MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.036 「プロデューサーズ」 (2005年 米 134分 シネスコ)

2006-04-14 01:28:02 | 2006年劇場鑑賞
監督 スーザン・ストローマン
主演 ネイサン・レイン
    マシュー・ブロデリック
    ユマ・サーマン



ミュージカル映画って結構好き嫌いが別れますね。
突然歌いだしたり踊りだしたりするのに抵抗ある人って結構います。
私はどちらかと言うと嫌いか好きか?と聞かれると好きな方なんですがね~
「ムーラン・ルージュ」「シカゴ」と最近のミュージカル映画も見ています。
でもミュージカル映画が好きと言う割りには「雨に唄えば」「ウェストサイド物語」や「マイ・フェア・レディ」などの往年のミュージカル映画の名作やMGMの50年代の作品は未見だったりしますが・・・(いつか見ようとは思ってるんですよ)

この「プロデューサーズ」も元々はメル・ブルックス監督のコメディ映画から舞台化されたミュージカルの映画版て事もあり、まるで舞台を見てるかのような豪華絢爛な作品でありました。
主演の2人は舞台と同じキャスティングで、ブロードウェイの重鎮でもあるネイサン・レインは当然だが、マシュー・ブロデリックの歌や踊りが意外とうまかったですね。
さすが舞台版でも主役を張るはずだ・・・

見事な振り付けを流れるようなカメラワークで追っていくとこは映画ならではで、歌いながら外に飛び出し噴水のながで踊る・・・この辺のスケールは舞台では表現出来ない映画的ならではの表現ですね。
会計事務所でのマシューの妄想の場面で会計事務所のロッカーからキラキラの衣装を着たショーガールが飛び出しマシュー共々華やかなイルミネーションの中踊る場面の一糸乱れぬ振り付けの見事さ!
劇中劇での反射鏡を使った集団でのダンスシーンも往年のミュージカル映画見てる見たいでホント絢爛豪華な一語に付きます。
こんな場面見てると舞台版も見たくなってきますよね~

主役2人意外にも個性的なキャラが出てきますが、最低の演出家とそのアシスタントのゲイカップルは笑わしますね。
この2人も舞台と同じキャストなんですが、この2人の存在感はこの作品には不可欠なほど大きな役割を持ってますね。(やたらゲイが出てきましたね)
ユマ・サーマンのスウェーデン訛りの酷い女も「キル・ビル」でのスタイリッシュなイメージとは180度違う役柄でキュートでセクシーな田舎娘ぶりを演じてました。
でもこの方は背が高いですな~マシューとの身長差はかなりありましたよ・・・足も長い!

コリン・ファレルの壊れっぷりも良く、一部で不評だった「奥様は魔女」の汚名を挽回したかな?

そしてネイサン・レインの堂々たる風格はさすがブロードウェイで数々の賞を取ってるだけの事はありますね。
「バードゲージ」でこの人初めて見たんですが、この時からうまい人やな~と思っていて、ケネス・ブラナーのミュージカル映画「恋の骨折り損」でその歌とダンスを見た時はさすがため息が出ましたね
今回もほぼ全編に渡って華麗なダンスと歌を披露し、後半の留置場の場面ではまさに独断場で、ソロで歌い踊り貫禄を見せてくれています。

エンドロールはまさにカーテンコールのごとくの構成で特にエンドロール後はまるでマシューの代表作「フェリスはある朝突然に」の如く観客に語りかけますが、そこに産みの親メル・ブルックス(お爺さんやね~)まで登場し締めてくれます(唯一のセリフが「とっとと帰りやがれ!」・・・まだまだ衰えてないね~)



★★★★★ 2006.4.13(木) アポロシネマ8 スクリーン4 16:30 Mー9