ロンドン・ナショナル・ギャラリーの「初代館長」
チャールズ・ロック・イーストレーク(1793年11月17日 - 1865年12月24日)は
イギリスの画家、美術史学者でした。
イタリア・ルネサンス絵画の収集
「ルネサンス(Renaissance)」とは、イタリア語のリナシメント(rinascimento)を語源とする「再生」や「復活・復興」を意味するフランス語です。
ギリシア・ローマ時代は、紀元前5世紀のギリシア哲学者プロタゴラスの記述にもあるように「人間こそが万物の尺度」であり、ヒューマニズムが重視されていましたが中世になると・・・
●ルネサンス以前の中世
14世紀の宗教画
ルネサンス以前の中世時代では、キリスト教の勢力が強くなり教会の権威が増すにつれて、徐々にヒューマニズムは影を潜めていきました。
十字軍の遠征によりキリスト教が勢力を拡大し、12世紀には教皇の権力は頂点に達し、神さまが世界をどう見たか?の視点で描かれ、人物の大きさは神学上の大きさでした。
●イタリア ルネサンスは、15世紀からフィレンツェを中心に起こり
目に見える世界をそのままを絵にする「遠近法」などが使われました。
「聖ゲオルギウスと竜」
パオロ・ウッチェロ作 1470年頃
数学的な線遠近法で描かれています。
聖ゲオルギウスは聖ジョージ、聖ジョルジュなどとも言われている聖人の一人で
古代ローマ末期の殉教者で、竜退治の話が多く語り継がれています。
「聖エミディウスを伴う受胎告知」
カルロ・クリヴェッリ 1486年
『聖エミディウスを伴う受胎告知』は、カルロ・クリヴェッリが、キリスト教の聖典である新約聖書に書かれている挿話の1つを描いた祭壇画です。
1482年に、イタリアの都市アスコリ・ピチェーノが、ローマ教皇シクストゥス4世 に自治政治を認められたことを祝うために、サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会のために制作されました。
絵画に描かれている天からのびる光線は、マリアの聖霊による妊娠を表現しています。翼のある天使ガブリエルと、横に聖エミディウスが一緒に描かれています。
聖エミディウスは、アスコリ・ピチェーノの都市の模型を手に持っており、彼がこの都市の守護聖人であることを示しています。「自治権が与えられた日=3月25日=受胎告知」を重ね合わせた絵です。
ルネサンス三大巨匠
「ぶらぶら美術・博物館」を見て、ルネサンスのことが分かりました。