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東京がオリンピック招致に成功したとしても、気の滅入る現実。

2013年09月04日 11時56分35秒 | 日記
 4日午前10時前後に、さいたま市で震度4の地震を感じた。筆者は直ぐにTVの速報を視たが、福島浜通りも震度4であったとの報道。

 この程度では福島第一原発の4号炉の使用済み核燃料プールの破損は起こらないだろうとほっとした次第だ。

 福島第一原発は、今、高濃度汚染水のタンクの漏出問題や高濃度汚染地下水の遮断に、ようやく国が本腰を入れるとの決意が示された。

 どうもこれはオリンピックの開催都市決定の直前に、各委員から福島の原発事故への対応の懸念が寄せられているため、日本政府の対応は心配ないとのレターまで全員に出して、安全をPRする一環だと、うがった見方をする人もいるようである。

 しかし、事故発生から2年半も経っているのだ。その間に事故終息宣言を出したりして、今頃になりこのザマである。

 海外の人達がそんなにお人好しであろうか? 選手を派遣する各国のチーム責任者が選手に説得できるであろうか?

 4日現在の予測では、東京が選択される可能性が比較的高いと言われている。

 例え2020年の開催都市が東京に決まったとしても、福島原発の終息が果して7年後までに出来上がるであろうか?

 まず4号炉の使用済み核燃料1400本の取り出しだけでも、破壊された瓦礫が沈んでいるプールから、燃料棒を細心の注意を払って取り出すのは、神業に近い作業が必要だと言う専門家もいる。

 地下汚染水の遮蔽作業も、壊れかかったプールからの燃料棒取り出し作業も、人類史上初めての未経験作業なのである。

 世界中のどの原発でも行った事のない作業をしなければならないのである。しかも高放射線を避けての作業をしなければならない。

 考えただけでもゾッとする現実。 筆者の率直な気持ちでは、東京オリンピックの誘致は自主的に取りやめて、世界中の知恵と知識を依頼して福島原発事故の終息に全精力を集中する覚悟が必要だと思う。

 下手をすると東北、関東地区を中心に、日本の広範囲な地域から非難をしなければならないという、人類の黙示録が現実に日本で起こらないかと心配している人達がいる事を笑ってはいけない。