KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

事件・事故から学ぶことは多いはず

2011-07-26 00:38:09 | Railway&RailwayModels

 中国の高速鉄道事故、事故のショックもなんのその、事故からたった38時間で復旧。この偉大な技術力と中国の底力をみたか・・・とでも言いたいのだろうか?

「壊して、埋める」鉄道事故処理 中国内で「証拠隠滅」と批判殺到

 自国の失態は長く世界に晒してはならない、というメンツを重んじる独自の国民性が、どんどん事態を悪い方向へ向かわせているようにも見える。まして、事故究明には絶対なくてはならない「事故車両の回収」をせず、あろうことかその場に埋めようとしていたことがネットで流されたり。他の国じゃまず絶対考えられないことだと思うが。

 いろいろ問題視されることはあるのだが、ぼくが気になったのは次の点だ。

 時間あたりの列車数が20本ととても多いこと。平均3分間隔で走行していることになる。東海道新幹線でも時間14本なので、ほぼ日本のラッシュアワーに近い感覚でビュンビュン走るわけだ。

 時間あたり20本というのはどういうことか。時速200キロメートル(km/h)、3分間隔で列車が走っている場合、列車と列車の間は約10キロメートル。200km/hから急ブレーキをかけたときに、その制動距離(止まるまでに必要な距離)を2.8キロメートルと仮定する(日本の新幹線の場合、かなり昔の資料だが)。

 そして信号システムは、前の列車との間隔が7キロメートルを切ると、自動制御が働きブレーキがかかるようになるという。これが正常動作すればスピードもでないはずなので何の問題もないが、もしこの機能が働いていなかったとすれば、少なくとも3キロメートル手前で前の列車が止まっていることに気付かなければ追突は免れない。3キロ先のようすなど、よほど見通しのよい場所でないとわからない。まして夜の荒天ともなると、ほとんどわからないはずだ。

 列車は時速200キロメートル、1秒あたり55メートルも進む。平均3分間隔ではあるが、時には間隔が詰まって競っていることだって考えられる。そんな中で、突然目の前に列車が立ち往生しているのを見たら・・・亡くなった追突した側の運転士が最期に見た光景とその時の気持ちはどんなだったのだろう。

 その謎を解く鍵が、重機で埋めようとしていた、あの先頭車両のはずなのに。

 実績(しかもよいこと)を重視するあまり、安全性をおろそかにしてきたことは、愚かだが、といって、私たちは彼らを笑うことは出来ないはずだ。ちょっと前に生肉(ユッケ)の食中毒事件があったばかりだし。企業絡みの事件での杜撰と思う行動を何度目撃してきたことか。

 しかしあれだけ叩かれてきた福島第一原発にしても、少しずつだが成果を上げていることは確かだと思う。どんなに時間かかっても、着実に、逃げずに、冷却作業を続ける作業員たちは、やっぱりえらいんだな・・・と、思ったわけで。このへん、ちょっと脱線してしまった。

 中国へ行く予定は今のところないが、もし今後乗る(乗らなきゃいけない?)機会があるとしたら、事前に安全祈願でもしておくしかないのかな?とりあえずは。

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