MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.129 「座頭市兇状旅」 (1963年 日本 83分 シネスコ)

2006-12-30 02:02:42 | 2006年劇場鑑賞
監督 田中徳三
出演 勝新太郎
    高田美和
    万里昌代



2006年の劇場鑑賞129本目にしてこの古~い作品・・・何故?
実は「エラゴン」を見た後、夕食をいつもいく中華料理店の大阪西成にある上海軒(グルメスポットVol.7参照)で摂った後に 20:05分上映の「王の男」とハシゴの予定だったんですが、上海軒に付いたのが19:35分で普通なら劇場までそこから10分程度に着くのでまず間に合うんだが、妙に混んでて料理が出てくるのが遅いのが誤算だった・・・結局出てきたのは20時頃!
これではどうしょうもなく「王の男」は諦めることになってしまったのでした。

しかし普通ならこのまま帰るところですが、何とか無理矢理に後1本何か見たれい!
と時間の都合の良さそうな映画を新聞の映画欄を探してたら、出てきたのが新世界の2本立ての名画座「日劇会館」という劇場。
ここで「関東おんな悪名」「座頭市兇状旅」の2本立が公開中で、時間的に良かったのが「座頭市兇状旅」なんでそれを目当てに行くことにしました。
ここは初めて行く劇場で関西ウォーカーを持っていけば割引してくれるようなので本を持参して妖しさ漂う夜の新世界に繰り出すことになりました。

入場料¥900-で連日オールナイト興行の古い劇場ですが、ビルの中にはここの他にポルノ専門の「日劇シネマ」東映系名画座「新世界東映」もあるけど入り口は共通です。
館内は予想通りの寝泊りにきたおじいさんが中心で新世界の映画館特有の異臭が館内を漂います。

椅子も古く座りにくいし、床はタバコの吸殻や色んなゴミが散乱してる有り様で始まった生まれて初めて劇場の大スクリーンで見る勝新の「座頭市」の始まり、始まり!

(あらすじ)

座頭市は旅の途中で素人相撲大会に出くわし、参加してまんまと勝ち抜いてしまった。それで上機嫌になった座頭市に刺客が… しかしその刺客はたやすく座頭市に斬られてしまう。聞けば座頭市の首には十両の賞金がかかっていて、それをおっかさんにやりたかったのだという。座頭市はその斬ってしまった男のおっかさんを探して下仁田の宿場にやってきたが、そこには周辺の親分集が集まっていた…

始まるや否や一瞬勝新のアップが写るとプチッと画面が切れてまた場内の明かりが点いた・・・「なんや始まるんと違うんかいな?」と思ったらまた場内暗転になり行き成りタイトル文字が写って突然に始まりました!
しかしそこで昔ながらの名画座ならではの体験をするハメに・・・

とにかくフィルムの状態がガタガタで、色彩が退色して抜けてる為にまるでモノクロとカラーの中間のような色合いで古い映画を見てる感じが存分に味わえました。
またフィルムにキズは入ってるし突然場面が飛んで次のシーンになってるし、音も悪いし・・・しかも途中でセリフがスローになったかと思えば画面が切れて真っ暗に!
しばらくして復帰したけど最近の映画館では考えられないですね(昔はたまにあったけどね)

しかも後半でももう1回画面が切れて、今度は場内の明かりまでも点いてしまう始末!
5分ほど明かりがついて休憩状態になったんでマジで「このまま終わりかな?ここから先のフィルムは無いのかな?」と思ったもんでした。
まぁまた続きから再開されたけど、毎日こんな状態なのかな?たまたま私のめぐり合わせが悪いのか~?
ま、毎回こうなんだと思いますがね。
クライマックスの立ち回りも、市が小屋に立てこもってたと思ったら画面が飛んでいつの間にか田んぼで大勢相手に立ち回りしてるしね。

で、肝心の映画ですが、「座頭市」シリーズはビデオやDVDで何本か見てるんですが、どれも面白くて好きなんだけど、この映画は未見でした。
正直イマイチだったね~ 高田美和が若々しい娘役を演じてたけど、若い頃は可愛いかったんやね~
ま、特別編集版を見た気分なんで画質の良いノーカット版(笑)を見たらまた感想も違うかもね。

この作品が終わると同時に続けて休憩なしで「関東おんな悪名」が始まったけど、こちらも古い映画やけど画質が全然綺麗でした。
さすがここで2本見る気にもなれず帰りましたが・・・衛生状態も悪そうだから何となく喉がおかしいな~ でもいつも言うけど貴重な劇場ではありますね。

ここの劇場の新春番組表をGETしてきたので貴重な資料としてこの後に乗せて置きます。

映画レビューと言うより「日劇会館」鑑賞記になってしまった・・・



★★ 2006.12.28(木) 日劇会館 22:20 3列目端

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