僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

ワイルド・ソウル(垣根涼介)

2008年01月23日 | よむ

ワイルド・ソウル(垣根涼介)
例によって会社の人が勝手に貸してくる。

なんにせよ、

黙っていてもいろんな本が向こうからやってくるのはありがたい。

まるで月刊誌の定期購読のようだ。

で、

肝心の内容はというと、

南米移民の舞台設定は非常に面白い。

よくぞこの題材を掘り出してきたものだと感心する。

ただし、

題材が面白すぎるがゆえに

読みすすめる程に感じる失速感は否めない。

下巻の中程からは、

それまでの緊張感が嘘のようにプッツリ途切れ、

単なる娯楽小説化(東野や宮部のような)してしまう。

上巻だけなら間違いなく傑作なんだがなぁ。

全編南米舞台にしとけば、

これまた傑作だろうけどなぁ。

あと最後のプロローグはいらない。

全然いらない。


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