草花探訪

季節の草花苗づくり

梅の実が熟する頃

2017年06月07日 | 花の写真

昨日までの数日、空の青さが際立つ快晴続きでしたが、今朝は一転、シトシトと雨降り日

です。

近畿地方の平均入梅日が7日だそうですから、ひょっとすると入梅宣言があるかも?

さて、早春に枝いっぱい花を咲かせていた梅花も梅雨のこの時期に実が熟し始めます。

散歩コースの北野天満宮の梅の木も実をつけ、ウオーキング途中のこの年寄の心を

和ませてくれます。

私は「花が咲けば実がなる」事はごく自然なことと、ずっと疑問も抱かずに眺めてきました。

でも、詩人吉野 弘さんの「生命は」という詩を、東日本大震災で大きな被害を受けた

とある「報道番組」で聞いてから、そして新聞の活字に接してからは一転しました。

その詩というのは

「生命は自分自身だけでは完結できないように作られているらしい。

花もめしべとおしべが揃っているだけでは不充分で

虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする………」と。

そして吉野さんの詩は

「私も或る時 誰かのための虻(あぶ)だったろう、

あなたも或る時私のための風だったかもしれない」と終わっています。

 

存在もありがたさも見過ごしがちな小さな空気の流れや小さな昆虫、でも風も虫も

いなければ花は結実しないと。

後期高齢者になってそんなことに気づいたのかと笑われるかもしれません。でもこれからの

生き方を教えられたように思ったのです。

「私は人に支えられて今日があるのだということを忘れず、そしてだからこそ残り

少ない人生を、少しでも人を支えられることを行っていこうと心がけて生活しよう」と。

梅の実を見ると再確認する私です。

 

さて、入梅のこの時期の季節の花を紹介します。

睡蓮です。睡蓮は照りつける日差しの元、水面を覆う緑色の葉の間から白色や淡い

赤紫色の花をのぞかせ、涼やかに咲く、今が旬の花です。竜安寺の池(容鏡池)には

葉が水面を覆っていて、修学旅行生などが足を止めて見入り、カメラに収めていました。

    

 

これだけでは物足りないので、時期を少し逸した感がありますが植物園のバラの

写真を少し。

バラの花の種類は多く、どの花もきれいで優劣つけがたいので目移りがして困りました。

人の名前がつけられている花から。

アンネフランクとモナリザ、そしてプリンセスミチコ

地名のつけられた花でひき付けられた花衣笠・金閣・大原女