Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

スマートパーキングメーターでドライブもスマートに

2010-08-09 21:40:50 | Technology

 私の住んでいる岐阜県は、とにかく公共交通機関が貧弱です。よって長距離の移動だと車は欠かせません。県内はほとんどの店舗が無料駐車場を備えていますからお買い物も楽々ですが、いざ県外・・・具体的には名古屋に出ると、とたんに車が足かせになるケースが出てきます。駐車スペースが無いor高いのです。最近では移動の楽さと駐車料金を考えて、ほとんどが電車で移動していますが、それでも最初の駅までのアクセスには車は欠かせない足になっています。

 この都市圏での駐車スペース問題というのは車社会であるアメリカでも問題になっているようでして、日本でも都市部で見かけるパーキングメーターにIT技術を盛り込んだ実証プロジェクトが動いているようです。

空き数に応じて値段を変える、スマートパーキングメーター engadget

ひとつめは、現金のほかにクレジットカード、デビットカードが使えること。利用時間をあらかじめ延長しておくこともできます。とはいえ、これだけでは新型を名乗るほどではありません。面白いのはふたつめ、空き場所の数に応じて価格が変動するという点です。駐車場ごとにセンサーを備えているため、空き場所が増えれば安く、少なければ高く値段を変えることができます。一時間の利用料金は最低で0.25ドル、最高で6ドル。野球の試合があるときなどはそれ以上の価格にもなるということですので、なかなかのスマートぶりです。

 なるほど、パーキングメーターの不便な点として真っ先に思い浮かぶ「100円玉しか使えない」がこれで解消できるわけですね。これもネットとつながっていることで生まれたメリットです。そして、やはり注目すべきは利用状況によって価格が変わること、そして引用中にはありませんが、利用状況をリアルタイムでネットを使って確認できる点にあります。

 この二つを組み合わせることで、利用の多い区画のパーキングメーターは「混雑して高い」という状況を作り出せるわけですから、自ずとネットで「周辺の空いている区画」を探して駐車するという流れが出来ます。これによって、パーキングメーター周辺が混雑する状況を緩和し、また、イベントなどの確定で混雑が予想される場合は、高いパーキングメーターではなく、離れた場所に止めて1区画は安い公共交通機関を利用するなどといった使い方にも誘導しやすくなるでしょう。

 たかがパーキングメーターですが、これがITと組み合わさるだけで、都市の交通網に劇的な改善をもたらすかも知れないと言う話です。今後、今までITとは縁遠かったなにかにどうやってITを結びつけるかに注目が集まるかも・・・ここ数日、何故かそんな記事ばっかり読んでいましたので、なんとなくそんな気がしてきました。



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