Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

電脳フィギュア・・・だけじゃあもったいない

2008-07-18 19:05:12 | Technology

 現在の日本において、単品の高額商品からガシャポンまで含めると、結構な広がりを見せているフィギュア市場。定番の萌え系フィギュアだけでなく、子供向けや往年のアニメ、実在の人物、名所旧跡、レトロアイテム、携帯電話、果ては天体までが題材にされるすでに何でもありの世界になっています。


 今回紹介するものは、そのフィギュアの電脳版・・・つまり、PCの画面の中でフィギュアをシミュレートしようという野心的な・・・といいますか、何とも上級者向けな商品が生まれたものです。


画面の中のメイドさん、棒でなでたり眺めたり 拡張現実「電脳フィギュア ARis」 ITmedia



 PCにソフトをインストールし、Webカメラの前に電脳キューブを置く。すると、PCに表示したWebカメラ画面上に、3Dの電脳メイドさん「ARis」が電脳キューブの上に立った姿で現れる。電脳スティックをキューブの上で動かせば、メイドさんに“タッチ”もできる。


 特定のパターンの書かれた電脳キューブ、電脳スティックと呼ばれるものをカメラで認識させることによって、その空間座標や傾きを認識し、バーチャルなフィギュアにその位置情報を反映し画面に映し込むというもの。また、現実のフィギュアには不可能な、スティックでつついてリアクションを楽しむと言った事も可能になっているようです。


 技術自体は、これまでも研究されてきたことですし、技術発表もあった、そこまで目新しい物ではありません。ただ、明確な目的を持って、実際に商品化までこぎ着けたのは間違いなく世界初でしょう。また、キューブを使って傾きや空間座標の検出というのは新しいかも知れません。


 正直な話、フィギュアだけで終わらせるのはもったいない技術ですよね。1.5cm大のキューブという非常に汎用性の高いギミックを使うことで、様々な分野に応用が利きそうです。画面上で実物大の模型を手で触れるのですから、簡易的なモックアップとして使えたり、ネット通販などにおける商品サンプルとして利用できるかも知れません。


 個人用途に絞るならば、今回発売される萌えフィギュアだけではなく、例えばガンプラとコラボしてみたりとか、地球儀とかにも使えるかも知れません。


 何にせよ、陳列スペースの都合上、そういう物を買うことがためらわれる人は結構いると思いますので、電脳キューブとソフトウェアで完結するこの技術は、コレクションの可能性を広げる大きな一歩になる可能性があります。


 とりあえず、一般向けに懐かしのチョコエッグよろしく動物シリーズとかを作ってもらって、市場に広めてもらえるとおもしろい展開になってくるかも知れませんね。



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