対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「星と三々打ち込みテクニック PART1」

2010-11-19 21:51:50 | 棋書
棋苑図書から薫鉉流実戦囲碁講座の第1巻と銘打って
星と三々打ち込みテクニック PART1」という本が出ていた。

「三々打ち込みの本はいっぱいあるし…」
「テーマ図は見難い(リアル碁盤風)し…」

と昨日手にとった時はすぐ棚に戻してしまったが、
今日改めて数ページ追ってみると、思ったよりはいい感じ。

先の2つの不満が解消されたわけではないが、
他の棋書で「(ここから先は)自分でやれ」と端折っられている
枝葉の変化の先までいちいち解説しているという特徴があるから。
級位者は結構重宝するかもしれない。



特にこんな形で右上を自分の地だと思っていたのに、
白1と三々に入られて簡単に活きられて悔しい思いをした人などには、
かゆいところに手が届く解説。
ただ覚えるだけでは力にはならないけれど。

一方で比較的新しい手法も掲載されていて侮れない。

レイアウトは1ページ辺り上の図のような碁盤の上半分の図を2図使って解説。

個人的には購入したいとは思わないが、
一回ちゃんと本当にわかっているか確認する必要はあると感じる。

解ける問題集を反復するのがいいという説

2010-11-17 22:22:09 | 棋書
山田式トレーニング」の評を書いたら、
きゃれらさんに「解ける問題集を軽視している」と思われてしまったようで…。

いや、実をいうと私。
最近、解ける問題集「しか」やっていないのですよ。
寝る前とか電車の中とか。
技術書もあまり読んでいない。

具体的には
ポケット詰碁200」「ポケット詰碁180」「ポケットヨセ200
ポケット手筋200」「ポケット手筋180」「新ポケット手筋180
第一感の死活」「初段合格の死活」「ノータイム詰碁360
三段合格の死活」「三段挑戦の詰碁」「五段突破のの詰碁」…
書評にあげているものから一部をとりあげても、ざっとこれだけ。
「卒業した」ということで処分したのは「ひと目の詰碁」「ひと目の手筋」だけですね。
それも今となっては怪しいけれど。

あるいは難しめの詰碁集でも「C級」にクラス分けされている問題なら、
考えれば解けることが多いので、C級だけ拾い解き。
「C級の男」と呼んでくれ。

とにかくこんな感じで似たようなレベルの本をぐぅるぐる反復。

ただそうすると「山田式トレーニング」に出ている問題も、
どこか最近やった問題ということになってしまって…。
それがやや低評価になった理由。
とにかく問題集なるものに食傷気味でもあるのです。

もっとも難しい問題集よりも「ほとんど解ける問題集」がいいというのは
全面的に賛成。
この流れを組んでから実感しています。
何よりやはり解けた方が楽しい!
これはいつか主張しようと思っていたところ。

最近、「あんまり囲碁が上達しないな」と感じている人は、
問題集・技術書のレベルを落としてみるのも一つの手だと思っています。
それは決して恥ずかしいことではありません。
昔卒業したと思った本でも、結構いろいろな発見があるもの。
それも棋書を所有する楽しみの一つです。

結城プロが天元位を奪取

2010-11-16 21:50:39 | 雑談
結城プロが山下天元に3連勝し、
ストレートで天元位を奪取しました。

今日だったのね(汗)。

はじめ画伯おめでとー!
現地レポ待ってます。
今頃、お祝いかな?

正直ストレート奪取は
白鵬が昨日負けたのと同じくらい予想外。

やはり坂井プロが碁聖を獲得したのが刺激になったのでしょう。
また棋譜を追いかけてきた感じでは
棋風がかみ合ったことも大きかったと思います。

NHK囲碁講座テキスト表紙の話再び

2010-11-16 21:17:21 | 棋書
書店で今日見かけた今月のNHK囲碁講座テキストをみて確信した。

「絶対おかしいよ表紙の写真」

5月号で散々書いたけれど、
やっぱり本人じゃなくて、
プロ棋士を模したアンドロイドを撮影したみたい。

今月の美絵みえがかわいそうです。
なんだか頬が鋭角化していて、
スマートというよりやつれた印象。
正直…怖い…。

ちょっと10月号のいざわっちの写真も視線の方向が不自然で気持ち悪かったなぁ。

モデルじゃないので多少不自然なのはしょうがないだろうけれど、
そこを綺麗に取るのが写真家の腕でしょう。
碁石をつまんでポーズをとるのなら、腕はクロスです(謎)。
実際打つとなると逆に不自然ではあるけれど。

私の見る眼がないのか、
写真家のコンセプトがよっぽど前衛的なのか。
本書で「新たに囲碁をはじめよう」という吸引力がいかほどあるのか?

ただ将棋も同じ人が撮っていると思うのだけれど。
こちらはそれほど違和感を感じない。

…となると…原因として考えられるのは、モデルの年れ…ゴホッゴホッ。

中身もどちらかというと前の方が良かったかなぁ。
8ヶ月たっても慣れません。

棋書評「新ポケット手筋200」

2010-11-15 22:27:11 | 棋書


新ポケット手筋200」日本棋院

出題は六本木均。

プロローグ 筋のいい碁を打つために
第1章 手筋との出会い(5~8級)39/40問
第2章 手筋に慣れる(3~5級) 38/40問
第3章 手筋を身につける(1~3級) 33/40問
第4章 実戦的な手筋(初・二段) 32/40問
第5章 妙手に慣れる(三段以上) 24/40問

出題形式は昔の「ポケット手筋200」と同じく、
1ページ2問、黒先統一、裏に1問につき2図を用いて解説。
問題は当然、「ポケット手筋200」から刷新されているが、
基本手筋なので一部重複もあ…ったような(をい)。

ちなみにスラッシュの左側が私の正答数。
それを基準にすると括弧の中の段級位表示も適切か?

ポケット手筋200」ほど評判を聞かないのは、
ポケット手筋180」と同じく、出題がアマチュアだからか。
しかし私はむしろ「新」の方が疑問を感じる問題が少なく、
気持ちよく解くことが出来た。

ポケット手筋200」に代わる手頃な基本手筋問題集として
ネット碁初段前後にオススメ
有段者の基本反復にも。

ただし初版は第3章の2問目の解答に、
3問目の参考図が間違って記載されているという致命的誤植があるので、
買うならば現在既に出回っている第2版以降を。
この誤植にはビックリした。

棋書評「ポケット手筋180」

2010-11-15 01:00:19 | 棋書


ポケット手筋180」(日本棋院)

出題は左達泰浩。

ポケット手筋200」と出題形式は同様。
ただし全体が3章に分かれており、
更に20問ごとに手筋の分野別に分類されている。

具体的には、

第1章 攻めの手筋
 石を取る (14/20問)
 攻め合い (11/20問)
 切断 (13/20問)
 形をくずす (13/20問)
 ヨセ (5/20問)
第2章 守りの手筋
 連絡 (13/20問)
 形を整える (5/20問)
 サバキ (4/20問)
 先手で決める (13/20問)
第3章 古今妙手・名手15選

といった按配。
よってある程度、自分の不得意な分野を知ることが出来るかも。

ちなみに括弧の中の数字は私の正答数だが、
「ヨセ」「形を整える」「サバキ」が極端に弱いことがわかる(涙)。

またキチッと最後まで読み切るには、私には難しく感じた。
中には「ひと目」のものも確かにあるが、
とりあえず「やさしく解ける」という副題は嘘。

第3章の「妙手名手選」は面白い手が並んでいるが、
中には「妙手名手」というより「新手」「見損じ」「ポカ」
というものもあり、局のセレクトに難があるのが惜しまれる。

ポケット手筋200」のように疑問を感じる問題はあまりなかったが、
内容の難易度にかなりバラツキを感じる。
私を基準に強いて言えばネット碁3段以上向けだろうか。

難易度を別にすれば「ポケット手筋200」とそんなに差はないが、
ちょっとピッタリな対象棋力が見当たらないのが、
もう一つ本書の評判を聞かない理由かと思う。

南沢奈央が囲碁?

2010-11-13 19:05:52 | 雑談
今、テレビのチャンネルを回していたら
偶々合ったテレビ朝日「二人の食卓」という番組の中で、
ゲストとして登場した南沢奈央
「最近囲碁始めて…」
と話していて、飲んでいたコーヒーを吹いてしまった。

八嶋智人に「オッサンみたいだね」と言われていた…。
でも「まだ打つ相手がいないんです」とのこと。

IGO AMIGOのスタッフゥー、スタッ…フゥー狩野英孝風)
売り込みにいってこーい
特にナオ繋がりで奈穂ちゃん!

碁会所やネット碁で変な相手に当たって、
嫌いになってしまったら壮大な損失?!

…正直言うと南沢奈央さんって、
出ているドラマ…観たことないんだけどね、私(汗)。

天才子役

2010-11-12 23:18:50 | 雑談
何気なくテレビのチャンネルを回していたら、
「レアレアミュージアム」に出ていた
芦田愛菜ちゃんの可愛さにポカンとなってしまった。




味噌汁のCMで一回観たことがある気がするが、
今日まで気にも留めていなかった。
こちらの事務所の写真をみると
ごくごく普通の女の子だし。

しかしテレビで動いている姿は実に愛らしい。

番組自体は大して面白くもなかったけれど、
あの表情豊かな笑顔をみるためだけに、
チャンネルをそのままにしてしまった。

こういう娘がいたら幸せだろうなと、やっぱり思ってしまう。
世のパパママはメロメロだろう。

棋書評「定石後の打ち方」

2010-11-11 23:28:51 | 棋書


「定石後の打ち方」(土屋書店:武宮正樹著)

以前紹介した棋苑図書の同名の本とは別物。

次の一手問題集形式。
白先黒先混合で、主に選択肢付き。

第1章 星の定石後の打ち方 37題
第2章 小目の定石後の打ち方 21題
第3章 定石後の打ち方・実力テスト 17題 

タイトルの通り、定石後の打ち方を説いた本…と思いきや、
定石選択を問う問題や、コウの問題など、
どちらかというと「序盤次の一手」問題集という趣き。
かなり広義の意味で「定石後」という言葉を使っており、
全局図を用いた問題の方も多い。

勿論、定石後の定型についても解説しているが、
一つの型の変化を複数の問題で扱っていることもあり、
ざっと数えた感じでは星の章、小目の章それぞれで
実際に取り上げられているのは11型ずつぐらい。

特に1章の17題から37題にかけて、定石後の打ち方というより
「武宮流実戦次の一手」という感じの問題が並んでいるのは閉口した。
あまりアマの実戦で見かけない手が候補にあがっている。

また定石成立までの手順が省かれているのも、
「定石後」を名乗る本としては不親切。
まぁ、基本定石ばかりなので書かなくてもわかるといえばわかるが…。


ただ取り上げている定石が少ない分、多くの参考図を用いて
解説がかなり事細かに書かれている点はマル。

私は定石後の打ち方に困ることが多かった頃に、
ブックオフの100円コーナーで本書を見つけて
「まぁ、何かの足しになれば」
と思って購入したが、期待通り以上でも以下でもなかった(笑)。
同じ土屋書店の「基本手筋100」の時と一緒。

今なら棋苑図書の「星の基本定石後の決め方」「小目の基本定石後の決め方
MYCOMの「序盤の手筋李昌鎬の中盤が10倍強くなる本
日本棋院の「中盤の花形戦法」といった
より洗練された本が出ているし、
また「打ち込み」に関する本や、場合によっては「定石集」でも
本書で取り上げられている内容はカバーされていることもあるので、
強いて探して買うような本ではないと思う。
古本屋でよく見かけるので気に入れば。

星の基本定石後の決め方」「小目の基本定石後の決め方」とは形式が同じで、
また被っている問題も多いので、代用になるかも。
【追記】「星の基本定石後の決め方」とほとんど同じなのに、
評価が低いのはフェアでないので、一部修正。

【カスノート】勝手に第36期天元戦第2局

2010-11-09 23:13:39 | 雑談
本日対局のあった第36期天元戦第2局の棋譜を追って、
感じたことを懲りずにメモ。



結城プロが白で向かい小目を打ってくれたのは何となく嬉しい。
というのは最近、私もコレばっかり打っているから。
全く合っているとは思えないのだけれど、
幅を広げる意味で半年ぐらい頑張っている。

上の図で右上を特にAとか受けずに黒▲と山下プロが詰めたのは、
白からもBとはツケにくいので、価値が低いという意味か。



いきなりはやってこないだろうが、
つまり白1とツケても黒4とキラれて、
この戦いは▲に黒石があるので白が無理気味…ということだろう。



「へぇ~」と思ったのがここ黒1から白4の交換で、
3の石がそのままシチョウに取られてしまったこと。
正直、一瞬「何をやっているのか」と感じてしまうが、
つまり黒Aを絶対のキキにして下辺の白を不自由にしているということか。



仮に黒▲に白1とツイでしまうと、
黒2から4と攻め立てられて、
眼がない黒はただひたすら逃げるしかない。
するとそれを追う調子で右下が大模様になってしまう。
これは白まずそうだ。



よって白は左下を捨てて、先手をとって三々に入ったが、
何となく地合でも厚みでも黒が良さそうな…。

私がジョバンニとして理屈をつけられたのはここまでで、
以降、白▲ツケからの攻防はさっぱり分からない(汗)。
ここからが肝心なんだけどねぇ…(滝汗)。



この辺はザル目算した感じでは黒盤十の形勢にみえた。



となるとここで黒1からコウになったのが黒失敗だったのだろうか?
結局このコウに黒は負けた上に、白7ツギに黒Aと謝ざるを得ないとなると、
随分と左辺の白地が大きく、左下の黒地が小さくなったように感じた。

作って白2目半勝ち。

ここで新聞記事を確認するとコウのもっと前、
上の図の黒1の上に白がハネたのが大きく、
ここで結城プロが良くなったということらしい。

となるとコウのところは黒、仕方なかったのか。

これで第3局、画伯の目の前で歓喜の瞬間の可能性も出てきた。