『航空ファン』10月号は、久しぶりに定期の8月21日(水)の発売です
(一部発売の遅れる地域があります)。
今月の特集は「ヨーロッパ各国機、太平洋へ」。
自衛隊は戦後長らく「集団的自衛権の行使」にあたるとして
アメリカ以外の国との共同作戦のための訓練を積極的に行なってきませんでしたが、
現代の混とんとした国際情勢のなかで一国のみでの有事対処は現実的ではなくなっており、
ここ数年は日本へも各国の戦闘機が来るなど、
自衛隊も様々なかたちで各国との共同訓練を実施するようになっています。
そしてこの夏は共同で太平洋地域に航空戦力を派遣する世界一周訓練を実施し
日本にも飛来したドイツ、スペイン、フランスと、
またオーストラリアと日本に戦闘機部隊を派遣したイタリアと訓練を実施しました。
今月はこうした共同訓練の模様を千歳、百里、三沢やオーストラリアからリポート、
さらには、なぜヨーロッパ諸国はウクライナやパレスチナの情勢も不安定ななか
遠くインド太平洋地域にまで戦力を派遣するのか、各国の思惑を探ります。
そして第2特集ではF-35B/Cの艦上運用の状況を解説します。
本家アメリカ海軍の空母や強襲揚陸艦に続き、
イギリス海軍や間もなく来日するイタリア海軍の空母、
将来的には海上自衛隊の護衛艦にも搭載されるF-35ライトニングⅡをどう運用するのか、
空母リンカーン艦上で作戦に従事する海兵隊のF-35Cのフォトリポートや
海自「いずも」型護衛艦の最新の姿を含めて紹介します。
そのほかにもカラーページではスウェーデン歴代戦闘機の空撮、
デンマーク空軍のF-35AとF-16AMソロディスプレイ、
Jetflyに見る最新ビジネス機の流れなどを紹介しています。
とくにSwAFHFという団体が保有するドラケンやビゲン、
現役スウェーデン空軍のJAS39Cの競演は必見です。
さらに天橋立、能代港、石巻でのブルーインパルスのフライト、
見えてこない空自T-4後継機の行方、初の艦船試験を実施したレオナルドAW609、
陸自の陸曹と幹部の操縦士課程の卒業式や、
UH-60J除籍式も行なわれた館山のヘリコプターフェスティバル、
八戸航空基地サマーフェスタのリポートなどの記事も掲載しています。
※お詫びと追記
本コメント欄でハヤシ様がご指摘のとおり、P.72~73のヘリコプタ―フェスティバル in TATEYAMAの記事中で紹介しているUH-60J配備基地に、下総航空基地の下総救難飛行隊が抜けておりました。この場をお借りしてお詫びいたします。