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霊園のちょっと良い話  その7

2013年09月12日 14時54分51秒 | 日記
 今日は私の現在の仕事である、霊園での案内のちょっと良い話です。

 越谷にある霊園に、75歳前後の御主人様と奥さま、嫁がれた娘さんの3人でご見学に来られて、霊園内をご案内いたしました。

  永らく仕事をされてきた御主人は健康上は問題ないように見え、奥さまもお元気そうでした。

  後継ぎの息子さんはおられないようで、娘さんは嫁がれたとの事で御夫婦お二人のお墓選びで来園されました。

 お話していると、お墓にかける予算もそんなにぎりぎりでもない様子でしたので、この霊園で一番お求めいただいている価格帯のお墓をお勧め致しました。

  御主人は、年齢的には一番最初にお入りになるでしょうから、参列に来ていただく御親戚の事も考えて、「私の勧めた墓が良いなあ。」と言っておられましたが奥さまが俄然反対されたのです。

 「オトーさんには、もっと小さい墓で良いでしょう。私が入る時もこの一番小さい墓で十分。」

 確かに後継ぎがおられないと言う事はありますが、同行された娘さんも、「嫁ぎ先のご主人と一緒にお参りに来るわよ。」と助け船を出していただいたのですが、奥さまはガンと考えを変えていただけません。

 御主人のお顔をチラッと見ると、ほんとはもっと良い自転車が欲しいのに、お母さんがガンとして許してくれない、そんな時の子供がするような顔つきに見えました。

  私たちも、お墓のアドバイザーとしては、出来る限り御満足のいくお墓選びのお手伝いをしようと思って応対しているために、少々御主人の立場を応援できなくて残念な思いをいたしました。

  しかし、ご主人様。お墓が完成した後、何時の日かそこで眠られる時には、奥さまはきっと懇ろにお参りしていただける事でしょう。

 奥さまが断然一番強いご家庭。もしもそれで 夫婦円満で一生を送っておられるのならば、それがなんといっても一番良い事ですものねえ。