第一感の死活（棋書評）

「第一感の死活」（日本棋院）

タイトルの「死活」というよりも、「詰碁集」のニュアンスが強い問題集。
これは他の「棋院囲碁文庫」にも言えることだが。

難易度は「ポケット詰碁200」の後半部と大体同じ。
ポケット詰碁と全く同じ問題も数題含まれているので、ポケット詰碁で満足している人にはあるいは不要かも知れない。
かといって「ひと目の詰碁」の次にやるには、ちょっと難しいだろうか？
その辺の対象範囲が微妙なところもあるが、大体ネット碁の10級前後の人向けだと思われる。

逆にポケット詰碁を解いてみたが、解説が簡潔すぎてよくわからない、スッキリしないという人には好適。
一頁しっかり使って失敗しそうな図も含め、丁寧に解説してありよどみがない。
問題も狙いの筋を見破れば解決する問題が、比較的多いようだ。

現在私のお気に入りの問題集で、パソコンの隣に常に常備。
ネット対局の前のウォーミングアップに、よく使っている。
とりあえずこの問題集の全部を、ひと目で間違えず解けるようになるのが目標。
決して簡単な問題ばかりでなく、間違えそうな筋を含むちょっとヒネった問題が、バランス良く配置されていると思う。