MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.028 「ダウト」 (2005年 米 93分 ビスタ)

2007-03-27 00:48:54 | 2007年劇場鑑賞
監督 ウェイン・ビーチ
出演 レイ・リオッタ
    LL・クール・J
    メキー・ファイファー



今年に入って天六シネ5ビルに見に行く作品が少し減ったような気がします。
昨年は怒涛のB級映画ラッシュに天六が私のメインの鑑賞劇場かと思ってしまいました。
でも今年は今のところは新作映画は少なく、これまで「007/カジノロワイヤル」「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」そして月末公開の「ディパーテッド」と2番館的な感じで私的にはすでに見た作品が多く、あまり天六にはここしばらくご無沙汰でした。

久々に見にきた作品が「ダウト」という映画ですが、クライムサスペンスのようだが、ストーリー等の予備知識もなく鑑賞・・・しかしこんな映画gはかえってその方が良かったりします。

(あらすじ)

恋人のノラ(ジョリーン・ブラロック)がレイプ事件に遭遇し、犯人の男(メキー・ファイファー)を射殺したとの一報を受けた地方検事フォード・コール(レイ・リオッタ)。ノラは正当防衛を主張し、フォードに助けを求めるが、「真相を知っている」と主張する男ルーサー・ピンクス(LL・クール・J)が警察署に現れ……。

正直、天六らしからぬ(?)よく出来た作品だと思いましたね。
ひとつの事件の証言を色んな側面から見せていく手法は黒澤明監督の「羅生門」を連想させるところで、映画の大半は取り調べ室が舞台になるのは「ユージュアルサスペクツ」風ですね。
少しづつ明らかになっていく事件の真相を現実と過去をフラッシュバックさせながら観客に見せていくけど、どれが本当の真相かどうかは中々手の内を見せない心憎い脚本ですね。
「ユージュアルサスペクツ」で言うところの[カイザーゾゼ]捜し何ですが当然直球勝負でなくカーブにスライダーにカットボールと多彩な変化球で観客に挑みます
こう言う美味しい脚本の作品を短館系の限られた劇場での公開は残念だけど、狭い空間で見た方がこう言う映画はいいのかもね。

主演がレイ・リオッタで、この人はどちらかと言うと悪役のイメージが強いんですが、「ナーク」で渋~い刑事役を演じてから、私の中ではイメージが変わりましたね。
この作品でも中々いい味を出してましたね。
色んな役をこなすいい意味での怪優ですね。

色んなクライムサスペンス系の映画の要素が入ってるような話なので、何となく先が読めるような感じなんですが、いざラスト近くになると目まぐるしく観客をもてあそぶ展開にこれはただもんではない脚本だと驚かされてしまいます。



★★★ 2007.3.23(金) 天六ユウラク座 22:30 中央通路前