4:00時を過ぎた頃に、ジムニーの新聞屋さんが
訪れる、暗闇がライトで暖められ、降ったばかりの雪の上に
タイヤの跡、長靴の後がはっきり残る。
今日は少し遅かった。
この地方で、新聞と言えば、北海道新聞(道新)の事を言う。
それほど、各地域の出来事が、細かく網羅されている。
私達は、一度も道新を契約した事が無いので、
何だか、村3分みたいな事になっている。
「載ってたね」という言葉は、北海道新聞に掲載されたことを
意味する。それでも、あんまり細々したことが耳に入らなくて
返って、「へぇ~、そうでっか~」と言ってるくらいの方が
地方に住むにはバランス的には良いのかも知れないと思っている。
込み入った人間関係には決して、首も言葉も差し挟めない。
昨日は、朝から「バケツをひっくり返したような」大雨だった。
風も付いたので、スキー場は一番下のリフトだけ
「なにがなんでも」回した。
屋根に残っていた雪達も、奇麗さっぱり洗い流された感じだ。
これは確実に、後何年もしないうちに、日本国内で天然雪で
スキーが出来る場所は本当に限られた場所になるだろう。
スキー場のキャッチコピーの頭に「うっとこは、天然雪でっせ」
「人工6割/天然2割/かき氷が2割でっせ」という表示が
必ず付けられるのだろう。
「やっぱり天然は最高ですな~!!!」
「人工はなんとか格好付けて滑れるけど、かき氷、あれはちょっとひどいな~」
各スキーの道具メーカーも、「人工専用トップデモンストレーター」
「人工/天然ファジー対応デモクラシック」
かき氷でもばっちり貴方のラインを演出します「アイスデモファイヤ~」
の販売を始めるのだろう。
S.A.J.のスキー検定も「天然1級」「人工特級」「かき氷ずらし3級」
という、チャレンジするジャンル別の審査が行われるのだろう。
大阪以西が、亜熱帯/熱帯というカテゴリーに入った時、
私達はまだ、スキーというスポーツを続けているだろうか?
「昔は雪の上を長い板を装着して滑るスポーツがあった」
くらいで,お仕舞いになるかも知れない。
今シーズンの雨は、それほど深刻に受け止めた。
前代未聞という他ない。