では、前回の続きで、浜松市楽器博物館の見学記。今回はピアノを中心にした鍵盤楽器その他をまとめました。
博物館地階の鍵盤楽器コーナーには、チェンバロ、ピアノ、オルガン等あらゆる鍵盤楽器がずらりと並んでいる。また、一部ではあるが、試奏することもできる。
奥には、小さいながらも、楽器としては最大のオルガン(パイプオルガン)がある。
いまさらながら、ここでピアノとチェンバロの違いをおさらい。チェンバロは、弦を爪ではじくことで音を出す。
弦をはじく爪は、鳥の羽軸を使っていた。原理を解説している模型がある。
これに対し、ピアノは、弦をハンマーで叩いて音を出す。
そのアクションも時代や国(地域)によってもさまざま。時代が下るにつれ、アクションが複雑になり、そのぶん微妙なタッチで音色がかわる。これらは、原理模型でも確認できる。
今はピアノの種類は大きく分けて、グランドピアノとアップライトピアノの2種類であるが、アップライトピアノの登場前は、このように弦を横に張ったスクエア・ピアノや、
弦が上に延びたジラフ・ピアノというものもあった。グランドピアノが置けない、狭い住環境を配慮して普及したのだろうが、アップライトピアノの普及でどちらも廃れていく。
さてここからは、国内で生産された洋楽器のコーナーより。100年以上も前から、浜松ではこのような楽器をつくってきた。
コンパクトなリード・オルガンや、初期のオルガンも。
さて、ここまで世界の楽器、鍵盤楽器を見てきたが、もちろん日本古来の楽器も展示されている。
今回はここまで。次回は一番のお目当てだった、電子楽器のはなしをば。
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