島谷さんの「切れ負け擁護論」を受けて、時間に関する私の今の考えを。
私は「今現在は」切れ負けの囲碁を囲碁と認めていない。
どんなに優勢だろうと時間が切れてしまうと負けというのは、盤面以外の副次的要素の入り込む余地がありすぎると思うから。
いわゆる「時間攻め」というやつである。
秒読みでも同じ時間攻めはあるのだけど、10秒でも20秒でも考える間があれば、エグいことにはなりにくい。
切れ負けは問答無用ですもの。
一方で「今現在は」とわざわざ書いたことからも分かる通り、将来的には
「切れ負けも悪くないよね」
と思うかも知れないという気もしている。
要は「慣れ」だと思うのだ。
思い返せば半年ぐらい前までは、WINGで一番申し込みに多い25手につき10分の時間制限を、「キツ過ぎる」と当ブログで私は喚いていたものだった。
今でも10分だと毎局のように時間に追われる場面があり、満足のできる対局が出来ることは少ないのだけど、それでも優勢な碁を時間切れで失うということは大分減った。
私が上手くなったのか、決断が早くなったのか、あるいは一番ありそうなのは「思考が硬直化してきた」ということなのだろうが、少なくとも以前ほど10分の申し込みに「ゲッ」と思わなくなったのは事実である。
今思い起こせば、時間についてウダウダ言っていた自分が、少し子どもじみていたとすら思える。
将棋もそうだった。
将棋倶楽部24では「早指し」=「30秒秒読み(スタートに1分の持ち時間があるが、ほとんど意味はない)」、「通常」=「持ち時間15分+切れたら秒読み1分」、「長考」=「持ち時間30分+切れたら秒読み1分」とある。
アクセスした当初は、私は「通常」でしか指せなかった。
4段のネット仲間に「早指しで指してみたら?」と言われても、「できませんよ」といっていたものである。
それが今ではどうだ。
「早指し」が今では一般的で、たまに「通常」で相手に数分考慮されると、ちょっと時間を持て余すという有様である。
尤も気合いを入れた対局(レーティングや大会)では、今でも「通常」でしっかり読みを入れて指したいとは思うが、気楽に指すのなら「早指し」が一番。
こうして考えると、自分の変わり様に呆れる。
ならば、早碁も苦にならなくなってもおかしくない。
切れ負けのメリット。
つまり決められた時間には「必ず」終わるという場面が、今の私のネット対局では少ない。
それが今、私が切れ負けを認めることができない一因だと思う。
時間を気にするあまり、思考の海に沈めないデメリットの方が全然大きいから。
一方で島谷さんが仰っている「一手ごとに秒に追われるのは嫌だ」というのは、ちょっと理解できる。
仮に例えとして、1手を酒場での1杯のお酒としてみる。
そして傍らの女性を口説いているとしてみよう。
1杯ごとにお金を請求されてムードを壊されるくらいなら、後でまとめてお金を払いたい。
ただしある金額以上になったら、どんなに良いムードでも「そこで看板」という考え方。
ハシゴ禁止。
これが切れ負け。
一方秒読みは一杯ごとに請求がくるけれど、口説けるかフラれるかの決着までは、キチンとお金を払えばいくらでも延長可能というわけである。
私は一手ごとの請求は煩わしいけど、金額制限で口説けなかったという後悔はしたくないから前者。
そして島谷さんは「金額内で口説ける自信があるから」、後者を選ぶのだろう。
なるほど。
確かに自信があれば、後者の方がムードある時間の過ごし方なのかもしれない。
そういえば切れ負けで打っているのをみたのは、こないだの国際ペア碁を観戦したときのみだが、時間ギリギリでの対局者の手のリズムの良いこと!
あそこで打っていた人たちは「オチそうな女性を時間で逃す」など考えられず、パッパッと手順良く「お持ち帰り」するのでしょうね。
って、そんなことをしたらペアの相手が怒りますか…(笑)?
私は「今現在は」切れ負けの囲碁を囲碁と認めていない。
どんなに優勢だろうと時間が切れてしまうと負けというのは、盤面以外の副次的要素の入り込む余地がありすぎると思うから。
いわゆる「時間攻め」というやつである。
秒読みでも同じ時間攻めはあるのだけど、10秒でも20秒でも考える間があれば、エグいことにはなりにくい。
切れ負けは問答無用ですもの。
一方で「今現在は」とわざわざ書いたことからも分かる通り、将来的には
「切れ負けも悪くないよね」
と思うかも知れないという気もしている。
要は「慣れ」だと思うのだ。
思い返せば半年ぐらい前までは、WINGで一番申し込みに多い25手につき10分の時間制限を、「キツ過ぎる」と当ブログで私は喚いていたものだった。
今でも10分だと毎局のように時間に追われる場面があり、満足のできる対局が出来ることは少ないのだけど、それでも優勢な碁を時間切れで失うということは大分減った。
私が上手くなったのか、決断が早くなったのか、あるいは一番ありそうなのは「思考が硬直化してきた」ということなのだろうが、少なくとも以前ほど10分の申し込みに「ゲッ」と思わなくなったのは事実である。
今思い起こせば、時間についてウダウダ言っていた自分が、少し子どもじみていたとすら思える。
将棋もそうだった。
将棋倶楽部24では「早指し」=「30秒秒読み(スタートに1分の持ち時間があるが、ほとんど意味はない)」、「通常」=「持ち時間15分+切れたら秒読み1分」、「長考」=「持ち時間30分+切れたら秒読み1分」とある。
アクセスした当初は、私は「通常」でしか指せなかった。
4段のネット仲間に「早指しで指してみたら?」と言われても、「できませんよ」といっていたものである。
それが今ではどうだ。
「早指し」が今では一般的で、たまに「通常」で相手に数分考慮されると、ちょっと時間を持て余すという有様である。
尤も気合いを入れた対局(レーティングや大会)では、今でも「通常」でしっかり読みを入れて指したいとは思うが、気楽に指すのなら「早指し」が一番。
こうして考えると、自分の変わり様に呆れる。
ならば、早碁も苦にならなくなってもおかしくない。
切れ負けのメリット。
つまり決められた時間には「必ず」終わるという場面が、今の私のネット対局では少ない。
それが今、私が切れ負けを認めることができない一因だと思う。
時間を気にするあまり、思考の海に沈めないデメリットの方が全然大きいから。
一方で島谷さんが仰っている「一手ごとに秒に追われるのは嫌だ」というのは、ちょっと理解できる。
仮に例えとして、1手を酒場での1杯のお酒としてみる。
そして傍らの女性を口説いているとしてみよう。
1杯ごとにお金を請求されてムードを壊されるくらいなら、後でまとめてお金を払いたい。
ただしある金額以上になったら、どんなに良いムードでも「そこで看板」という考え方。
ハシゴ禁止。
これが切れ負け。
一方秒読みは一杯ごとに請求がくるけれど、口説けるかフラれるかの決着までは、キチンとお金を払えばいくらでも延長可能というわけである。
私は一手ごとの請求は煩わしいけど、金額制限で口説けなかったという後悔はしたくないから前者。
そして島谷さんは「金額内で口説ける自信があるから」、後者を選ぶのだろう。
なるほど。
確かに自信があれば、後者の方がムードある時間の過ごし方なのかもしれない。
そういえば切れ負けで打っているのをみたのは、こないだの国際ペア碁を観戦したときのみだが、時間ギリギリでの対局者の手のリズムの良いこと!
あそこで打っていた人たちは「オチそうな女性を時間で逃す」など考えられず、パッパッと手順良く「お持ち帰り」するのでしょうね。
って、そんなことをしたらペアの相手が怒りますか…(笑)?