
『航空ファン』の読者の多くは、民間機でも軍用機でも、空を飛ぶ航空機は
航空管制にしたがってフライトしていることは当然ご存知のはず。
写真を撮るマニアでもエアバンドで航空無線をモニターする人は多いでしょう。
日本の空のなかでも、東京を中心としたとくに過密な地域を担当するATCが
TOKYOコントロール、埼玉県所沢市にある東京航空交通管制部ですが、
現在、そのTOKYOコントロールを舞台としたドラマがCSで放送されています。
CS放送フジテレビNEXTで放送中の『TOKYOコントロール 東京航空交通管制部』は
第1回放送が1月19日、以降隔週で水曜日の2200時から2300時に放送されていて、
TOKYOコントロールの管制室で繰り広げられるさまざまな人間ドラマ、エピソードを
追っていきます。第1話では新たに配属された新人管制官のOJTと伊豆諸島での
火山噴火によるトラブル、第2話ではロシアの弾道ミサイル発射試験の余波や
突如レーダーモニターから機体のエコーが消えるハプニングなどが採り上げられ、
これらは実際にあったさまざまなエピソードや、起こりうる現実的な
問題を題材としています。16日夜放送の第3話は5年に一度義務付けられている
管制官による民間航空機コックピットへの体験搭乗のエピソードとのこと。
管制官とパイロットの無線交信のやり取りはリアルで、航空無線に興味のある
人にもオススメですが、ストーリーや登場人物のキャラクター設定といった
ドラマとしてのおもしろさも充分に兼ね備えています。
ドラマの主役はTOKYOコントロールの管制官ですから主に登場するのは管制室。
でもドラマの最初と最後には航空機にまつわるサイドストーリーが紹介されたり、
ヒコーキ好きにも満足の内容となっています。
ちなみにメインキャストは主任管制官・鈴木真紀役に川原亜矢子、
主幹管制官・結城 昇役に時任三郎のほか、実力派俳優ぞろい。ストーリーも展開も、
緩急とりまぜて軽快に進んでいきます。
なお、CS放送ということで有料配信となりますが、第1話は無料で視聴が可能なので
ぜひ実際に見てみてください(フジテレビOn Demandでも無料配信中)。
また放送は全10回を予定、前述のとおり来週16日に第3回がオンエアされる
予定です(再放送も逐次ありますのでリンクの放送スケジュールをチェック)。
またスカパー!HD/スカパー!光3D版のCS放送スカチャンHD169では同時に
3Dドラマとして配信中。真紀さんの管制シミュレーションのシーンなどが
立体的に楽しめます。
ちなみにこのドラマ、『航空ファン』編集部もほんの少しだけお手伝いさせて
いただきました。セットのなかのどこかに『航空ファン』がそっと置かれていたり
するかもしれませんので、そちらにもご注目ください。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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2話までのなかで米軍との直接の交信というシチュエーションはありませんが、米軍が絡んだりもしますし、また交信内容としては管制官の発音が悪い、といったエピソードも出てきます。現実っぽくてリアルですよ。