MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.069 「キャリー」(2013年 100分 シネスコ)

2013-11-14 00:09:45 | 2013年劇場鑑賞
監督 キンバリー・ピアース
出演 クロエ・グレース・モレッツ
   ジュリアン・ムーア
   ジュディ・グリア



先週に続いてアポロシネマ8での鑑賞
あの「キャリー」です
思い起こせば中学生の頃、今は無き2番館である天王寺ステーションシネマで友人たちと数人で見に行った「キャリー」
ラストのドッキリおちを知ってたのにも関わらず、そのシーンで一斉にのけ反った記憶があります
しかももう一度そのまま2回見てやっぱりのけ反った!(笑)
そのマイ伝説ムービーの「キャリー」のリメイクはさて・・・?

(あらすじ)

狂信的クリスチャンの母親から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。
それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。
そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。
喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。



まず決定的にオリジナルと比べて違うのはキャリーを演じるのがクロエ・グレース・モレッツと言う美少女である事
やはりキャリー役は幸せ薄い感じの旧作のシシ―スペイセクの方が良いと思います
クロエ・グレース・モレッツはいいけどキャリーにしては綺麗すぎる!
シシ―スペイセクのようなどんくささが感じられないので感情移入がしにくいです
でもその半面ジュリアン・ムーアの奇っ怪な芝居はよろしい!
ショックシーンだった豚の血の場面もCG処理のため迫力がイマイチにオリジナルより落ちる



全体的に旧作と展開はほとんど同じですが、改めて見ると実際派手に動きのあるシーンはクライマックスのプロムのシーンの大パニックぐらいで、そこまではキャリーと言う少女の悲しくも恐ろしい物語が中心です
でもシシ―スペイセクよりクロエ・グレース・モレッツが可愛い分、ちょっとした青春ドラマを見てるようでした
問題のラストは・・・見事に・・・て言うか意図的なスカシっぶりを見せてくれます




★★★ 2013.11.11(月) アポロシネマ8 スクリーン7 21:00 E-6

No.068 「42~世界を変えた男~」(2013年 128分 シネスコ)

2013-11-08 22:31:45 | 2013年劇場鑑賞
監督 ブライアン・ヘルゲランド
出演 チャドウィック・ボーズマン
   ハリソン・フォード
   ニコール・ベハーリー



久しぶりの地元アポロシネマでの鑑賞です
久さいぶりに来たらここも自動発見システムを入れてるんですね
TOHOシネマズの方式は慣れてるけど、ここは初めてなんでぎこちない・・・
しばらくここのシネコンに通う日が増えそうです

(あらすじ)

1947年。ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャーを務めるブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)は、黒人青年ジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)と契約、彼をメジャーリーグ史上初の黒人メジャーリーガーとして迎える。
だが、白人以外には門戸を開かなかったメジャーリーグにとって彼の存在は異端なものでしかなく、チームの選手たちはもちろん、マスコミや民衆からも糾弾される。
そんな状況ながらも、背番号42を誇るようにプレーするジャッキーの姿は次第に人々の気持ちを変えていく。



久しぶりのベースボール映画を堪能しました
主役のジャッキー・ロビンソン演じたチャドウィック・ボーズマンの良かったが、何よりブランチ・リッキー演じたハリソン・フォード
が見事!
特殊メイクもあるんでしょうけど存在感のある芝居は今までのハリソンには無かったような老け役ながら、オスカー助演候補に個人的にはしたいぐらいです

人種差別の壁に挑みその壁を少しづつ打ち破っていく2人
でも意外と人種差別のシーンは思ってたよりは少ない?ような気がした
様々な困難を受けるジャッキー・ロビンソンだが、実際は映画に出来ないようなもっと凄まじいようなエピソードもあるような気がします
映画は少しマイルドに描いてるのかな~?



でも毅然としているジャッキー・ロビンソンのその心境は相当な苦悩があったでしょう
バットを叩きつけて暴れる姿に彼のプレッシャーや苦悩が見てとれます
”やり返さない勇気”の代償は彼に想像以上のプレッシャーを与えていたのだと思うけど、しかし彼のその勇気が人々の意識を変化させていく・・・
短い期間に焦点当てて大リーグがそして世間が変化していくアメリカを見せてくれる
実名で登場する当時の選手や野球のシーンなど野球ファンも楽しめる佳作です




★★★★ 2013.11.8(木) アポロシネマ8 スクリーン1 21:00 L-16


No.067 「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987」(2013年 149分 スタンダ―ド)

2013-11-06 22:47:29 | 2013年劇場鑑賞
監督 佐藤輝



2012年8月18日サマーソニック大阪舞洲特設会場・・・恒例の夏フェス、サマーソニック大阪2012が行われていました
オーシャンステージではパフュームが出演中の時でした
大盛り上がりの中行われていたPTAコーナーの最中に突然降りだした豪雨と強烈な雷!
もうステージは中断、観客にはすぐに避難するようアナウンスされた
私は駐車場の近くに居たので車に逃げ込み大きなダメージはおわなかったが、駐車場付近でも雨の中逃げまどう人たちがあちらこちら垣間見られた
特にオーシャンステージの観客は落雷の恐怖にさらされながらの避難で、室内ステージの舞洲アリーナは一時避難所のようになってたとか・・・雷雨は2時間近くも舞洲を襲い続けた
2時間後、演奏時間の短縮や出演者のドタキャンなどでズタズタになったタイムテーブルでその日のイベントは何とか再開し、フェスは続けられた

この映画を見てその事が思い出されました
でもあの経験も大概でしたが、この映画の光景はある意味地獄絵図!
それも容赦ない水地獄・・・落雷の恐怖の分を引けば昨年のなんて行水のようなもんだ


(あらすじ)

1987年8月22日、熊本県野外劇場アスペクタで、日本で初めてのオールナイトロックフェスが開催される。
ザ・ブルーハーツ、RED WARRIORS、BOOWYなどのバンドをはじめ、尾崎豊や佐野元春ら豪華ミュージシャンたちが阿蘇に結集。
彼らのステージを一目見ようと7万人を超える観客が会場に詰めかけるものの、夕方から急な豪雨に見舞われる。



阿蘇に詰めかけるビッグアーティストたちが映し出されるトコから始まるますが、この場面からして貴重な映像ですね
バックステージの尾崎豊の姿や各アーティストたちのリハーサル風景、アーティスト同志の交流などアラフォー世代には懐かしく目から鱗ものの映像がてんこ盛り
また当日会場に詰めかける観客たちの姿が映し出されるが、とにかくみんな楽しそうでワクワク感が伝わって来ました
また、現代のように音楽フェスが乱発されてる時代でもないようで、明かにその格好は夏の野外フェス向きにはちよっと不向き…?と言う人たちも居たりして時代を感じさせる映像であったりもします

しかしほのぼのした映像はここまでで、ここからはある種の災害のような映像に終始する
まず開演前に集中豪雨が降ってきた時点で、もはや観客は完全に戦意喪失な状態が映し出される
この雨がまた半端な雨でなくまさに滝のような豪雨!
しかも観客エリアはおろかバックステージも川のように雨水が流れこみ完全に浸水…それでも中止はあり得ないと言う強気のイベンター!
オーディエンスは逃げ場所無き阿蘇の麓の斜面で豪雨と泥の川にまみれるしかない壮絶な状況!
それでも雨が上がりブルーハーツからスタートしたライブはそれまでの苦難を吹き飛ばすような熱狂のステージ!
次のレッドウォリアーズまでは良い感じのライブが続いたのだが、オーディエンスはもう大丈夫と思ったのか、または降るな、降るなと常に祈りながらの観戦だったのが定かではないが、ライブに集中して安心出来たのはここまでのようでした



岡村靖幸の時から再び雨が降り出し、ついに白井貴子の時は土砂降り!
それでもライブは続けられ、ステージ袖からステージに降り注ぐ豪雨を見て半泣きになりそうな白井貴子が映し出される
リアルな映像ですがこの彼女のステージが壮絶を極める!
ギターの音が出なくなり、他の機械系統もダメになり、彼女自身の声も聞こえないという状況でステージは中断!
いつの間にかキーボードなどの機材を守るためにステージの中央にはテントが立てられている
普通ここでイベントは終わりでしょうね~でもこのイベント懸命の作業で再開されるのです
その間オーディエンスに「みんな~大丈夫?」と何度も声をかける白井貴子!
とうとうその同じ言葉しか言えない自分に腹立だしく苛立ちを見せる白井
ついに衣裳を脱ぎ棄て、豪雨に打たれながらステージ横にあったバケツの水を頭からかぶる!
まさにロック!
歌い終えてバックステージに消えて行く彼女の後ろ姿は最高に男前!



またオーディエンスたちも倒れるものが続出!
救護テントでは収容しきれず、近くの体育館を借りて収容してるようです
この時点で現代では中止になってるハズですね~
でもお構いなしで続行!
主催者がマイクでオーディエンスに「ライブは続行します!雨は仕方ないので我慢しましょう!」
とこれまた現在では問題発言にされそうなセリフを言うてます
でも映像で見る限りみんな文句いうてません・・・みんな強いね!
まぁ~この時代にこれだけのアーティストが一度に見れるフェスなんて無かったからみんな我慢出来たのかな?

さてその後のステージは延々と降りしきる豪雨の中の壮絶なライブが続けられる
ハウンド・ドッグ の♪フォルテシモは72000人のオーディエンスを鼓舞するように歌われ、BOOWY の氷室と布袋は水しぶきを上げながら片足を上げ歩調を合わしながらリズムを取りながら歌い演奏する
そして貴重なのは亡き尾崎豊のステージでしょうね
今まで日の目を見なかったフィルムだけにこの映像は秘蔵フィルムですね
豪雨に打たれ♪シェリーを熱唱する姿がフルコーラス収められていて、まさにこの作品のハイライトのひとつです

渡辺美里の時には気持ち雨がマシのように見えるが彼女もまた濡れたステージ上を感電の危険を顧みず靴を脱いで歌いまくる
「歌える人は一緒に歌ってください」優しい彼女の声で♪My Revolutionがスタート
伸びのある歌声が雨と寒さで心が折れかかってるオーディエンスに胸に響く・・・ってそこに居た訳でないけど・・・



そして佐野元春の時に雨が上がり夜明けの♪somedayの感動的なこと・・・72000人全てが完走した訳でないだろうけど、ここまで見た人は頑張ったかいがあった・・・と思ったことでしょう
終演後の風景は泥だらけのオーディエンスの足元がやたら映し出される・・・呆然とフラフラと歩いている
打ちのめされて、放心状態の抜け殻のゾンビのようなオーディエンスたち
それはまさにこのライブの全てを象徴してるようです
退場の指示のアナウンスが寂しく朝もやの阿蘇に響く・・・まさに命がけの死闘でしたね~アーティスト、スタッフも凄かったけどオーディエンスこそ最高の勝利者です

でもそれにしても現在では有り得ないほどの強行ぶりです
よく問題にならなかったもんですね~
ま、阿蘇山という場所が場所だけに、またオールナイトイベントなので途中で止めても人間を動かす事が出来ないなどの事情はあるんでしょうけどね
でも伝説ってのはこう言う事を言うのかな?

ただ・・・やっぱりこんなライブは行きたくな~い!!!



★★★★★ 2013.11.4(月) TOHOシネマズなんば 別館シアター10 20:40 D-16


No.066 「クロニクル」(2014年 84分 ビスタ)

2013-10-29 01:06:41 | 2013年劇場鑑賞
監督 ジョシュ・トランク
出演 デイン・デハーン
   アレックス・ラッセル
   マイケル・B・ジョーダン



続いてこのTOHOシネマズなんばの別館での鑑賞
これもまたノ―マークの作品です
「ダイアナ」など公開が始まってるけど、敢えていつ終わるか分からないこの映画を選択
出てる人は知りませんし、監督も知らない・・・こう言う時は結構な映画に出会う場合があったりするのですが・・・
しかも何故か1000円の特別料金でした

(あらすじ)

超能力を手にした、高校生のアンドリュー(デイン・デハーン)、マット(アレックス・ラッセル)、スティーヴ(マイケル・B・ジョーダン)は、自分たちの姿をビデオで記録することに。
超能力を使い、他人がかんでいるガムを口から取り出したり、女子のスカートをめくったり、空中でアメフトをしたりと、退屈だった毎日を刺激的なものに変える三人。
そんなある日、クラクションを鳴らして後方からあおってきた車を、アンドリューが超能力でスリップさせる。それを機に、彼は超能力を乱用するようになり……



超能力を手に入れた少年がそれをどう使うか・・・
ヒーロー物なら地球を救うだろうし、バカ映画なら女の子のスカートまくったりして遊ぶでしょう
でもこの3人の主人公の一人の少年はイジメられっ子で、しかも母親は家で寝たきりで、オヤジには暴力を受けている・・・不幸を一身の背負ったような少年が超能力を持った時・・・それはそれまで抑圧されていたものが超能力という力を得た事で爆発していく

最初は空中でアメフトしたり、学園祭で能力を手品のように人前で披露して喝采を浴びてご満悦
普段の生活から一転ワクワクして楽しい生活で楽しんでいれば良いんだが、1人が空中で雷で打たれ死亡してから、この少年は段々と超能力のダークサイドへまっしぐら!
まさに制御不能なモンスターと化して行く・・・



そんな展開をこの映画はカメラ越しに描いていくのが面白いです
少年が回すビデオカメラの映像が映画の映像なんですが、時には他人のカメラ越しになったり、超能力により手放しでカメラを動かして自分自身を写して見たり、そして後半はTVカメラや防犯カメラなどあらゆるカメラからの映像として描かれていく
超能力を使いこなすというより、超能力に人間性を奪われてしまい不幸な結果になっていく恐ろしくも可哀そうなドラマ
意外と面白い映画だった・・・でも唐突に空を飛んだりしていくシーンでも気持ち悪くさえ思えてくる異常な人間となったこの少年を見てると男子版キャリーに思えてくるんですね



★★★★ 2013.10.24(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:50 I-12

No.065 「トランス」(2013年 102分 ビスタ)

2013-10-27 21:02:26 | 2013年劇場鑑賞
監督 ダニー・ボイル
出演 ジェームズ・マカヴォイ
   ヴァンサン・カッセル
   ロザリオ・ドーソン



最近は上映始まってから前売り券買うのに苦労します
なんばのチケットぴあでは上映始まった作品でも売ってるんですが、最近はその数も減ってきて中々上手くいきません
特にこの映画のようなミニシアターっぽい作品は公開してしまうと在庫がないようです

(あらすじ)

アート競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)はギャング一味と協力し、オークション会場から40億円の名画を盗み出すことに成功する。
しかし計画外の動きを見せた彼はギャングのリーダー(ヴァンサン・カッセル)に暴行され、それが原因で絵画の隠し場所の記憶をなくしてしまう。
リーダーは絵画のありかを聞き出すため、催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)を雇うものの…



こう言う映画は例によって何も語れません・・・この映画の面白さを語るとネタバレになってしまう
冒頭のオークション会場からの絵画強奪シーンはテンポもよく見ごたえあり、ジェームズ・マカヴォイの芝居に騙される・・・
ロザリオ・ドーソンのムッチリ肉感ボディにカメラが引くとアレびっくり・・・と色々見どころ満載です



でもこの催眠術を使って記憶を呼び戻し絵画のありかを聞きだすと言う方法が気がつけば、記憶と言うよりこの犯罪自体が思わぬ方に転がっていくと言うトリッキーな映画
油断してると置いてかれるような演出は複雑で、途中なるほどそう言う展開か・・・と思わせてまだまだ話が転がりだすと言う、映画が終わるまで油断は禁物の映画・・・って事ぐらいしか書けないや~



★★★★ 2013.10.24(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター10 18:20 L-15

No064. 「ウォーム・ボディーズ」(2013年 98分 ビスタ)

2013-10-14 00:04:25 | 2013年劇場鑑賞
監督 ジョナサン・レヴィン
出演 ニコラス・ホルト
   テリーサ・パーマー
   ロブ・コードリー



この日の2本目はなんばTOHOシネマズの本館へ移動しての鑑賞です
本館と比べてさすが人は多いですね
そんな多い人の中で一番小さいシアターのプレミアスクリーンでの上映
ここ椅子がゆったりしていてリクライニングなんで椅子を倒して見る事もできます
ついつい今回もリクライニングを使用しての鑑賞・・・でも一歩間違えると寝てしまう危険も!

(あらすじ)

ゾンビと人類が戦いを繰り広げる近未来。
ゾンビのR(ニコラス・ホルト)は、仲間と一緒に食糧である生きた人間を探しに街へと繰り出す。
人間の一団と激闘する中、彼は自分にショットガンを向けた美少女ジュリー(テリーサ・パーマー)に心を奪われてしまう。
ほかのゾンビに襲われる彼女を救い出し、自分たちの居住区へと連れ帰るR。
彼の好意をかたくなにはねつけていたジュリーだったが、徐々にその純粋さと優しさに気付き出す。つ
いに思いを寄せ合うようになった二人は、ゾンビと人類の壁を打ち壊そうとするが……



「コリン」と言うゾンビ映画を数年前見ましたが、これはありそうでなかった1人?のゾンビを主人公にした映画
どんどんゾンビになっていく男の心の葛藤を描いた作品で、悲壮感が画面からにじみ出るような映画でした
でもこの映画はそれと比べると明るい、ありそうで無かった人間とゾンビの恋愛映画
一見ラブコメのような作品を想像するけど、そこまでコメディって訳でなく、ハートフルな少しイイ話って感じです



でもRと言うゾンビは人間の女の子に惚れてしまうんだが、ゾンビにしては喋りすぎ!
最初はカタコトの言葉がだんだん普通に話してる
ま、それがこの映画の大きなキーなんだが・・・
後半はゾンビも恐れる?骸骨軍団と人間&ゾンビ連合軍とのバトルと言う異色の展開に発展します
こういう映画はやはり悲恋?って終わりそうな結末を想像するんだけど、意外と鑑賞後に後味の良い気持ちになれます

しかしゾンビの棲みかにゾンビ映画のDVD(フルチ監督の「サンゲリア」)を置いてるのはワロタ



2013.10.10(木) TOHOシネマズなんば 本館 プレミアスクリーン 20:50 B-6

No.063 「パッション」(2013年 101分 ビスタ)

2013-10-11 22:10:57 | 2013年劇場鑑賞
監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 レイチェル・マクアダムス
   ノオミ・ラパス
   カロリーネ・ヘルフルト


久しぶりのブライアン・デ・パルマ 監督作品が公開されました
しかもお得意のサスペンスという事で期待します
でもこの作品はフランス映画のリメイクなんですね
鑑賞前にツタヤでレンタルでこのオリジナルを借りてきて見比べです
でもリメイク作品とはブライアン・デ・パルマ 監督にしては珍しいですね

(あらすじ)

自らの地位を広告会社の重役まで押し上げた、野心的な女性クリスティーン(レイチェル・マクアダムス)。
アシスタントのイザベル(ノオミ・ラパス)は、そんなクリスティーンを羨望(せんぼう)のまなざしで見つめていた。
しかし、狡猾(こうかつ)なクリスティーンにアイデアを横取りされ、恋人にも裏切られてしまったイザベルは、クリスティーンへの殺意を抱くようになり……



ほぼオリジナルと同じ展開なんだけど、部分的にデ・パルマスタイルをを投入して結果デ・パルマ映画に仕立て上げた感じです
お馴染みの長回しや分割画面はいかにもって感じが出てくるんだけど、でもそれらしい描写が無いとデ・パルマ監督らしくなく不満が出てしまうんですよね
オリジナルでは男性だった役所が今回は女性に変更されてる事により、オリジナル以上にミステリスかつエロティックサスペンスの色合いが強くなってます

女たちの出世欲と愛欲が絡み合う女たちの恐ろしいドラマの前には、チョイ悪男なんてもう脇役の脇役もいいところ!
変に性欲と金に執着する男なんて情けなく見えてくる怖い女たちの物語!
執拗なパワハラでやられたらやり返す”倍返し”で上司に復讐の牙をむくイザベルの怖いこと!
その彼女に背後で何かと入れ知恵していく赤毛女の目的・・・もう怖いのなんの



詳しくは書けないけどオリジナルと比べると中盤から悪夢などを生かしたトリッキーな描写や作者ならではの新設定等、リメイク作品でありながら強引にデ・パルマ映画んしてしまうのはさすがです
でも傑作か?と言われるといつものデ・パルマ映画であり、それ以上でもない・・・って感じです



★★★ 2013.10.10(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 18:00 I-14

No.062 「地獄でなぜ悪い」(2013年 129分 シネスコ)

2013-10-09 22:20:30 | 2013年劇場鑑賞
監督 園子温
出演 國村隼
   堤真一
   長谷川博己



続いて見た映画ごこの作品
刺激的な作品を発表する園子温監督の最新作
私は「自殺サークル」と「冷たい熱帯魚」しか見たことないけど、いずれもこの監督の代表作であり刺激の強い問題作です
で、この最新作はどんなかな?と一度だけ予告を見ただけですが・・・

(あらすじ)

とある事情から、激しく対立する武藤(國村隼)と池上(堤真一)。
そんな中、武藤は娘であるミツコ(二階堂ふみ)の映画デビューを実現させるべく、自らプロデューサーとなってミツコ主演作の製作に乗り出すことに。
あるきっかけで映画監督に間違えられた公次(星野源)のもとで撮影が始まるが、困り果てた彼は映画マニアの平田(長谷川博己)に演出の代理を頼み込む。
そこへライバルである武藤の娘だと知りつつもミツコのことが気になっている池上が絡んできたことで、思いも寄らぬ事件が起きてしまう



これは人によっては楽しくもあり、トンデモナイ映画だと憤慨する人も居るかも?
この監督の刺激の強さが違った形で出たような作品
私はとても楽しかったです!
正直、バカ映画なんだけど國村隼、堤真一を2トップに二階堂ふみ、星野源ら若手を初め脇役に至るまで全員ハイテンションで演じてるのでその迫力に圧倒される

クライマックスの劇中劇はヤクザ映画+キルビルな感じで、そう言う映画好きには溜まりません
血しぶきが飛び、首や手足がゴロゴロ・・・そこに黄色いトラックスーツのブルース・リーもどき(坂口拓)がヌンチャク片手にアチョ~!!!
ユマサーマンのごとく二階堂ふみがヤクザを切って切って切りまくる!
でもこのクライマックス撮影シーンに至るまでが少し長すぎのような気がしますがね



単にグロイ描写だけでなくこの映画は、映画愛に満ちた作品でもあります
ファックボンバーズと名乗る長谷川博己率いる映画オタクが一生に一本の傑作を作るのを夢見る姿が描かれるが、古い2番館の映写室の描写や映写技師のおじさんや映画館など、まさにニューシネマパラダイスよろしくフィルム映画の昭和の時代への憧憬を感じさせる
そんな映画屋の映画魂が爆発クライマックスは返り血を浴びながらイってしまう、彼らにいつしか見てるこちらが同調してしまいそう!
そんなハイテンションな姿を見てるとついつい力を貰ってしまう
どんな苦難な時でも”地獄でなぜ悪い”!と・・・



★★★★ 2013.10.3(木) なんばパークスシネマ シアター11 20:10 C-6

No.061 「エリジウム」(2013年 109分 シネスコ)

2013-10-07 03:51:19 | 2013年劇場鑑賞
監督 ニール・ブロムカンプ
出演 マット・デイモン
   ジョディ・フォスター
   シャールト・コプリー



なんばパークスにやってきました
やや人は少ないけどチケットカウンターにくる人は大方「そして父になる」目当てが多いようで・・・
そんな少数派の作品がこの映画です
予告をイヤと言うほど夏前から見てたので、もう映画見たきぶんになってます
しかしマットデーモンもいつしかアクション俳優になってしまったね

(あらすじ)

2154年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。
エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。
残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む



特に驚くような映画ではないけど普通に面白かった印象ですね
地球がスラム街見たいで宇宙ステーションが上流社会という図式は現代の社会に置きかえられてるようにも見えます
貧富の差を打破する為に戦うスラム街の戦士を宇宙に置き換えたようなストーリー



でもスペースコロニー“エリジウム”の造形は「2001年宇宙の旅」の宇宙ステーション見たいでリングの内側が地表になってたりしてビジュアル的には結構良く出来ていて面白い
また改造人間?見たいになったマットデーモンが大暴れしてロボット軍団と戦う姿も楽しく燃えさせてくれる
ボスキャラに決定的な凄いのはいないけど、エリジウムに侵入してからのアクションは見どころが多くて期待してない分、余計に面白かったです



★★★ 2013.10.3(木) なんばパークスシネマ シアター7 18:10 D-7

No.060 「凶悪」(2013年 128分 ビスタ)

2013-10-02 22:34:26 | 2013年劇場鑑賞
監督 白石和彌
出演 山田孝之
   ピエール瀧
   リリー・フランキー



なんばパークスで珍しく今日は1本勝負!
ここ数週間の忙しさでついに2本見る体力に限界が・・・(笑)
実はこの日も映画見る直前まで休日出勤してた・・・
そんな状況で見るにはチトきつい映画チョイスしてしまいました・・・

(あらすじ)

ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。
須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。
藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め……



疲れた身体、精神状態で見るのはやはりキツイ映画・・・でも体調万全で見るのとは違った意味でこの映画の世界に入っていけたかも・・・ずっと暗く重い陰湿な雰囲気が延々漂う128分間は私の体調に微妙にピッタリなのか映画の作品の世界にどっぷりつかれた
怖い、怖い犯罪の実話の映画化なんですが、その残酷な描写以上に人間の心の凶悪さが恐ろしい!
それは死刑囚の須藤と首謀者である男である先生と呼ばれた男だけなく、彼らに関わる色んな人たちが時折見せる心の闇の凶悪が一番怖い・・・

この犯人2人に積み重なる借金地獄から祖父の保険金目当てで殺しを依頼するごく普通の電気屋さんの家族
人の良さそうな一家だが切羽詰まった状況で見せる父親、または夫を殺し屋に差し出す姿はまさに凶悪な一面を一般人でも持ち合わせてる心の闇のようなものを持ち合わせてるのを感じさせる
またジャーナリストの藤井も認知症の母を自宅介護しているが、嫁にそれをまかして仕事に専念している
そんな関係で妻とギグシャクした状況でもこの事件を追い続ける
母を施設に入れるのをためらう姿は母への罪悪感を感じてるようで、そこは彼なり”凶悪”になりそうな所をギリギリで踏みとどまってかのように見える



しかしこの映画は圧倒的な迫力と個性で見せるピエール瀧とリリー・フランキーの犯罪者2人の芝居が凄い
怖いを通り越して凄いとさえ思えてします殺人への”無感覚”ぶりを狂気の芝居で見せるこの2人は他の作品で見せる良い人キャラとは180度違う迫力あるキャラ
思いつめたような悲壮感のあるジャーナリストの藤井を演じる山田孝之との交わりが、この映画をもっと深く重いものを落として行っています


★★★★
 2013.2013.9.26(木) なんばパークスシネマ シアター3 20:10 B-3