対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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棋書評「ポケットヨセ200」

2010-11-05 23:55:55 | 棋書


ポケットヨセ200」(日本棋院)

ヨセ手筋の問題が200題掲載されている本だと長く思い込んでいたが、
実際に解いてみるとそれだけでなく、
前半の基礎編100問のうち81問目から100問目は
「地中に手ありなし」を問う問題だった。

また後半の応用編も100問のうち
71問目から90問目までは「地中に手ありなし」
91問目から100問目までは
「この手は何目か」を問う問題となっている。

出題は白江治彦

他のポケットシリーズと同様に
1ページに2題で、その裏に解答。
黒先統一。
解答は2図を使って解説している。
その他、ヨセに関するコラムが12ページ。

ヨセの基本知識は本書中では説明されていないので、
他の本で把握していることが必須。
特に先手ヨセ、後手ヨセ、出入り計算が、
これらが何を意味するかわからないと
解いても効果が薄く、面白くないと思われる。

また最後の10問「この手は何目?」を、
正直、何の説明もなしに出題するのはあまり賛成できない。
この場合は出入り計算で解説されていると考えていいのだろうか?

問題に付随しているヒントも、
ほとんど答えを言っているようなものもあり、
好みの良し悪しが分かれるところ。

ただヨセ手筋の問題150問は
基本的な筋をしっかり抑えていると思われ、
それがこの本が長く定番として支持されてきた理由だろう。

知識と根気さえあれば理詰めで取り組める分野なので、
級位者からでも挑戦できる。
しかし地味な作業なところもあるので、
実際には有段者向けと思う。

尚、私の正答率は基礎編83%、応用編67%だった。