宇奈月出てすぐに列車は新山彦橋を渡ります。
橋の下を流れているのは黒部川です。
この川の上流には、黒四ダムをはじめ、いくつものダムがあります。
新山彦橋を渡って黒部川の右岸に出た列車は、
渓谷に沿って縫うように、山奥に向かって走ります。
トンネルもたくさんあります。
列車の後方を振り返ると、先程渡った新山彦橋が見えました。
我々の乗ったトロッコは窓無しタイプです。
フレッシュエアーです。
開放感たっぷりです。
深い渓谷沿いを走っていたかと思うと、
次の瞬間、ダムでせき止められた、ダム湖に変ったり・・・
渓谷の景観はめまぐるしく変ります。
生憎の曇り空でしたが、エメラルドグリーンのダム湖は壮観でした。
まもなく、お城の様な建物が見えてきました。
まるでライン河畔の古城のようですが、
車内アナウンスによると、これは発電所(新柳河原発電所)だそうです。
更に進むと、幅の狭い吊橋が見えてきました。
これは、お猿さん専用の吊橋だそうです。
中央赤い服を着ているのは、仏石です。
石仏に似た形の天然の岩で、昔、入山者がここで安全を祈願したそうです。
しばらくで、黒薙(くろなぎ)駅に到着しました。
ここで降りて観光に向かう人もいました。
黒薙駅を出るとすぐに、後曳橋を渡ります。
先頭車両はもう橋を渡りつつあります。
かって入山者があまりの谷の深さに、後ろへ引き下がった事から
後曳の名がついたそうです。
後曳橋の上から、谷を撮りました。
谷底まで60mあるそうですが、
写真ではそれほど高いと感じられませんね。
更に進むと「出し平ダム」が見えてきました。
少しだけ放水しているようです。
そうこうしているうちに、目的地「鐘釣駅」に着きました。
トロッコ列車は、鐘釣から更に奥に入った「欅平」まで通じていますが
我々のツアーでは「鐘釣駅」でUターンしました。
「鐘釣駅」の前には、地名の由来となった釣鐘状の山が聳えていました。
「鐘釣駅」で下車し、しばらく周辺を散策しました。
下の河原には、露天風呂がありました。
対岸には万年雪がありましたが、土を被りあまり綺麗なものではなかったです。
「鐘釣駅」周辺を散策後、再びトロッコ列車に乗り、
同じコースを宇奈月駅まで戻りました。
乗車地点、宇奈月へ戻ってきました。
写真は旧線の山彦橋。
今は遊歩道として使われています。
下を流れる黒部川は、この先日本海に注いでいます。
大自然の真っ只中を行く、宇奈月⇔鐘釣 往復2時間の旅。
結構リッチな旅でした。