キャンター DPF詰まり

H20年　FE83DY　4M50

マフラーのランプが点いたとの事で、出張点検をご依頼いただきました。
最初、2ｔ車って連絡で、すっかりエルフだと思い込んでました。
F3-Gを持って向かいましたが・・・



DPFとチェックエンジン両方の点灯



この時点でF3-Gしか持ってこなかったことを後悔してます。









こちらもススの詰まりで再生不可、配車担当さんの話だと点滅はしてたようで
任意再生しなかったようです。
夜中の配送という、ちょっと特殊な環境なので夜中に止まって再生作業できる場所はそうそう無いですよね。

さて、診断レベルでしたらまったくもって問題無いのですが



過去故障でもズラっとDPF関連。
ただ、自動再生や任意再生ができてる間はいいのですが・・






故障コードの消去をしても瞬時に再入力されてしまいます。
なぜなら、ふそうの故障コードはECUリセットをしなければDPF関連のコード消せないのです。




残念ながらF3-GにはECUリセットのサポートがありません。
久々にFCAR,JAPANさんへの要望が出てきました。

近いうちに、ふそうのECUリセット対応お願い致します！

というわけで、しかたなく会社へ引き上げ
BZ-TRをつなげました。




ん、やはりコードは残ります。







作業サポートのECUリセットへ。












無事にリセットできて一安心。



現在、過去のコードもまるっと消去。




おｋ




ついでだから強制再生もBZ-TRで。
F3-Gは同時進行でフォワードの強制再生の為に使用してます。














がっつり温度も上がって完了させました。
BZ-TRも手放せませんね。

DPD不具合は冬が本番と言いましたが

ウソをつきました。
立て続けにDPD関連のご依頼が入ってました。

H19年 FRR90S2 フォワード　エンジン4HK1

チェックエンジン及びDPDモニター点灯



こうなる前にDPD再生を促すランプは点滅してたはずですが、聞き方が悪いのか？問診では
ここまで至った経緯が把握できませんでした。
昔と違って単純な構造ではありませんし、昨今の輸送環境を考えれば、時間に終われつつ、運転に集中するだけで
目一杯だと思います。
だからこそ、我々整備の人間ができる範囲で状況を理解しなければなりませんね。









いろいろ試してユーロ2/3から進入




やはりススの過剰な蓄積による再生不可





ススの堆積レベルが5、で、モードが50、再生不良も出てないので
ほぼ、手動再生をやらなかったことによるチェック点灯と推測します。



ユーロ2/3カテゴリからも再生が実装されましたよ。







その前に、すべてコードを消去してから




強制再生タブをON










温度もきっちり上がり、差圧も徐々に低くなっていきます。




再生が終わり、2000回転で平均2.5ｋｐaを確認して納車しました。
再生距離の間隔が180ｋｍと少し短く感じましたが、一度これで様子を見て頂きます。

さて、今までもこんな作業を何回かさせてもらっているのですが、配車担当さんに印象に残っておらず
DPDの故障対応もできます！とアピっときました。
いままでデラさんに引き取り願いしてらしたようなので、食い込める部分は首突っ込んでいきたいと
思います。

増えるといいなぁ・・・
夏は地獄だけど

キャンター排気ブレーキ不良

Ｈ14年　型式忘れました。

排気ブレーキが利かなくなったとの事で、修理を賜りました。



まず簡単な点検。
暖機スイッチを入れて強制的に排気を効かせます。
作動すればチャンバーや電源関連はおｋ
クラッチ踏んで切れれば、クラッチスイッチおｋ
アクセル徐々に踏んで切れればアクセルセンサーおｋ
これでいくつかの原因は排除できました。



あとは整備書通りに原因を特定していくだけ。
簡単に書いてますけど、配線図見たらABSモジュールに行ってるわ、エンジンECUやらEZGOユニットにまで
絡んでます。問診ではEZGOが効いたらクラッチ離しても解除されないとも仰ってました。
これだからキャンターは嫌い。




とはいえ、電源来てるの確認したり




コンビスイッチの導通が無くてこれだ！と




交換




さて、点灯したものの、テスト走行でチラチラと消えたり点いたりを繰り返します。




配線図追いながら、一つずつ、地道に追いかけ
トランスミッション上部にあるニュートラルスイッチの接触不良を確認




交換。
再度、テスト走行で不具合が無くなり、EZGOも復活、やっぱ連動してたんだな・・・
さらっと書いてますが特定から交換までまる1日ほど掛けてます。
作業的には赤字です、もっと精進せねば！

もうヘロヘロです、おやすみなさい。

夏はエアコン修理

冬はDPD修理とうちでは相場が決まっております。



NPR85 エルフ
走行中は冷える、止まると温い風、夜間稼動のお車ですが明け方になるにつれて
辛くなってきたから見てくれと修理のご依頼です。
原因を書くとコンデンサファンモーターの寿命で冷やしきれないって事です。
知恵の輪みたいにアッセンブリーを外して



モーターのみ交換。
最近モーターの故障が多い気がする・・・



風量もイラッとするくらい出ないのでフィルター外したら案の定・・・
掃除して・・・




はめ直し




あとは初期型のバックカメラのステー、これ、緩んだ状態で使用してると
振動で相手の鉄板ごと割れるのでビスの緩みを確認して納車しました。

室内作業カンベンして・・・

ぶっ倒れそう

いきなり暑くなりすぎですね。
体調管理できてますか？水分こまめに取ってくださいね。



もう年式とかぜんぜん覚えてないや
たしかKR-のエルフ、最初は冷えるんだけどすぐに温くなるっていう症状。
写真はエアコンスイッチ入って、アイドリングも上がるんだけどコンプレッサーが働かない。
コンプまで電源キテマス。




叩くと回ります。
磨耗によるスキマ過大です。




去年買った数千円のツール




かなり固着していたので作業に対するコストは充分ペイできました。




安物ですが充分使えますよ



クラッチ交換は他の者に任せて




マツダ　タイタン　同業さんの積載車
デフ唸り音で修理よりも中古が妥当との事で手配。
マイナーなクセによく持ってると思う・・・




暑くて重くて死ぬかと思った。




フォワード
リフトゲートシリンダーからオイル漏れで修理




1セット2000円という破格のお値段。
部品間違いか安すぎない？って確認しましたもん。




分解して気が付きましたが、ロッド中心に縦に線キズ
新車から1年半で漏れたわけですが、高い油圧が掛かるとシャフトを覆っているカラーが膨張して
キズを付ける事例もあるとの事。
今回は時間が無いので、シール新品で組んで様子を見てもらうことに・・・




お隣の積載車、他にもヒビ割れがあるとの事なので補強




こんな感じで3箇所
で、先日のこの記事

パワステオイル漏れ修理後も唸り音が止まらず、ってことでしたが



パワステタンクの中にあるフィルター
左が古いの、右が新品。
これが詰まるとエア噛んで唸り音が止まらないことがあります。
詰まってるかどうかは、とりあえずフィルター外して唸り音が止まればそれのせいです。




新しく組んでかんりょ！
あ、古いフィルターは雑に扱うとボロっと崩れるので取り外しは丁寧にね。

忙しすぎて鼻血出そう・・・