アキエリークス サイトの公開ビデオを見ると、どう見ても関与してないとは言えないなあ。

　アキエリークスというサイトが開設されている。

　誰が開いているのかは不明だが、昭惠夫人と籠池氏の夫人との間のメールのやり取りを、ケータイの画面の写真で、大量に公開している。

　その後、文書の一部公開や、昭惠夫人が１００万円の寄付を渡したときの状況を、園の事務員の話やら、まるで再現ビデオのような形で、昭惠夫人の証言と異なる部分を紹介しながら、映像を公開している。

　そして、極め付きは昭惠夫人が塚本幼稚園で行った、名誉校長就任記念講演を約一時間にわたり、昭惠夫人が延々と講演をしているのだ。

　筆者は籠池氏の超保守的な理念で、瑞穂の国記念小学院なるものを設立することには、強い反発と危険性を感じるのだが、昭惠夫人の講演内容をじっくり知るビデオ公開であった。おそらく森友学園で撮影したビデオを公開したのだろう。隠し撮りのような不安定な画面ではなく、保存用のビデオであるとわかる。

　まず幼稚園児が約５０名ばかり「大学」を声を合わせて、大きな声で話すのが映っている。それが終わってから昭惠夫人が、内閣総理大臣安倍晋三氏の夫人と紹介され、直前の園児の唱和に感激したというところから話が始まる。

　まあもっとも、彼女が本当に右翼的な保守思想一途の櫻井よし子などとは違って、どちらかというと本人も講演の中で自ら発言していたが、右から左まで幅広く批判精神もなく、知人友人の話などにすぐ同調する、確固たる信念を感じさせない浮草のような感じを、筆者は感じた。　一時間にわたる話の内容も、まったくその通りで、ほとんど原稿もなく話しているのではないかと思うほど、話の内容もあれこれと、自分がかかわった話題が展開する。

　そして、昭惠夫人の講演の後で、籠池理事長が得意満面で、昭惠夫人に名誉校長に就任してくれたことに感謝し、この小学校に是非お子さんを入学させて欲しい、立派な日本人を育てたいと、籠池理事長がPRをかねて信念を述べている。

　まさに、安倍晋三夫妻と籠池理事長夫妻が、まったくの仲間であると感じるビデオであった。　このころの仲の良さを感じるビデオを見ると、昭惠夫人が１００万円の寄付金を渡しても、１０万円の講演料をもらっても、なんの不思議でもないビデオだった。

　世に言われるファーストレディーなのだから、もっと慎重な行動をとるべきであるのに、余りにも気軽に広告塔になることに、昭惠夫人は一向にかまっていない。　統一教会の桜田淳子とは、所詮立場が違うのである。

　しかし、どう見ても安倍晋三氏や昭惠夫人が、森友学園の設立に関与していないと強弁するのは見苦しいし、安倍夫妻に信念がないとしか見えないのだ。　はっきりと設立に関わったと、役人どもが忖度して、森友学園が有利に学校建設ができるようになったと説明するほうが、よっぽど男らしいし、信念に基づての政治家だと見えるのに。　惜しい男だよ。