竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

宮古島100キロマラソン、その四 大神島

2009-08-01 02:49:41 | 旅行

 
大神島遠望

書き忘れたが、ホテルを出てから4泊した宿は「フェーヌカジ」(南の風)
楽しい宿だったが、それは後で書くことにする。

宮古島三日目、午前中バスで池間島に行く。
バスの本数がたくさんあれば池間島でゆっくりするのだが、
本数が少ないので大神島に渡る船が出る島尻に行く。
途中狩俣も通るがここも素通り。
 
何で大神島にこだわるかと言えば、
民俗学者谷川健一の著書を読んだことに始まる。
狩俣、島尻、大神島の三地域は祖神祭(ウヤガン)が行われる地域で、
特に大神島にまず神が下ると言う。

を祭るのはウヤガンとよばれる女性達で、
厳しいお籠もりの後、フサ(神歌)を歌い踊って神を招き、
神は村に豊穣をもたらすのだと言う。
この祭りは男子禁制、
祭りにかかわる女性達以外には秘密で、見てもいけないのだ。
 
宗教の原型がここにある。
その祭りが今も行われているが、もちろん見ることはできない。
見なくてもいい、その島に渡って見たい、
というのが宮古島に来るときの望みの一つだった。
 
谷川健一が島に渡った戦後まもなくの頃は小さなサバニ(漁船)で渡るので、
海が荒れれば行くことができない。かなり苦労したそうだが、
今は高速フェリーで簡単に渡れる。
       

 
でも観光の島ではないので、土産物屋も宿もない。行って帰るだけ。
それでも行きたいのだ。
 
人口50人に満たないと言う島、
遠見台という島の最頂部に登る間、人影を見ない。
登り道は新しい立派な木造の階段ができており、登りやすくなっている。
 

山頂のすぐ下に大きな岩があり、そこに神が降るという。
山頂からは四方が海、風が強い。

       
 
山頂に立った途端一陣の強い風が吹いて、
あっという間にかぶっていた帽子を飛ばされてしまった。
見る見る内に海の彼方へ。
風の強いこの日、帽子を飛ばされないよう気をつけていたのに。
 
神の降りる岩に立って帽子をかぶっている無礼者ということか、
それとも神へのささげもの?これはないね、汗を吸った帽子だもの。
 
船は行きも帰りも、客は私一人、行きに船を待つ間が1時間、
帰りにバスを待つ間が1時間、のんびりした旅である。
 
海岸の奇岩
 
本島に戻ってから宮古島総合博物館に行く。
バスの便がないところなので行きも帰りもタクシー。
ビデオで宮古島の祭りを見ることができたのはよかった。
 
今の宮古島じゃなく昔の宮古島を訪ねる旅のようだ。
 
旅の宿「フェーヌカジ」は平良市内の便利な場所にあり、
シーズンオフなので客もほとんどおらず、静かでよかった。
若者が多い宿だから、ちょっとユースホステルに似ている。
私は若い頃からユースホステルが好きで、
今でも機会があればビジネスホテルよりユースホステルを選ぶ。

フェーヌカジの個室 

働いているのは若い娘達2,3人、話を聞くと島の出身ではなく、
本土から宮古島での仕事ということに惹かれて、応募してきたと言う。
島のことはあまり知らず、観光をかねてきている様子。
一人はハーフマラソンの部に参加すると言うことで、
お互いに頑張ろうと励ましあった。
 


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2 コメント

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Unknown (トコ)
2009-08-09 10:19:29
此の奇岩見ましたよ!
石垣島他八重島諸島はスッ極良かったです(♥^-^♥) 
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奇岩 (いとう)
2009-08-09 19:35:12
トコさんも大神島に行かれたんですか?

私の家の近所の喫茶店の若い女性も大神島へ行ったと聞いてびっくりしました。

彼女は沖縄が好きで沖縄の大学に行ったとか。

いろいろな人がいますね。
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