黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

マカロン・その5@マドモアゼル・マカロン

2011-07-12 | スイーツ
 テオの青春(メロン)、オペラ座の響(マンゴー)、ゴッホのひまわり(パイナップル)、八十八夜(抹茶)、花みごろ(さくらんぼ)、縁側の夕涼み(西瓜)、銀竹(竹炭&ホワイトチョコ)の7種。
 西瓜は、見た目も西瓜の配色ですが(種も黒ごまで表現)、味も思いのほか西瓜でちょっとおかしかったり(笑)。

 マドモアゼル・マカロン:東京(新宿)

『クロノスの飛翔』中村弦(祥伝社)

2011-07-12 | 読了本(小説、エッセイ等)

戦時中、大学在学中に徴用されていた坪井永史は、九死に一生を得、戦後、明和新聞の記者となっていた。
新聞社で、伝書鳩として飼われている鳩たちの中に、かつて戦地で可愛がっていた軍鳩クロノスそっくりの鳩の姿を見出し、同じ名を付けることを許された坪井は、特別の愛着を抱いてクロノスに接する。
そして高度経済成長真っ盛りの昭和三十六年、彼の元に日米安保に関わる特ダネが持ち込まれた。情報元は、山岸葉子という開華女子学院大学に通う女子大生。ところが彼女は、接触した直後に謎の失踪を遂げてしまう。
彼女が残した写真を手掛りに、その行方を追う永史だったが、訪れた米軍基地・川俣飛行場で、正体不明の一党に拉致されてしまう。葉子を拉致したのも彼らだと判明。どうやら彼らは、とんでもないクーデターを計画しているらしい。
何とか彼らの手から逃れた彼らだったが、周囲は海で、それ以上逃げ出す術がないことに気づく。
たまたま拉致された折に、訓練の為にクロノスら数羽の伝書鳩たちを連れていたことから、助けを求めるメッセージを託し、空へと放つ永史。
一方、五十年後の平成二十三年七月。新聞記者である従兄弟・野間優介の紹介で、老朽化著しくこの秋に取り壊されることが決まった明和新聞社の旧社屋で、資料整理の短期アルバイトをすることになった、青年・溝口俊太。
その屋上にある鳩舎の存在に興味を惹かれた彼は、かつて新聞社の鳩係だったという清掃員・須山道夫と知り合う。
そんな中、一羽の鳩が現われ、その足につけられた通信管に入れられたメッセージを読んだ俊太は……


昭和三十六年から五十年の時を隔てて、一羽の鳩が現代に届けたメッセージが起こす奇跡のお話。
概ね永史と俊太の視点で、交互に話が展開。クロノス視点もちょこっと入ります(笑)。
いろんな面でハラハラドキドキさせつつも、ちょっとファンタジック。
テンポよく読めるお話でした。


<11/7/11,12>