自遊日記

定年後の備忘録

御香宮神社・拝殿と本殿

2009-04-28 18:49:55 | 京都 街歩き
先般、洛南にある御香宮神社を訪ねました。

平安時代の貞観4年に境内から香りの良い清泉が湧き出し
この水を飲んだ人は、たちまち病気が癒ったそうです。
そのため、清和天皇から「御香宮」の名を賜った由。





 
      表門は、伏見城の大手門を移築したものだそうです。
     切妻造りの豪壮な門で、国の重要文化財になっています。

    水戸黄門のお父さんの、徳川頼房公の寄進と伝えられています。







      由緒あり気な灯篭越しに、拝殿をのぞむ。








  正面軒の唐破風は、手の込んだ彫刻で埋められています。

 中央の蟇股(かえるまた)には、五三の桐、上部には鯉の滝登り(龍神伝説) 
 の光景が彫られています。















拝殿の壁を飾る彫刻を見て歩くだけでも、楽しいものです。

この拝殿は、紀州徳川家の藩祖、徳川頼宣公の寄進だそうです。







      拝殿を抜けた所に、重文の本殿があります。

      写真は本殿を東側から見た図です。







         本殿を西側から見た図です。

    屋根は桧皮葺で、大型の社流造り(ながれづくり)。
  慶長十年(1605年)、徳川家康の命により建立されたものです。
          豪壮華麗な神社です。






         本殿を正面から見た図です。

  徳川家の思い入れが濃い御香宮神社ですが、幕末の鳥羽伏見の戦いでは
  ここ御香宮神社は官軍の屯所となり、神社の南に展開する幕府軍攻撃の
  拠点となったようです。
  皮肉なめぐり合わせを感じます。