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東京へ招致成功? しかしその後に重なる課題の数々。

2013年09月07日 14時40分40秒 | 日記
 昨日までの情報では、G20で安倍総理はシリアの空爆に関しては、化学兵器の使用は絶対に許されないとする立場の表明だけであると報じられていたようであるが、やはり日本はオバマ大統領への支持を明確にした国のひとつになったようだ。

 まあ米国との同盟関係を結んでいる立場上、仕方がない事であろう。 ポチはご主人様には逆らえないのだろう。

 かっこ良く「主権回復の日」とかいう式典を仰々しく開いたのだから、平和を希求する国民の主権を代表して、「化学兵器の使用には絶対に反対し、シリア政府への空爆にも反対する」という位の、平和国家である日本国の理念を表明をして欲しかったがネ。

 そして安倍総理はサンクトペテルブルグをあわただしく飛び出して一路ブエノスアイレスへ。

 オリンピック開催地の決定は、あと十数時間後である。予想では日本は招致される可能性が大であると言う。

 しかし、ここで海外メディアの記者からの質問は、筆者も予想していたが、福島原発の汚染水漏水対策問題が多く、報道によると6~7割がその内容であったらしい。

 日本の打ち出している招致のアッピール事項は「安心、安全」であるから皮肉なものだ。

 ここは安倍総理が自ら出席されたのであるから、この点は真摯に説明をするべきである。

 だが外国人は「安倍総理が全責任を持つから、すべて任してくれ」と言うようなアッピールをしても一向に納得しないだろう。

 彼等は日本政府が示す、具体的な対処法の可能性が納得出来るかを見ているのだ。

 筆者なら「日本の直面した事故対策の緊急課題に、色々な方法を試みたが打つ手がなくなった。ここで世界中の知恵を結集して、原発事故が抱えている全ての問題点に徹底的に対処したい。日本を助けて欲しい」と言った率直なスピーチをした方が効果的であると思う。

 筆者は本当のところ、日本が抱えている課題はオリンピック招致ではなく、原発事故の間違いのない終息なのであるから。

 福島原発施設の地下に流れる地下水脈の量は、一日当たり400トンとも600トンともいわれる。25mプールにして何杯分になるのであろうか。

 しかも、どうも地下水脈にメルトダウンした核燃料が接触し、強烈な放射能を帯びた高濃度汚染水に変質し、海に流れているようなのである。

 高濃度汚染水問題と共に忘れてはならないのが、4号機の使用済み核燃料の安全な取り出し作業だ。うまくいくかどうかは神のみぞ知ると言う程、困難な作業を行わなければならないという。

 通常であれば、コンピュータで精密に管理しながら、入出庫するようになっているらしいが、事故後の壊れかけたプールでは、コンピュータは使用できず、人出で作業をせざるを得ないとの事。

 万一、核燃料棒を一本でもプール内に落としたりすると、ぎっしり置かれた燃料棒が接触し、臨界事故を起こすと、取り返しがつかなくなると言う。