MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.050 「新宿インシデント」 (2009年 119分 シネスコ)

2009-05-12 00:47:58 | 2009年劇場鑑賞
監督 イー・トンシン
出演 ジャッキー・チェン
   竹中直人
   ダニエル・ウー



昨夜に続いてのレイトショーでの映画鑑賞です。
しかも今回初めていくMOVIX八尾というシネコンです。
やはりいつも行く埋め立て地に建つMOVIX堺と違い場所が駅前でしかも街中って事で21時半頃ながら人が多いです。
夜と言うこともあり自宅から20分程で来れましたが、これでまた行動範囲が広がりましたね。
そしてそこで見たのがジャッキーチェンの最新作「新宿インシデント」です。

(あらすじ)

恋人を探して密入国した鉄頭(ジャッキー・チェン)は、故郷の知人を頼って密入国者たちがアジトにしているアパートにたどり着く。
恋人を探す暇もなく毎日必死に働く中、ひょんなことからヤクザの組長の命を助け、運命的な友情が生まれる。
この出会いが彼を大きく変え、やがて鉄頭は裏社会の実力者となっていく。



ジャッキーが日本を舞台にいつもとは違うシリアスな面を見せてくれるとかで、何かと話題の映画ですが、過去にもそんなイメチェンをはかった触れ込みの映画あったけど結局は大していつもと変わらなかった・・・今回もそうだろうと思ってたら宣伝通り今までのジャッキー映画とはまったく異なった作品になってました。

ジャッキーチェンの持ち味であるアクロバチックなアクションやスピーディーなカンフーアクションが全編通してまったく出てきません!
ケンカシーンなどはありますが普通の俳優レベル程度の動きで、いつもの強いジャッキーは今回封印ですね。

内容的には歌舞伎町を舞台にヤクザの抗争に巻き込まれたジャッキーが、やがて歌舞伎町を牛耳る中国ヤクザのボスにのし上がり中国ヤクザたちと日本のヤクザたちとの抗争になだれ込んでいく・・・仁義なき戦いのような話しはジャッキーファンの中には戸惑う方も居るかもね。
倉田保昭がヤクザの親分で出てきてジャッキーが暗殺に行くシーンがあるんだが、いつもなら新旧カンフーレジェンド対決を期待するとこだが呆気なくピストル一発で終わってしまう(せっかく両雄揃ったのにね)
またジャッキー映画には珍しいバイオレンスな残酷シーンも出てくる。



不法密入国者として出てきたオープニングのジャッキーのしょぼくれ具合がまたよかったね(笑)
段々と暗黒街でのし上がるんだけど不思議とあまり貫禄とか感じないのはジャッキーチェンの人の良さがそのまま出てるせいかな?
加藤雅也や竹中直人など日本人俳優もしっかり存在感出てたし、日本のヤクザに混じり日本に暗躍する中国ヤクザの姿ってこんな感じかなと思ってみてました。

とにかく普段のジャッキー映画を期待して見た人には大きな戸惑いを覚え、ある意味期待ハズレに感じるかもしれない。
見方によればジャッキーチェンにそんな芝居や映画は求めてないよ・・・とも思える。
もちろん軽快なテーマ曲やNG集なんかありません・・・



★★★ 2009.5.10(日) MOVIX八尾 シアター8 21:40 L-12

No.049 「サスペリア・テルザ 最後の魔女」 (2007年 98分 シネスコ)

2009-05-11 01:00:25 | 2009年劇場鑑賞
監督 ダリオ・アルジェント
出演 アーシア・アルジェント
   クリスチャン・ソリメノ
   モラン・アティアス



本日は十三へ久々の映画鑑賞。
それもレイトショー上映という遅い時間での上映・・・作品が私の好きな映画監督である日本でもお馴染みのイタリアンホラーのダリオアルジェント監督の最新作「サスペリア・テルザ 最後の魔女」
何年も前から製作の段階から期待していた映画で無事日本でしかも大阪での劇場公開が実現しました。

「サスペリア」「インフェルノ」に続く魔女三部作の完結編との事で両作品をDVDで見直しての鑑賞です。
劇場には初日とあってアルジェント信者たちが集まってます。
順番並んでたら前に居た男性が「いよいよ初日ですね」と話し掛けてこられた。
聞けばこの方もアルジェント好きな方のようで、開場までの間もう一方のアルジェント好きな方も交え話しをしておりました。
まぁ暇つぶしとか普通の方は見に来ないでしょうな~ほぼ9割はダリオアルジェントの名前で来てる人ばかりでしょうね~
そういう意味ではこのマニアックな劇場での上映は正解かもね。



(あらすじ)

絵画修復の技術を学ぶためにアメリカからローマにやってきた研究生のサラ・マンディ(アーシア・アルジェント)は、同僚女性と墓地で発掘された壺を調べるうち、骨やローブ、短剣などを発見する。
それは、マーテル・ラクリマルムと呼ばれる邪悪な魔女の遺物で、サラたちは世界制覇をたくらむ魔女たちを現代に解き放ってしまう。

ホラー映画としては面白かったし、最近ビデオスルーだったアルジェント作品「デス・サイト」「ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック?」より面白いと思います。ただこの映画ダリオアルジェント作品として見た場合???が付きます。
意図的だそうですが、いつものような凝ったカメラワークや「サスペリア」「インフェルノ」に見られるギドギドした色彩効果等アルジェントの代名詞的な映像美がほとんどなかったのが微妙ですね。
多分にそれを楽しみにしてたアルジェントファンはやや肩透かしだったんではないでしょうか?

その分残酷描写はアルジェント作品の中では過去最高レベルで、冒頭から腹を裂かれ内臓が飛び出し、腹から腸が垂れ下がると言う景気の良さ!
やけに残酷シーンに気合いが入っていて、ドアに挟まれた顔が潰れ眼球が飛び出したり、顔面がぐちゃぐちゃになるまで叩き潰し、更には長い棒を女の股間から喉まで貫通させる荒業まで登場!
まさにルチオ・フルチタッチのグログロ描写に監督がアルジェントと知らなければ別人が監督と思ったであろう・・・



また魔女の魔力によりベビーカーを押した母親が突然赤子を抱き上げ高い高いをしたと思ったら橋の上から赤子を投げ落とす!
更に幼児の腹の内臓を魔女が食い漁ったりと、とにかくダリオ殿ご乱心したかのようなシーンの連続・・・アルジェントの殺しのシーンのイメージはスマートな殺し方が特長だが今回は正直汚らしい(笑)

敢えてそうしてるらしいが、アルジェントと往年の切れ味を期待するファンとの温度差があるかもね。
また涙の魔女が復活したことによりローマ中の人間が狂いだし暴徒化すのは昨今のゾンビ映画見たいでヒロインのアーシアを走って追い掛けてきたりする。
また三部作と言うだけあってこじつけがましいが「サスペリア」や「インフェルノ」と微妙にストーリーの設定をクロスオーバーさせてるとこは相変わらずの力技かな(笑)

この作品でヒロインのアーシア・アルジェントはダリオの実の娘だがいつものような不良ぶりから一転魔女におののくヒロインを熱演・・・お約束のヌードも見せてくれます(父親が監督なのに・・・やるねダリオ)
しかも今回はダリオの元妻でありアーシアの実母のダリア・ニコロディがヒロインの亡くなった母親役で登場!霊として出てくるからよくわからないけど、親子三人がこの作品で再会してるんですね。
いつものアルジェントと思ってみるとタッチの違う演出に戸惑うも、映画以上に残酷な出来事が多い世の中・・・魔女復活を通してアルジェントなりの世界の破滅を描かれたような映画・・・でも相変わらず最後呆気ないのは昔から変わらず。



もうひとつ肝心の魔女である涙の母を演じた女優さんはいかにもイタリア映画に出てきそうな美貌で、モデル級のナイスボディを惜しげもなく見せてくれてます。
それと魔女のしもべ的なこれまたケバケバしいゴス娘たちもOK!
そのリーダーが日本人ってのが意外でした(演じるは市川準さんていう方・・・でも目ん玉飛び出てしまうけど)突然日本語喋ったからびっくりした。

終映後、帰りのエレベーターで先程のアルジェント好きな方たちと一緒になったがダリオアルジェントらしくないという意見は同じでしたな。
互いに見ず知らずの大の大人三人が歩きながら口々にやれ殺しがどうのとか、内臓がドハドバ・・・って楽しそうに語りながら夜の十三の歓楽街を行くのでした・・・



★★★★ 2009.5.9(土) 第七藝術劇場 20:50 自由席 整理番号29

No.048 「ヘルライド」 (2008年 84分 シネスコ)

2009-05-03 00:23:13 | 2009年劇場鑑賞
監督 ラリー・ビショップ
出演 ラリー・ビショップ
   マイケル・マドセン
   デニス・ホッパー




平日ながら天六シネ5ビルのユウラク座へ移動。
年頭に公開された「ヘルライド」を鑑賞に・・・最近ここはますます二番館的な扱いになってきたな~
純真な新作がしばらく公開されてないような気がします。
そろそろ危ないのかな?この劇場も・・・
でもその甲斐あって見逃した作品が見れるのはありがたいんだけどね~
でも複雑な心境です。

(あらすじ)

バイカー・チーム“ヴィクターズ”のメンバーの一人が宿敵“シックス・シックス・シックス”の手にかかり命を落とす。
リーダーのピストレロ(ラリー・ビショップ)は、ジェント(マイケル・マドセン)、コマンチ(エリック・バルフォー)らと復讐(ふくしゅう)を胸に誓う。
3人はまずトレーラーにいたシックス・シックス・シックスのメンバーを血祭りにあげ…



不良バイカーたちの復讐の物語・・・そう書けば単純にバイオレンスアクション映画を連想しますが、この映画はとにかく出てるメンツが凄い!
ラリー・ビショップ、マイケル・マドセン、ヴィニー・ジョーンズ、そしてデヴィッド・キャラダイン、デニス・ホッパー・・・よくぞこんなメンツを集めたもんだ!
しかもバイクでかっ飛ばす暴走族という役柄だからもうそのまんまの迫力。
内容云々よりこのメンツが画面狭しと不良オヤジ(チョイ悪おやじどころか相当悪おやじ!)ぶりを見せつけてくれるだけでも価値のあるもんでしょうね。

内容は単純なストーリーをタランティーノ風味に味付けされてるため、変則な展開で描かれるけど、スクリーンからほとばしる男気はいいですね。
ストーリーの大半はラリー・ビショップ、マイケル・マドセンの出番が多いけど、「24」に出てたエリック・バルフォーが若いバイカーを演じて「24」とは違ったワイルドな一面を見せてます。



でもやはり出番少ないけど存在感を見せつけるデニス・ホッパーが印象的ですね。
往年の「イージーライダー」を連想するけど、まさに伝説の男にふさわしい存在感はさすがです。
チョイとしか出ないデヴィッド・キャラダインもタランティーノ作品ならではですね(よく見ると「キル・ビル」の出演者の顔ぶれが目立ちますね~)
アクの強い個性派ぞろいですが、主要キャスト以外は似たような顔と役名が多いので時々誰が誰やらわからなくなった・・・

余談ですが映画終わった後、映画館の前でポスターを眺めてると、強烈な香水の匂いがしたかと思って振り返るとそこには派手なワンピースを着た2人組の天六名物であるオカマがそこに・・・私を取り囲み何か不適な笑みで話しかけてきた!
ヤバヤバな状況から飛んでズラかったのは言うまでもない・・・まさにエスケープ・フロム・天六・・・お~怖わ!



★★★ 2009.4.30(木) 天六ユウラク座 22:40

No.047 「バーン・アフター・リーディング」 (2008年 93分 ビスタ)

2009-05-02 00:30:27 | 2009年劇場鑑賞
監督 イーサン・コーエン
出演 ブラッド・ピット
   ジョージ・クルーニー
   ジョン・マルコヴィッチ



今年はいつになく快調なペースで映画を見てます。
早くも47本目となります今日の最初の映画は「バーン・アフター・リーディング」長い題名の映画で、タイトルだけではどんな映画が想像付きません・・・何度となく目にした予告編を見てた感じでは面白そうだが・・・

(あらすじ)

CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャド(ブラッド・ピット)とリンダ(フランシス・マクドーマンド)。
そのころ、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。
一方、オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で…



ブラピのバカぶりが話題の作品ですが、監督がコーエン兄弟・・・って事で単なるクライムサスペンスコメディーに収まる訳はなく一癖も二癖もあるシナリオで好みが別れそうですね。
期待通りと思う人も多いでしょうがまた逆に「えっ!こんな映画なの?」と思う人もいると思います。
私も「う~んケッタイな映画やな?」と言う印象で、例によって宣伝コピーに衝撃の結末とうたってる以上あまり突っ込んで書けませんが、正直な作品の感想は思ってた程ではなかったという印象です。

ただ主要人物たちが微妙に絡んで行くのはよく出来てるし、勘違いから生じるくだらない恐喝が段々と大きくなり殺人事件へと発展していく過程など面白いけど、イマイチやられた!とまでは思わなかった。
期待の大き過ぎもあるんでしょうけどね~ (ま、途中アラッ!と思ったことはあったが・・・それだけでしたな)
とにかく出てくる人物はロクでもない連中ばかりで、さすがのCIAも少々混乱!?
一番まともそうになのはフランシス・マクドーマンドに秘かな想いを抱くリチャード・ジェンキンスぐらいか・・・



それに話しが途中から強引な感じになってきたね。
特に終盤はやや力技で決着をつけたようでなんかね~
普段は二枚目または渋い役柄のブラッド・ビットやジョージ・クルーニーが三枚目的な役柄でそれぞれ脳天気なバカとエロい親父を好演しています。
彼らの芸の幅の広さを改めて思いしらされましたね。



★★★ 2009.4.30(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ5 20:15 J-1