納涼 血まみれホラー祭り!
本日の怖い怖い1本は・・・この映画!
女を次々と殺害し、その頭皮を剥ぎとり自宅でマネキン人形の頭に被せてコレクションしていく・・・そんな異常犯の姿を淡々と見せ付けるホラームービー。
最大の見所は頭皮を剥ぎ、ショットガンで頭をふっとばし!首をもぎり取る・・・といったトム・サビーニによる特殊メイクですね。
DVDによる鮮明な画像でたっぷり堪能できます
でも殺人シーンの特殊メイクもさることながら、カメラワークや演出も結構良いんですね~
モーテルで娼婦を絞殺する場面なんかでも、悶絶する娼婦の顔とバタつく足、首を絞めてるジヨー・スピネルの顔のアップの三つのカットを交互につないだ編集で見せたり、アルジェントばりに逃げる惑う女を執拗にカメラが追ったりと十数年前にビデオで見た時と違った印象を持ちましたね。
意外と非凡なB級ホラーだったんですね。
ジヨー・スピネルがマゾコンの殺人鬼を演じてますが、一人自宅で血まみれのカツラを被ったマネキンに囲まれ、そのマネキンに語りかける異常性は、この世の中のどこかに実際こんな人おるねんな・・・と思ってしまいますね。
昨今の異常な事件は映画の中だけではないですからね。
マザコン男の閉鎖的な内面の奥に潜む幼稚なまでの残虐性や屈折した亡き母親への思いから来る女性に対する異常なまでの殺意。
87分使ってこの男の異常な内面を垣間見た感じでしたね
この男は女性に対して性的な興味は無く(多分インポかな?)保存するという名目で殺害し、その象徴として髪の毛を持ち帰る・・・孤独感や疎外感からくる屈折した男の恐ろしくも悲しい物語。
ヒロインのキャロライン・マンローは「007/私を愛したスパイ」でロータスエスプリに乗ったボンドをヘリコプターで追い回すセクシーなお姉さんだったんですね。
★★★★