対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「囲碁上達ハンドブック」

2006-08-11 00:20:45 | 棋書
MYCOMからの新刊は、女流棋聖著「万波佳奈の囲碁上達ハンドブック」。

対象は「囲碁のヒトって、どんなヒト」と同じく、ミーハー囲碁ファンや女性級位者か。
張栩の詰碁」も含めて、「MYCOMハートウォーム囲碁ブック3部作」といった趣。
ただし女流棋聖の写真は表紙のみなので、ヤロウはきっとガッカリする♪

内容は「いまさら他人に聞けない、囲碁Q&A」で、囲碁の上達方法、考え方に関するものから、上達に役立ちそうにない「何ソレ?」というものまで(笑)、色とりどりの質問(リンク先「目次」参照)が収録されている。

対する女流棋聖の答えも、「なるほど」という目から鱗もあれば、平凡な定番の答え、そして「本当にソレでいいの(笑)?」と私が感じてしまうものまで、多種多様。
一貫しているのは、いずれも回答が簡潔かつ、断言調であることか。
迷わせない。
私淑する、呉清源師の影響と思われる。

もっともこのように断言調の方が、初級者は安心するかもしれない。
要は根本的な部分さえ伝われば、プロレベルでの巧拙は、読者の混乱を招く枝葉だという考え方は一理ある。
これはこれでアリ。
ただ女流棋聖の考えを自分なりに発展、応用、昇華させないと視野が狭くなり、ある一定以上は上達しなくなる危険も感じた。
また簡潔すぎて、「これでキチンと読者がわかるのか」という不安も。

特に第3章最初の、「これだけは知っておきたい定石10」の中に

この定石が「手順のみ」掲載されていたのは、「えーっ」と思った。
確かにW leagueにも登場した定番定石ではあるのだが、黒13以降は黒3の一間バサミ限定なので、白12までに止めておいた方が親切だったはず。
また実際白12までで、他にまわるケースも多い。
そもそもこの項そのものが、不要かと。
「定石覚えて二目…」の危険性大で余計。
直後の「コラム」は、短いながらなかなか深い内容を含んでいるのだが。

余談だが、本書の構成を担当している古作登氏は、元々将棋畑の人。
元奨励会員(将棋プロ養成期間)で、「週刊将棋」(「週刊碁」の将棋版)の編集長だったこともある。
そういう関係からか、質問内容が私には結構共感するところも多かった。
確かに級位者は、質問に出てくるような所で悩んでいる。
そこは評価したい。

また本文中のイラストを担当しているバトルロイヤル風間氏もまた、将棋ファンにはお馴染み。
「週刊将棋」「将棋世界」にくだらない4コマ漫画を連載中。
絵は下手だし、ギャグもつまらないし、私は嫌い(笑)。
本書の万波女流棋聖(と思われる)イラストもまた、全然似ておらず、怒りを覚えること請け合い(笑)。
ヤロウ向けに、女流棋聖の写真に全部差し替えて欲しいナリ(涙)♪

というわけで結構ニヤニヤしながら読んだが、私はまず買わないでしょう(汗)。
でも伸び悩みの初級者には、それなりの上達ヒントが「やさしく」書かれているとは思う。
尚、「やさしく」は長所であると同時に、短所の意味もあるのでご注意♪


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