草花探訪

季節の草花苗づくり

卒業シーズンで思うこと

2017年03月15日 | 花の写真

今日3月15日は京都市立中学校の卒業式の日です。

今年もこの季節、多くの中学生が希望と別れの寂しさを胸にひそめながら旅立っていきます。

今では卒業式の数日前に生徒会主催の「卒業生を送る会」で卒業への雰囲気を高め、

当日は厳粛雰囲気の元で「卒業式」が挙行され、式後は在校生・来賓保護者で作る

人垣の中をブラスバンドの演奏と拍手で校門まで送りだすというパターンが定着しています。

(3年前、孫の卒業式の後の写真です)

でも私が管理職を務めていた20数年前はそれが確立される過渡期でしたので大変でした。

特に「国旗・国歌」の問題、式場の壇上に「日の丸」をかかげ「君が代」を斉唱することに、

教職員組合や左翼団体、地域保護者の一部からも強い反対の抗議を式直前まで受け、

その対処に苦慮したことが思い出されます。

また、その当時は「荒れた中学生」の問題が社会問題となっていた時でしたので、京都市立

中学校の中には式場破損やガラス破損等の校舎器物破壊の心配を抱える学校も数校

ありました。私の勤務校もその心配があって式前夜遅くまでパトロールしていました。

さらには特定教師への逆恨みが暴力行為(お礼まわり)として顕在化する心配を抱える学校も

あったりして、中には私服警官がひそかに配置された学校もあったころです。

幸い私の勤務校はその心配はなかったのですが、ツッパリ生徒はいました。前日担任が

家庭訪問をしてくどいほど頭髪・服装の指導をしても、当日頭髪を染めてきたり、変形制服で

登校してきてその指導で式の直前までかかったことも懐かしく思い出されます。

無事何事もなく式が終わるようにと祈り、卒業式の歌「巣立ちの歌」の二部合唱を聞くときは

安堵感で胸が詰まる思いでした。

中高年の方なら卒業式の歌は「仰げば尊し」でしょうが京都市の場合は「巣立ちの歌」、

音楽担当の先生のご努力で毎年素晴らしい二部合唱で締めくくっていただきました。

 

さて、今週は季節の歩みもゆっくりで、灰色の雲が空をおおいすっきりしない空模様が続き

春を感じさせる写真を撮るのに一苦労しました。

早春を代表する花木の一つ「サンシュユ」、別名春黄金花です。民謡「ひえつき節」に

”庭のさんしゅうの木  鳴る鈴かけて”とあります。木々の葉が落ちて芽吹く前の灰色の

風景の中に黄色く輝くこの花は、花は小さいですが人の目を引き付けます。

下の花はまんさくです。サンシュユと同じで北国で春が来たことを知らせてくれる花の代表。

ネコヤナギです。昔は小川の辺などでよく見かけた花ですが。私が子供の頃遊び場と

していた衣笠山の麓一帯、小川が流れネコヤナギが映えていた風景を懐かしく

思い出します。

    

春の歩みが遅いと嘆気ながら植物園を歩いていたら、柳が芽吹いていました。

   

植物園では小さな花(クロッカス・スノードロップ)も咲いていました。

一週間前膨らみかけていた御所の桃の花、ようやく咲き始めています。

最後に、北野天満宮の梅景色を。3月の声を聞いてから冬に戻ったような日が続き

北野の梅は長く咲き続けています。

本殿前の紅梅が咲き始めると北野の梅はそろそろ終わりです。