



新しく組んで



ABSセンサーを少々張り出し(ガタがあったのでエキサイタと接触した傷ですかね?)





取り付k・・・?
横着して緩める方向にマイナスやタガネを当てて外すのはわかりますが
締め付け方向に叩くっていうのは斬新でビックリしました。
ディーラーっていうのは最新の設備、技術で整備してるんだと思ってましたけど
これはさすがに・・・ま、いいや





キャップも注文しておけば良かったと思いましたが後の祭り。
シーリングも実際には、はめた後にさらに盛って対処しました。



ちなみに無事な右側。グロいw



燃料漏れも止まっており、エンジンは乾いた状態のままで安心。
ようやく片付きました。

忙しさを言い訳に

2019-09-01 03:32:21 | 三菱ふそう
深刻な状況をスルーしてました。







先週エアコンが効かないキャンターを預かり、セルモーターから火が出て急遽
リビルトに交換しました。
そのダメなセルは軽油でしっとりと濡れており、長い時間で染み込んで発火したんだろうなと
思いながらとりあえずその日の夜に使えるように納車しました。
そしてコンデンサモーター(対策品)が入荷したので交換作業。

以前はガスを抜かずに交換してしてましたがACSが来てからは抜いたほうがそっくり外すなどで
作業効率が上がります。







ファンモーターはすんなり終わり



発火原因の燃料漏れを調べると、サプライからコモンレールにつながるパイプ(フランジ)から
漏ってました。
しかもレール圧を上げるとピャーと吹き出すんです。ピャーっと
せいぜいポタポタ程度でしょと思ってたのが甘かった。
その漏れた下にセルモーターが鎮座してるので
加速中は常に浴びてた状態だったんですね。
ほんと軽く考えてた、これで修理入庫が伸びてればセルモーターダメにするところでした。
いや、違うな
車が燃えてたんだろう。

ドライバーさんはずっと軽油臭かったよと言ってたし



点検時に契約ディーラーに言っても治さないしってことで
もう知らんわって諦めてたって。
耳が痛いな・・・今後もっと気を付けよう。



三流さんの工具からフランジソケット借りて締め直しで漏れは止まりました。





極力丁寧に煤を取り除いて再装着。



あとは異音出してるフロントハブをオーバーホール予定です。
頼むからもうちょっと真面目に点検修理してくんねえかなぁ・・・







発火したセルモーター
これ見た後、漏れを直さずに納車してしまった自分の愚かさに鳥肌たちました。
ハブはまだ少し先延ばしにできると判断したので来週半ばに入庫予定です。
まだまだ続くよ!