MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.060 「凶悪」(2013年 128分 ビスタ)

2013-10-02 22:34:26 | 2013年劇場鑑賞
監督 白石和彌
出演 山田孝之
   ピエール瀧
   リリー・フランキー



なんばパークスで珍しく今日は1本勝負!
ここ数週間の忙しさでついに2本見る体力に限界が・・・(笑)
実はこの日も映画見る直前まで休日出勤してた・・・
そんな状況で見るにはチトきつい映画チョイスしてしまいました・・・

(あらすじ)

ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。
須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。
藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め……



疲れた身体、精神状態で見るのはやはりキツイ映画・・・でも体調万全で見るのとは違った意味でこの映画の世界に入っていけたかも・・・ずっと暗く重い陰湿な雰囲気が延々漂う128分間は私の体調に微妙にピッタリなのか映画の作品の世界にどっぷりつかれた
怖い、怖い犯罪の実話の映画化なんですが、その残酷な描写以上に人間の心の凶悪さが恐ろしい!
それは死刑囚の須藤と首謀者である男である先生と呼ばれた男だけなく、彼らに関わる色んな人たちが時折見せる心の闇の凶悪が一番怖い・・・

この犯人2人に積み重なる借金地獄から祖父の保険金目当てで殺しを依頼するごく普通の電気屋さんの家族
人の良さそうな一家だが切羽詰まった状況で見せる父親、または夫を殺し屋に差し出す姿はまさに凶悪な一面を一般人でも持ち合わせてる心の闇のようなものを持ち合わせてるのを感じさせる
またジャーナリストの藤井も認知症の母を自宅介護しているが、嫁にそれをまかして仕事に専念している
そんな関係で妻とギグシャクした状況でもこの事件を追い続ける
母を施設に入れるのをためらう姿は母への罪悪感を感じてるようで、そこは彼なり”凶悪”になりそうな所をギリギリで踏みとどまってかのように見える



しかしこの映画は圧倒的な迫力と個性で見せるピエール瀧とリリー・フランキーの犯罪者2人の芝居が凄い
怖いを通り越して凄いとさえ思えてします殺人への”無感覚”ぶりを狂気の芝居で見せるこの2人は他の作品で見せる良い人キャラとは180度違う迫力あるキャラ
思いつめたような悲壮感のあるジャーナリストの藤井を演じる山田孝之との交わりが、この映画をもっと深く重いものを落として行っています


★★★★
 2013.2013.9.26(木) なんばパークスシネマ シアター3 20:10 B-3

最新の画像もっと見る

コメントを投稿