監督 アーウィン・ウィンクラー
出演 サミュエル・L・ジャクソン
ジェシカ・ビール
ブライアン・プレスリー
早くも今年初の天六シネ5ビルでの鑑賞となりました。
まったくこの映画館らしくない骨太な人間ドラマの鑑賞に期待大ですね。
開始5分前に天六ユウラク座に到着!当然まだ始まってません。
が・・・開始時間になっても始まる気配なし!
あ~今年もルーズさは健在ですね・・・と思ってるともう5分は過ぎてしまってます。
と、突然後ろに居た男性がロビーに出るや、入り口の受付の兄ちゃんに「時間過ぎてんで~!」抗議しました!
初めての光景ですね~これは・・・ついにこの劇場のルーズさにキレた人が登場しました。
男性の抗議から僅か数十秒・・・アナウンスもなく突然暗転となり本編からの上映開始!
言うて見るもんやな~今度、上映に間に合いそうにないときは予め電話したら上映待っててくれるかもな・・・(笑)
(あらすじ)
イラクに駐留中の軍医ウィル(サミュエル・L・ジャクソン)は、帰国の日が近いことを知らされる。
彼は若い兵士トミー(ブライアン・プレスリー)やその親友ジョーダン(チャド・マイケル・マーレイ)らとともに最後の人道支援として物資を運ぶ任務に就く。
彼らの車が市街地に到着するといきなり攻撃が始まり、激しい戦闘に発展する
冒頭から激しい戦闘シーンでスタートするこの映画。
物資を輸送する為にイラクの市街をアメリカ軍の車両が通行するんですが、常に機銃を構え、停止車両の脇を通り過ぎる時は自爆テロを警戒する・・・イラクの街を車で移動する緊張感がよく出ていてリアルでしたね。
ちょっとした市民の動き一つでさえ注意しないと行けない気の抜けない雰囲気はまさに精神がおかしくなる人が出てもおかしくないな~と思わせてくれます。
前半15分程ぐらいイラクの戦地での激しい戦闘が続き、壮絶な戦争映画の様相を見せますが、それはあくまでもこのドラマの前フリであり、突然ドラマの舞台はアメリカ本国のワシントンへと飛びます。
ここからがこの映画の本題となるのです。
帰国しても家庭に馴染めず、本国での本来の生活のリズムがつかめない医師ウィル・・・周りはあまりイラク戦争のことを関心なさそうで彼が体験した地獄のような経験は皆他人事のよう・・・これがアメリカの今の現実なんですかね。
反イラク戦争の風潮が大半を占める中、帰国した兵士たちへの配慮などは案外こういうものなんですかね~?そんな事も考えさせられます。
ここのところ怪演的な役が印象的だったサミュエル・L・ジャクソンが今回は重々しい芝居で貫禄を見せてくれます。
またジェシカ・ビール演じる女兵士は戦闘で手首を切断し、義手をつけて帰国し不自由な生活を強いられる・・・彼女も帰国後は恋人とも馴染めず、生活にある種の孤独感を背負って生きている。
「テキサスチェーンソー」ではレザーフェイスと渡り合い、「ステルス」では颯爽とした女パイロットを演じたジェシカ・ビールは今回はそんな苦悩する女性でありなが義手を付けた帰還兵を演じ、今での役柄とはガラッと変わった印象です。
誤って民間人を銃撃してしまい帰国後もそのトラウマから精神的に追い込まれていく者、親友が目の前で戦死し、帰国してからもその罪悪感が付きまとい、更に周囲との関係がギクシャクし元の生活に戻ることの出来ない者・・・家族と話すよりも帰還した者同士の方が話しが弾んだり、帰国した生活に居場所を見つける事が出来ずまた戦場に戻っていく者・・・それが地獄だとわかっていても・・・
それぞれの“帰国後のイラク戦争”を交互に見せながら、戦争という愚かな行為を帰国後の兵士にスポットを当てて描いていく。
帰還して後遺症に苦悩する恋人や夫、息子に対する周囲の戸惑いなども描かれていて、医師のウィルがある出来事で興奮した時、ウィルの妻が思わず「あなた銃を下ろして!」と叫ぶシーンは胸を突いて印象的でした・・・帰国しても彼や彼女たちはまだ戦ってるんですね~それがどんな有能な兵士だったとしても・・・
“勇者たちの戦場”とはまさに戦場で戦った兵士の帰国後のアメリカ本国であり、それぞれが本来送るべき帰国後の生活だったんですね。
今回のこの邦題は上手くつけましたね~深い意味のタイトルだと思いました。
新春に相応しい映画ではないけど、早くもベストテン候補の作品に出会えましたね。
まさに“天六らしかぬ”秀作です。
☆☆☆☆ 2008.1.5(土) 天六ユウラク座 23:15 10列目中央
出演 サミュエル・L・ジャクソン
ジェシカ・ビール
ブライアン・プレスリー
早くも今年初の天六シネ5ビルでの鑑賞となりました。
まったくこの映画館らしくない骨太な人間ドラマの鑑賞に期待大ですね。
開始5分前に天六ユウラク座に到着!当然まだ始まってません。
が・・・開始時間になっても始まる気配なし!
あ~今年もルーズさは健在ですね・・・と思ってるともう5分は過ぎてしまってます。
と、突然後ろに居た男性がロビーに出るや、入り口の受付の兄ちゃんに「時間過ぎてんで~!」抗議しました!
初めての光景ですね~これは・・・ついにこの劇場のルーズさにキレた人が登場しました。
男性の抗議から僅か数十秒・・・アナウンスもなく突然暗転となり本編からの上映開始!
言うて見るもんやな~今度、上映に間に合いそうにないときは予め電話したら上映待っててくれるかもな・・・(笑)
(あらすじ)
イラクに駐留中の軍医ウィル(サミュエル・L・ジャクソン)は、帰国の日が近いことを知らされる。
彼は若い兵士トミー(ブライアン・プレスリー)やその親友ジョーダン(チャド・マイケル・マーレイ)らとともに最後の人道支援として物資を運ぶ任務に就く。
彼らの車が市街地に到着するといきなり攻撃が始まり、激しい戦闘に発展する
冒頭から激しい戦闘シーンでスタートするこの映画。
物資を輸送する為にイラクの市街をアメリカ軍の車両が通行するんですが、常に機銃を構え、停止車両の脇を通り過ぎる時は自爆テロを警戒する・・・イラクの街を車で移動する緊張感がよく出ていてリアルでしたね。
ちょっとした市民の動き一つでさえ注意しないと行けない気の抜けない雰囲気はまさに精神がおかしくなる人が出てもおかしくないな~と思わせてくれます。
前半15分程ぐらいイラクの戦地での激しい戦闘が続き、壮絶な戦争映画の様相を見せますが、それはあくまでもこのドラマの前フリであり、突然ドラマの舞台はアメリカ本国のワシントンへと飛びます。
ここからがこの映画の本題となるのです。
帰国しても家庭に馴染めず、本国での本来の生活のリズムがつかめない医師ウィル・・・周りはあまりイラク戦争のことを関心なさそうで彼が体験した地獄のような経験は皆他人事のよう・・・これがアメリカの今の現実なんですかね。
反イラク戦争の風潮が大半を占める中、帰国した兵士たちへの配慮などは案外こういうものなんですかね~?そんな事も考えさせられます。
ここのところ怪演的な役が印象的だったサミュエル・L・ジャクソンが今回は重々しい芝居で貫禄を見せてくれます。
またジェシカ・ビール演じる女兵士は戦闘で手首を切断し、義手をつけて帰国し不自由な生活を強いられる・・・彼女も帰国後は恋人とも馴染めず、生活にある種の孤独感を背負って生きている。
「テキサスチェーンソー」ではレザーフェイスと渡り合い、「ステルス」では颯爽とした女パイロットを演じたジェシカ・ビールは今回はそんな苦悩する女性でありなが義手を付けた帰還兵を演じ、今での役柄とはガラッと変わった印象です。
誤って民間人を銃撃してしまい帰国後もそのトラウマから精神的に追い込まれていく者、親友が目の前で戦死し、帰国してからもその罪悪感が付きまとい、更に周囲との関係がギクシャクし元の生活に戻ることの出来ない者・・・家族と話すよりも帰還した者同士の方が話しが弾んだり、帰国した生活に居場所を見つける事が出来ずまた戦場に戻っていく者・・・それが地獄だとわかっていても・・・
それぞれの“帰国後のイラク戦争”を交互に見せながら、戦争という愚かな行為を帰国後の兵士にスポットを当てて描いていく。
帰還して後遺症に苦悩する恋人や夫、息子に対する周囲の戸惑いなども描かれていて、医師のウィルがある出来事で興奮した時、ウィルの妻が思わず「あなた銃を下ろして!」と叫ぶシーンは胸を突いて印象的でした・・・帰国しても彼や彼女たちはまだ戦ってるんですね~それがどんな有能な兵士だったとしても・・・
“勇者たちの戦場”とはまさに戦場で戦った兵士の帰国後のアメリカ本国であり、それぞれが本来送るべき帰国後の生活だったんですね。
今回のこの邦題は上手くつけましたね~深い意味のタイトルだと思いました。
新春に相応しい映画ではないけど、早くもベストテン候補の作品に出会えましたね。
まさに“天六らしかぬ”秀作です。
☆☆☆☆ 2008.1.5(土) 天六ユウラク座 23:15 10列目中央
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