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小泉進次郎環境大臣のセクシー発言の正しい読み方。

2019年09月24日 16時12分53秒 | 日記
 我らが小泉進次郎環境省大臣が、就任後初の国連総会環境ウィークでニューヨークを訪れて、温暖化問題のイベント後に開いた会見での発言が「意味不明」と、物議を醸している。

 発言の内容は、気候変動のような大きなスケールの問題に取り組むことは、本来は楽しいはずであり、かっこいいこと、そしてセクシーなことでもあるはずと、普通の人にとっては違和感のあるセクシーという言葉を使っている。

 ネット上やSNSでも、いろいろといわれているようだ。

 僕などは下世話なものだから、滝川クリステルさんとのことを混ぜこぜにして発言したのかと、一瞬思ったよ。

 在米のジャーナリストの安部かすみ 氏は、会見時のビデオを何回も見て、横に座っていたUNFCCC(国際連合枠組条約)の事務局長、クリスティアナ・フィゲレス氏(女性)の過去の発言を進次郎氏がごく一部引用したためのセクシー発言であることを見抜いて、貼り付け文のように書いています。

 しかし、引用するにしても、もう少し丁寧に説明しないと、混乱を招くよ。進次郎さん。

 まして英語での発言だから、あのような会見場所で発言するからには、誤解されるような言葉は使用しない方が良いと思うね。



(Yahoo ニュースより貼り付け)

「気候変動問題をセクシーに取り組む」の違和感はこうして生まれた(そもそもsexyとはどういう意味か)
安部かすみ | ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者
2019.09.24


(長いコラムのため、前文省略)

 私は動画ニュースを観て困惑した後、検証のためにもう一度動画をチェックした。 そして2回目に気づいたことがある。それは、小泉氏が「セクシー」と発言しながら、隣の女性を指差したことだ。
通常これはとても失礼にあたる。なぜなら、指を差した人をセクシャルな対象として捉えているというボディランゲージだからだ。

 しかし、あのような場だ。これは何か隣の女性にヒントがありそうだと思い調べると、もともとの「セクシー」発言は隣に座っていた女性が以前発言したもので、小泉氏はそれを引用したことがわかった。

 その隣の女性は、UNFCCC(国際連合枠組条約)の事務局長、クリスティアナ・フィゲレス(Christiana Figueres)氏。同氏はコスタリカの外交官で、2010年7月から同事務局長に就いている人物だ。

◎フィゲレス氏の発言概要:

 今こそ、グリーンセクシー(環境セクシー)に取り組む時であり、それを標準にする時です。とてもセクシーに。明日から明後日から取り組もう、ではなく「今」なのです。この責任を我々の子ども世代やそれ以降の世代になすりつけてはなりません。この問題は今の私たちにかかっているのです。 この責任を理解することは、私たち、今の世代の人々次第です。この問題への挑戦を避けて通らないよう、人々に啓蒙しようではありませんか。
出典:Rio+20: Christiana Figueres, UNFCCC Executive Secretary

 動画を観る限り、フィゲレス氏がセクシー発言をした後、両サイドの男性が少し反応しているから、同氏はあくまでもレトリックとしてセクシーという言葉を使い、注意を促したことがわかる。
 環境問題でセクシーという言葉を使うことについて、欧米の環境界では「環境に配慮=セクシー」は10年以上前からある概念のようだ。

◎混乱を招いた要因:言葉尻だけを捉えてはいけない

 ではなぜ今回、小泉環境相のセクシー発言がこれほど騒動になっているのか。
 まず文頭で上げた動画ニュースの発言の部分の映像が「セクシーであるべき」発言で終わっているからだろう。あの部分だけを観たら、誰でも「環境問題=セクシー???」と混乱するに決まっている。アンチ小泉氏にとって、同氏を叩く格好の材料となってしまった。

 通常テレビや新聞などの報道では、時間や文字数の問題で、発言の一部がピックアップされて報じられることが多い。また今では誰もが、インターネットやソーシャルメディアを使って、まことしやかに情報を発信できるようになってしまった。よって現代生活の中で受け手に求められているのは、おかしいなと感じた時に「これは本当なのか?」「その発言の真意は?」と疑問を持つことだろう。

 近年叫ばれて久しい情報リテラシーとは何か、を改めて考えさせられた。

(貼り付け終わり)

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