例によって会社の人が勝手に貸してくる。
なんにせよ、
黙っていてもいろんな本が向こうからやってくるのはありがたい。
まるで月刊誌の定期購読のようだ。
で、
肝心の内容はというと、
南米移民の舞台設定は非常に面白い。
よくぞこの題材を掘り出してきたものだと感心する。
ただし、
題材が面白すぎるがゆえに
読みすすめる程に感じる失速感は否めない。
下巻の中程からは、
それまでの緊張感が嘘のようにプッツリ途切れ、
単なる娯楽小説化(東野や宮部のような)してしまう。
上巻だけなら間違いなく傑作なんだがなぁ。
全編南米舞台にしとけば、
これまた傑作だろうけどなぁ。
あと最後のプロローグはいらない。
全然いらない。
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