今回はボランティアから離れます。
土曜日の夜、アパートに住むドイツ人のウリさんのご両親が訪ねてきました。
土曜か日曜のどちらかということでしたが、私は日曜には掛川の教室があるので、土曜の夜にしてもらいました。
ウリさんはウルリッヒさん、呼びにくいのでいつもウリさんと呼んでいます。
大学院生で満州事変についての中国と日本の見方についての論文を書いて、最近博士号をとったようです。
かって中国に留学し、その後日本に留学して3年、中国語日本語英語フランス語と話せ、友達も多く非常に優秀な学生です。話し始めると長くなるのが早寝早起きの私にはちょっと困りますが。
ご両親は3週間の予定に日本に来て、ウリさんの案内で関東中部、京都中国、四国を回ってきて火曜日に日本を去るとか。
お父様は今は定年退職したけど大学の先生で地理学、火山の研究していたそうです。お母様はメキシコ人で、メキシコからドイツ語を学びにドイツに来て、お父様と知り合って結婚なさったそうで、見るからに仲の良いご夫婦です。
昔どこかの国の首相が日本の家を見てウサギ小屋だと言ったことがありました。我が家はまさにその通り、今風の日本家屋と比べても小さいのですから、ヨーロッパの家とは比べ物にならないでしょう。でも、そんな家に住んでいるのが日本の現実です。
畳があり炬燵があり、襖、障子に囲まれた小さな部屋で、隣の部屋には仏壇があり、神棚もちゃんとそろっています。こういう家のほうが日本らしくて外国人には面白いのだろうというのが私達夫婦の見解でした。というよりそれしかないものね。
料理は手巻き寿司、魚は知り合いの料理屋さんから買いました。後は全て手製、家内はお雛様作りで忙しいし、私は翌日早く掛川に行くので面倒なことは出来ません。
でもみんなよく食べました。ウリさんは通訳に懸命で、おかげで震災のこと夫婦の馴れ初めのこと、ドイツの火山のことなどいろいろ話しました。
最後はプレハブ一階の私の竹やクラフトテープのかごの仕事場、二階の家内の紙塑人形の仕事場を案内しました。家内の仕事場でお母様がカッパ!と声を上げました。震災前に遠野に行ったウリさんが河童の人形を買ってお土産に持ち帰ったそうです。家内の河童の人形を見てすぐ分かったのです。家内はそれをお土産に上げました。
家内もバンクーバーに行った時、今は亡き親友のご主人や子供達の家を訪れて、カナダ人の暮らしぶりを見てとても面白かったと言っています。普通の生活を見せるのが最高のもてなしかもしれません。普通と言うにはちょっと我が家のレベルは低いかもしれませんが。
ご両親は間もなく日本を離れますが、ウリさんは残ります。12月には餅つきに招待しました。田舎風に注連縄や松飾りは自分で作りますし、餅つきも我が家の伝統として続けています。今時変な古い家、古い人ですね。
よい写真ですね。笑顔が素晴らしいです。
奥様、若返ってらっしゃるような・・・
相変わらず、おきれいですね。
注連縄松飾り作りの稲藁はどちらで入手するのですか? 餅つきも、ついこのあいだまで、家でする人が多かったですね。すべて懐かしい風景です。