監督 佐藤輝
2012年8月18日サマーソニック大阪舞洲特設会場・・・恒例の夏フェス、サマーソニック大阪2012が行われていました
オーシャンステージではパフュームが出演中の時でした
大盛り上がりの中行われていたPTAコーナーの最中に突然降りだした豪雨と強烈な雷!
もうステージは中断、観客にはすぐに避難するようアナウンスされた
私は駐車場の近くに居たので車に逃げ込み大きなダメージはおわなかったが、駐車場付近でも雨の中逃げまどう人たちがあちらこちら垣間見られた
特にオーシャンステージの観客は落雷の恐怖にさらされながらの避難で、室内ステージの舞洲アリーナは一時避難所のようになってたとか・・・雷雨は2時間近くも舞洲を襲い続けた
2時間後、演奏時間の短縮や出演者のドタキャンなどでズタズタになったタイムテーブルでその日のイベントは何とか再開し、フェスは続けられた
この映画を見てその事が思い出されました
でもあの経験も大概でしたが、この映画の光景はある意味地獄絵図!
それも容赦ない水地獄・・・落雷の恐怖の分を引けば昨年のなんて行水のようなもんだ
(あらすじ)
1987年8月22日、熊本県野外劇場アスペクタで、日本で初めてのオールナイトロックフェスが開催される。
ザ・ブルーハーツ、RED WARRIORS、BOOWYなどのバンドをはじめ、尾崎豊や佐野元春ら豪華ミュージシャンたちが阿蘇に結集。
彼らのステージを一目見ようと7万人を超える観客が会場に詰めかけるものの、夕方から急な豪雨に見舞われる。
阿蘇に詰めかけるビッグアーティストたちが映し出されるトコから始まるますが、この場面からして貴重な映像ですね
バックステージの尾崎豊の姿や各アーティストたちのリハーサル風景、アーティスト同志の交流などアラフォー世代には懐かしく目から鱗ものの映像がてんこ盛り
また当日会場に詰めかける観客たちの姿が映し出されるが、とにかくみんな楽しそうでワクワク感が伝わって来ました
また、現代のように音楽フェスが乱発されてる時代でもないようで、明かにその格好は夏の野外フェス向きにはちよっと不向き…?と言う人たちも居たりして時代を感じさせる映像であったりもします
しかしほのぼのした映像はここまでで、ここからはある種の災害のような映像に終始する
まず開演前に集中豪雨が降ってきた時点で、もはや観客は完全に戦意喪失な状態が映し出される
この雨がまた半端な雨でなくまさに滝のような豪雨!
しかも観客エリアはおろかバックステージも川のように雨水が流れこみ完全に浸水…それでも中止はあり得ないと言う強気のイベンター!
オーディエンスは逃げ場所無き阿蘇の麓の斜面で豪雨と泥の川にまみれるしかない壮絶な状況!
それでも雨が上がりブルーハーツからスタートしたライブはそれまでの苦難を吹き飛ばすような熱狂のステージ!
次のレッドウォリアーズまでは良い感じのライブが続いたのだが、オーディエンスはもう大丈夫と思ったのか、または降るな、降るなと常に祈りながらの観戦だったのが定かではないが、ライブに集中して安心出来たのはここまでのようでした
岡村靖幸の時から再び雨が降り出し、ついに白井貴子の時は土砂降り!
それでもライブは続けられ、ステージ袖からステージに降り注ぐ豪雨を見て半泣きになりそうな白井貴子が映し出される
リアルな映像ですがこの彼女のステージが壮絶を極める!
ギターの音が出なくなり、他の機械系統もダメになり、彼女自身の声も聞こえないという状況でステージは中断!
いつの間にかキーボードなどの機材を守るためにステージの中央にはテントが立てられている
普通ここでイベントは終わりでしょうね~でもこのイベント懸命の作業で再開されるのです
その間オーディエンスに「みんな~大丈夫?」と何度も声をかける白井貴子!
とうとうその同じ言葉しか言えない自分に腹立だしく苛立ちを見せる白井
ついに衣裳を脱ぎ棄て、豪雨に打たれながらステージ横にあったバケツの水を頭からかぶる!
まさにロック!
歌い終えてバックステージに消えて行く彼女の後ろ姿は最高に男前!
またオーディエンスたちも倒れるものが続出!
救護テントでは収容しきれず、近くの体育館を借りて収容してるようです
この時点で現代では中止になってるハズですね~
でもお構いなしで続行!
主催者がマイクでオーディエンスに「ライブは続行します!雨は仕方ないので我慢しましょう!」
とこれまた現在では問題発言にされそうなセリフを言うてます
でも映像で見る限りみんな文句いうてません・・・みんな強いね!
まぁ~この時代にこれだけのアーティストが一度に見れるフェスなんて無かったからみんな我慢出来たのかな?
さてその後のステージは延々と降りしきる豪雨の中の壮絶なライブが続けられる
ハウンド・ドッグ の♪フォルテシモは72000人のオーディエンスを鼓舞するように歌われ、BOOWY の氷室と布袋は水しぶきを上げながら片足を上げ歩調を合わしながらリズムを取りながら歌い演奏する
そして貴重なのは亡き尾崎豊のステージでしょうね
今まで日の目を見なかったフィルムだけにこの映像は秘蔵フィルムですね
豪雨に打たれ♪シェリーを熱唱する姿がフルコーラス収められていて、まさにこの作品のハイライトのひとつです
渡辺美里の時には気持ち雨がマシのように見えるが彼女もまた濡れたステージ上を感電の危険を顧みず靴を脱いで歌いまくる
「歌える人は一緒に歌ってください」優しい彼女の声で♪My Revolutionがスタート
伸びのある歌声が雨と寒さで心が折れかかってるオーディエンスに胸に響く・・・ってそこに居た訳でないけど・・・
そして佐野元春の時に雨が上がり夜明けの♪somedayの感動的なこと・・・72000人全てが完走した訳でないだろうけど、ここまで見た人は頑張ったかいがあった・・・と思ったことでしょう
終演後の風景は泥だらけのオーディエンスの足元がやたら映し出される・・・呆然とフラフラと歩いている
打ちのめされて、放心状態の抜け殻のゾンビのようなオーディエンスたち
それはまさにこのライブの全てを象徴してるようです
退場の指示のアナウンスが寂しく朝もやの阿蘇に響く・・・まさに命がけの死闘でしたね~アーティスト、スタッフも凄かったけどオーディエンスこそ最高の勝利者です
でもそれにしても現在では有り得ないほどの強行ぶりです
よく問題にならなかったもんですね~
ま、阿蘇山という場所が場所だけに、またオールナイトイベントなので途中で止めても人間を動かす事が出来ないなどの事情はあるんでしょうけどね
でも伝説ってのはこう言う事を言うのかな?
ただ・・・やっぱりこんなライブは行きたくな~い!!!
★★★★★ 2013.11.4(月) TOHOシネマズなんば 別館シアター10 20:40 D-16
2012年8月18日サマーソニック大阪舞洲特設会場・・・恒例の夏フェス、サマーソニック大阪2012が行われていました
オーシャンステージではパフュームが出演中の時でした
大盛り上がりの中行われていたPTAコーナーの最中に突然降りだした豪雨と強烈な雷!
もうステージは中断、観客にはすぐに避難するようアナウンスされた
私は駐車場の近くに居たので車に逃げ込み大きなダメージはおわなかったが、駐車場付近でも雨の中逃げまどう人たちがあちらこちら垣間見られた
特にオーシャンステージの観客は落雷の恐怖にさらされながらの避難で、室内ステージの舞洲アリーナは一時避難所のようになってたとか・・・雷雨は2時間近くも舞洲を襲い続けた
2時間後、演奏時間の短縮や出演者のドタキャンなどでズタズタになったタイムテーブルでその日のイベントは何とか再開し、フェスは続けられた
この映画を見てその事が思い出されました
でもあの経験も大概でしたが、この映画の光景はある意味地獄絵図!
それも容赦ない水地獄・・・落雷の恐怖の分を引けば昨年のなんて行水のようなもんだ
(あらすじ)
1987年8月22日、熊本県野外劇場アスペクタで、日本で初めてのオールナイトロックフェスが開催される。
ザ・ブルーハーツ、RED WARRIORS、BOOWYなどのバンドをはじめ、尾崎豊や佐野元春ら豪華ミュージシャンたちが阿蘇に結集。
彼らのステージを一目見ようと7万人を超える観客が会場に詰めかけるものの、夕方から急な豪雨に見舞われる。
阿蘇に詰めかけるビッグアーティストたちが映し出されるトコから始まるますが、この場面からして貴重な映像ですね
バックステージの尾崎豊の姿や各アーティストたちのリハーサル風景、アーティスト同志の交流などアラフォー世代には懐かしく目から鱗ものの映像がてんこ盛り
また当日会場に詰めかける観客たちの姿が映し出されるが、とにかくみんな楽しそうでワクワク感が伝わって来ました
また、現代のように音楽フェスが乱発されてる時代でもないようで、明かにその格好は夏の野外フェス向きにはちよっと不向き…?と言う人たちも居たりして時代を感じさせる映像であったりもします
しかしほのぼのした映像はここまでで、ここからはある種の災害のような映像に終始する
まず開演前に集中豪雨が降ってきた時点で、もはや観客は完全に戦意喪失な状態が映し出される
この雨がまた半端な雨でなくまさに滝のような豪雨!
しかも観客エリアはおろかバックステージも川のように雨水が流れこみ完全に浸水…それでも中止はあり得ないと言う強気のイベンター!
オーディエンスは逃げ場所無き阿蘇の麓の斜面で豪雨と泥の川にまみれるしかない壮絶な状況!
それでも雨が上がりブルーハーツからスタートしたライブはそれまでの苦難を吹き飛ばすような熱狂のステージ!
次のレッドウォリアーズまでは良い感じのライブが続いたのだが、オーディエンスはもう大丈夫と思ったのか、または降るな、降るなと常に祈りながらの観戦だったのが定かではないが、ライブに集中して安心出来たのはここまでのようでした
岡村靖幸の時から再び雨が降り出し、ついに白井貴子の時は土砂降り!
それでもライブは続けられ、ステージ袖からステージに降り注ぐ豪雨を見て半泣きになりそうな白井貴子が映し出される
リアルな映像ですがこの彼女のステージが壮絶を極める!
ギターの音が出なくなり、他の機械系統もダメになり、彼女自身の声も聞こえないという状況でステージは中断!
いつの間にかキーボードなどの機材を守るためにステージの中央にはテントが立てられている
普通ここでイベントは終わりでしょうね~でもこのイベント懸命の作業で再開されるのです
その間オーディエンスに「みんな~大丈夫?」と何度も声をかける白井貴子!
とうとうその同じ言葉しか言えない自分に腹立だしく苛立ちを見せる白井
ついに衣裳を脱ぎ棄て、豪雨に打たれながらステージ横にあったバケツの水を頭からかぶる!
まさにロック!
歌い終えてバックステージに消えて行く彼女の後ろ姿は最高に男前!
またオーディエンスたちも倒れるものが続出!
救護テントでは収容しきれず、近くの体育館を借りて収容してるようです
この時点で現代では中止になってるハズですね~
でもお構いなしで続行!
主催者がマイクでオーディエンスに「ライブは続行します!雨は仕方ないので我慢しましょう!」
とこれまた現在では問題発言にされそうなセリフを言うてます
でも映像で見る限りみんな文句いうてません・・・みんな強いね!
まぁ~この時代にこれだけのアーティストが一度に見れるフェスなんて無かったからみんな我慢出来たのかな?
さてその後のステージは延々と降りしきる豪雨の中の壮絶なライブが続けられる
ハウンド・ドッグ の♪フォルテシモは72000人のオーディエンスを鼓舞するように歌われ、BOOWY の氷室と布袋は水しぶきを上げながら片足を上げ歩調を合わしながらリズムを取りながら歌い演奏する
そして貴重なのは亡き尾崎豊のステージでしょうね
今まで日の目を見なかったフィルムだけにこの映像は秘蔵フィルムですね
豪雨に打たれ♪シェリーを熱唱する姿がフルコーラス収められていて、まさにこの作品のハイライトのひとつです
渡辺美里の時には気持ち雨がマシのように見えるが彼女もまた濡れたステージ上を感電の危険を顧みず靴を脱いで歌いまくる
「歌える人は一緒に歌ってください」優しい彼女の声で♪My Revolutionがスタート
伸びのある歌声が雨と寒さで心が折れかかってるオーディエンスに胸に響く・・・ってそこに居た訳でないけど・・・
そして佐野元春の時に雨が上がり夜明けの♪somedayの感動的なこと・・・72000人全てが完走した訳でないだろうけど、ここまで見た人は頑張ったかいがあった・・・と思ったことでしょう
終演後の風景は泥だらけのオーディエンスの足元がやたら映し出される・・・呆然とフラフラと歩いている
打ちのめされて、放心状態の抜け殻のゾンビのようなオーディエンスたち
それはまさにこのライブの全てを象徴してるようです
退場の指示のアナウンスが寂しく朝もやの阿蘇に響く・・・まさに命がけの死闘でしたね~アーティスト、スタッフも凄かったけどオーディエンスこそ最高の勝利者です
でもそれにしても現在では有り得ないほどの強行ぶりです
よく問題にならなかったもんですね~
ま、阿蘇山という場所が場所だけに、またオールナイトイベントなので途中で止めても人間を動かす事が出来ないなどの事情はあるんでしょうけどね
でも伝説ってのはこう言う事を言うのかな?
ただ・・・やっぱりこんなライブは行きたくな~い!!!
★★★★★ 2013.11.4(月) TOHOシネマズなんば 別館シアター10 20:40 D-16
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