MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.065 「シューテム・アップ」(2007年 米 86分 シネスコ)

2008-08-03 00:59:29 | 2008年劇場鑑賞
監督 マイケル・デイヴィス
出演 クライヴ・オーウェン
    ポール・ジアマッティ
    モニカ・ベルッチ



ここしばらく天六シネ5ビルでの鑑賞が鈍りがちですが、本日は久々に深夜の天六に鑑賞に出かけました。
本日鑑賞は「シューテム・アップ」という作品で、主演がクライヴ・オーウェン
、モニカ・ベルッチにポール・ジアマッティ・・・この立派なキャスティングはMOVIXなんかで公開しててもおかしくない映画ですが、さてどんな映画かな~?と館内に入ると見事見てる人はゼロ・・・みなさん爆睡中の方ばかりです。

(あらすじ)

ある晩、バス停に座っていたスミス(クライヴ・オーウェン)の前を大きなお腹の妊婦(ラモーナ・プリングル)が慌てて通り過ぎる。
その後を車で追ってきた人相の悪い男の様子が気になり、彼が2人を追いかけて廃虚に入ると男は妊婦にナイフをかざしていた。
スミスはとっさに彼女を救うが、男の仲間たちが次々となだれ込んできて……



天六で公開される作品は結構ハズレな映画が多いけどたまに意外と当たりの作品があったりするもんですが、そういう意味ではこの映画は大当たりの拾いもんでしたね~

冒頭ベンチで人参をかじるクライヴ・オーウェンが登場。
妊婦は何者かに追いかけられいて、それを彼が救うのだがなんと人参を口から突っ込んで後頭部へ貫通させて相手を殺す!
この殺戮シーンでこの映画は一筋縄では行かないある意味バカ映画であることに気付かされる。
まさにこのシーンからラストまで86分間ノンストップアクションが展開されるのであります

とにかく奇想天外なガンアクションてんこもりで、もう劇画の世界かマンガの世界!
ギャグに近いセンスのシーンが多く、シリアスなアクションを期待する向きにはやや眉をひそめそうだが、テンポの良い展開はそんなことお構いなしで我が道をいく・・・そんな開き直りのような潔さがこの映画を面白くしてると思います。

モーターヘッドの名曲♪エースオブスペードをバックに50人近い敵を相手に一人で戦うクライヴ・オーウェン!ジャッキーチェンばりに机を巧みに使ったり、アクロバテックなガン捌きは全編登場し、スカイダイビングがあったかと思えば、両手を潰され、敵に追いつめられるマカロニテイストな展開もあり・・・「キングアーサー」ではその地味なイメージからイマイチにパッとしない印象だったクライヴ・オーウェンですが、最近はなかなかの良い作品に当たっていて、この映画はB級アクションだけど、もしかして彼の最高傑作(?)と思ってしまうほど一気に弾けております。



そんな彼を追う殺し屋のポール・ジアマッティもなかなかの怪演だけど、相変わらずのお色気担当のモニカ・ベルッチの“ちょうど良い汚れ具合”がまたよく、しかも今回は母乳ヘルスの娼婦役!(ポール・ジアマッティに銃撃されて哺乳瓶が砕け散り、部屋中母乳まみれになる!)
当然ながらクライヴ・オーウェンとの濡れ場も用意されてますが、Hの最中に“気の利かない”殺し屋に襲撃され、腰振りながらもピストルを乱射して迎え撃つという珍場面も登場し、撃退すると同時にあちらもイってしまい「弾を撃ち尽くしたぜ!」と笑わせるセリフが出る、まさにスマッシュな珍作に思わずベストテン候補に選出!



★★★★★ 2008.8.1(金) 天六ユウラク座 23:15 中央通路