Carpe diem

Chi vuol esser lieto, sia: Di doman non vè certezza.

西五軒町 La sala d'y 3月24日

2007年04月07日 | ワイン
西五軒町 La sala d'y 3月24日

以前エノテカノリーオがあった場所に出来たトラットリアに初訪問しました。エノテカノリーオについては私も感じるところがあるので、そのうち投稿します。

この店の最大の特徴は、「シェフ一人でサービスから料理まで全てを担当している」ことです。カウンターのみの店なら分かりますが、席数は余裕を持って約20席あり充分リストランテの体裁です。カトラリーの交換はありませんが、糊の効いたクロスが敷かれています。信じられません。お客さんが入らないことを前提にしているようです。

私達が入店した時には5席しか埋まっておらず閑散としていてムムムッとなりました。席に案内してくれたシェフは剃髪された物静かな植物的な印象の方でした。話し方は朴訥な感じでニコリともしません。客商売という言葉から一番遠い「学者」という感じです。不安がつのります。

'86 Castell'in Villa SantaCroceをオーダしました。
シェフがテイスティングしてサーブしてくれました。これが、私には軽いブショネを感じました。どういったものかと思いましたが、確信を持てずokしました。結局温度が上がるとワインの香りが開いて少しは気にならなくなりました。良いワインでしたが私には健全なコンディションとは思えませんでした。

ワインにインポータラベルが貼られていませんでしたが、ストックされている他のワインの種類とバーコードの様子から「やまや」で扱っていたものと推測します。

料理が出て来るタイミングは思ったよりも良かったです。シェフは走っていました。顔つきや表情と動作から私は映画「パピヨン」で孤島で生活する役を演じていたダスティン・ホフマンを連想しました。

前菜:ナスのカポナータ:優しい味で量も充分です。
   焼きピーマンの冷製:これ美味いです。レシピを知りたくなりました。
   筍ソテーバジルソース:筍は既に焼いてあったのか熱くなかった。モッツァレラが載ってました。

パスタ:蛸のラグーの手打ちトレネッティ:ラグーのツメは甘いですがパスタのコシは丁度いい。
    ゴルゴンゾーラペンネ:フツー。家で作っても同じ。

ピザ:焦がし玉ネギのピザ:オリジナルでしょうか。玉ネギの甘みが美味しい。中華料理みたい。

メイン:シャラン産鴨のアッロースト:素材が良いです。焼き加減も丁度良い。予想以上でした。
サラダ:量はありましたが喫茶店のランチのようなレベルでした。

ドルチェ:チョコレートケーキ:フツー。
     バルサミコのアイス:美味しいです。

グラッパ:Poggio Salvi Grappa di Brunello Biondi Santi
私は、たまにグラッパでロックフォールチーズの青カビの香りを感じることがあります。変でしょうか。このグラッパでは、それを感じました。

窓の外には茎だけになった胡蝶蘭と枯れた杉がライトアップされていました。経験したことのない不思議な店でした。
コメント
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