対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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第3次猿十番碁第6局 「軟体布陣」

2011-01-18 21:19:27 | 棋譜
つづき

【再掲・テーマ図】


この局面で白がどう打つか?
感想戦では
「そもそもこの局面はどちらが有利なのか」
というところから意見が分かれた。
逆コミが6目半あることに注意されたい。

私は昨日書いた通り
「ホンのすこぅし持ち直して、何とか投げるのを先延ばしに出来た」
という程度の認識。

一方、hexaさんとasutoronさんは、
「ここでは黒が良くなっている」。

改めてみても黒は
「上辺弾幕薄いよ、何やってんの?」
というのは碁形なので、
とても黒が互角以上というのは言えそうにはない。

ただ強い人なら、どこからどうやって
その黒の薄さを突いていくのかすぐにわかるのだろうけれど、
私のレベルだと、ちょっと白からも取っ掛かりが見えづらい。

【参考図1】

第一感は白1。
右辺は8間も空いているのだから、自然と思う。
ただhexaさんは黒6・8と決められて黒10辺りに構えられると、
上辺が大きく見えて嫌だということだった。
確かにどこから手をつけるかと言われると、
すぐに具体的な手が浮かばない。

【参考図2】


それならば白5で参考図2のように高く構えるのが一策。
これならば参考図1より黒の模様は狭い。

【参考図3】


上辺の模様が怖いというのなら
「参考図3白1辺りに転がしたらどうよ」
と提案してみたがasutoronさんから「深そう」。

まぁ、どの手段も打ってみないと私にはちょっとわからないので、
結論は出せなかった。

【実戦図(白86~白114まで)】


あれやこれやの中で結局hexaさんがチョイスしたのは、白1の三々。
hexaさんはこの手も後悔していたが、
これはこれで「決まりをつける」という意味では、
白は優勢な(と私は認識していた)のだから考えられた。

黒は白に地を稼がれながら先手を取られて
参考図3の白1の辺りに先着されてはたまらないので、黒4・6と二段バネ。
対してhexaさんは上辺に居座ることに。

むしろ白がまずかったとすると白15以降ではないか。
屋上階を重ねる感じで「しめた!」と思った。

黒16と囲いにいくのはかなり気が引けたが、
白はどこも怖いところがないので目標がない。
地合をジワジワとつめてプレッシャーをかける方針で。

hexaさんの打ち方はひたすら手堅くということだが、
白29は流石に「やりすぎだろ」。
千載一遇の好機到来を感じた。