対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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プロ棋士ペア碁選手権2011決勝観戦記 中編

2011-01-30 22:55:55 | 雑談
つづき

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さて昨日の死活。
実戦はこうなった。

生きるだけならば右下とのフリカワリも睨んで、
決して難しい順ではないが、白102までの出来上がりは、
作った詰碁のようにピッタリ二眼で面白い。

尤も白90では変化の余地もあった模様。
歩様も生きが読めていないはずはないが、
いろいろと全局的な折り合いが難しいらしく、
首を振りつつ考慮時間を消費していた。
黒105と打たれてこの3子の動き方がまたまた難しいので、
損得は微妙な感じ。

実際対局後の大盤解説場でも、この辺りも俎上にあがっていた。



一考の余地があるというのは歩様が打った白106もそうで、
個人的には107と抜いたほうが厚いんじゃないかと、観戦して思った。
実際、黒107と打たれて歩様が顔をしかめていたし。

ともあれここを荒らすのも大きいといえば大きい。

黒119と打ったところで観戦者してはあまり目にしない光景が。
結城プロが「ちょっとトイレに」と立ち上がったところ、

メーエン先生「あ、ボクも」
歩様「それじゃ、私も」
イーミンちゃん「私はいいです



結果、一人取り残されたイーミンちゃん。
辺りを見回してちょっと苦笑しながら黒125と着手していた。

ちょっと余談だが、写真手前のある、
矢印のランプは今回から導入された新兵器
手番が回ってくるとランプが緑色に点灯して、
今、誰の手番かがわかるようになった。
これで治勲先生も安心さ!

さて、盤上に戻ってメーエン先生が放った黒131。
勝負手といった雰囲気で、
私「メーエン先生が形勢を苦しいとみているのかな?」

結城プロも考慮の末、「深入り」と判断したようで、
白132と敢然と切断に。
局面は一気に緊迫化!