Carpe diem

Chi vuol esser lieto, sia: Di doman non vè certezza.

西五軒町 La sala d'y 4月1日

2007年04月14日 | ワイン
西五軒町 La sala d'y 4月1日

生まれて初めて2週続けて同じレストランに訪問しました。元々このレストランに出向いてみようと思った発端はネット検索で、このワインがヒットしたことです。つくづくネットは便利で人の生活を変えてしまったのだなーと思います。初回は別のワインをオーダして納得出来なかったので仕切り直しでした。

北新宿の小滝橋から神田川沿いに花見をしながら散歩すると終点が、このレストランの近くになります。それも何となく運命を感じました。この日は自宅から2時間程散策しました。延々と桜並木が続き、川面が真っ白になるくらいに花びらが散っていました。目黒川よりも川の規模が大きく桜もデカイのでダイナミックです。ここは昼間がいいですね。

1回行ったので店は様子は判っており今回は落着けました。お客さんは少ないようで予約の電話を入れた時も名前で「先週の方ですね。」と言われましたし、この日は私らの他にお客さんは2名でした。このウラブレ感が、妙に寛げます。平日の温泉宿の大広間の片隅で数名で夕食を摂っている気分に似ています。ついつい声を潜めてしまう感じです。

さて、このDolcettoですが素晴らしく熟成していました。'95というと若いというイメージを持ってしまうのですが、私も既にワインを飲み始めて10年間近く経っており、この辺の感覚は修正が必要なようです。Dolcettoとしては古酒の領域に入りつつあるボトルでした。

古酒ならではの香りの複雑さがありました。ブラインドでテイスティングしたら私にはDolcettoとは判らないです。Pinot Noirだと思ったかもしれません。ワインの余計な知識を持たず、種類は私とほぼ同じだけ飲んでいる家内は「かつおぶしの香り」と言ってました。

しかし、抜栓直後の味は滑らかすぎて、味が感じられずハッキリいって水のようでした。それが時間が経つと甘みが加わり味に膨らみが出てきました。良いワインだと思いました。

前回のSantaCroceはリーデルのボルドーグラスでしたが、今回はブルゴーニュグラスでセラー(倉庫?)から出したあと一旦氷で15℃位に冷やしてからサーブしてくれました。この辺りのツボを心得ていらっしゃるようでした。ただ、冷やすためにボトルを揺らせすぎたのか澱が舞っていました。前回のブショネ(かな?)は、ひょっとしたら確信犯ですね。

まだ、ストックがあるのかシェフに聞いたところ、「もうないか、あっても1本だ。」とのことでした。「どちらか判りますか?」と聞いたところ、「あっても実家に置いてあるので今は判らない。」とのことでした。実家と言われても私はシェフが何処出身なのか単身赴任なのか聞かされてません。シェフの実家は仙台だそうです。この辺りの会話の噛み合わない感じにも慣れてきました。でも不思議です。
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2 コメント

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古酒ドルチェット (GAVI)
2007-04-14 01:39:17
so1さん、こんばんは。

ピノネーロのような古酒のドルチェット..飲んでみたい気がしますが、そうそう手に入るものではありませんね。

それにしてもこのエノテカノリオ跡地の不思議なリストランテ、今回の古酒ドルチェットといい、前回のカステリン・ヴィッラのサンタクローチェなど、マニアックな品揃えですねぇ!
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Re>古酒ドルチェット (so1)
2007-04-14 08:46:35
GAVIさん、こんにちは。

なるほど、ピノノワールといわずにピノネーロといったほうが、イタリアワンラヴァーっぽくてかっこいいですね。今度真似します。

私は、熟成したドルチェットは初めてで、こんなにキレイに枯れるものとは思いませんでした。早飲みのイメージがあるので自分で買ったものも、すぐに飲んでいました。

このリストランテの品揃えは豊富なのですが、各1本程度しかないようです。シェフの個人ストックのようです。シェフは筋金入りのワインマニアというわけではないようです。というのは「前回お飲みになられたサンタクローチェを調べたのですが、どのようなワインか分かりませんでした。」とおっしゃってました。ググれば、すぐに分かりそうなものですが・・。

ではまた。
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