Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

「.日本」実現へ 二バイト文字トップレベルドメイン承認

2009-11-02 19:00:00 | Technology

 遙か昔・・・と言っても、インターネットの世界の話ですので、ほんの10年ちょっと前の話です。その頃は、まだYahoo!も「検索」ではなくて「ウェブディレクトリサービス」としてのポータルサイト、つまりカテゴリを選んで目的のページを「Yahoo!の登録サイトから」探すスタイルがウェブ閲覧の主流でした。

 そんな状況でしたから、URLというのもPR戦略のためには非常に重要で、短く、覚えやすいものが好まれました。今のように検索がスタンダードな方法ではありませんので、広告媒体を見てURLを直接入力するという形も自然だったのです。

 その頃とはずいぶんと状況が変わっていますので、今更感がどうにも漂いますけれど、URLのトップレベルドメインに対して二バイト文字・・・アルファベット以外の文字の使用が承認されたようです。これでほぼ全文が二バイト文字のURLが使えるようになりますので、URLの整合性が高まることが期待されます。

ICANN、国際化トップレベルドメイン名の導入を承認 INTERNET Watch

 ICANNは30日、「.日本」などの国際化国別トップレベルドメイン名(IDN ccTLD)を導入することを、韓国・ソウルで行われた会合の理事会で承認した。11月16日から、導入に向けたプロセス(ファーストトラックプロセス)を開始する。

 「日本語.jp」のように、アルファベットや英数字以外の文字を使う国際化ドメイン名(IDN)は、2001年に導入されている。さらに、「.jp」「.cn」のような国別トップレベルドメイン名(ccTLD)の国際化についても、ドメイン名の国際的管理組織であるICANNで議論が続けられてきたが、今回導入が決定した。

・・・まあ、「.」や「/」は半角のままなんですけれどね。それに、今でも「http://総務省.jp/」のようなURLは有効になっているのですが、入力してみると分かりますけど「http://www.soumu.go.jp/」にリダイレクトされてしまうのですね。ですから、結局は「.jp」との併用という形で使われることになるでしょう。表記の幅が広がる、国としてのアイデンティティを示せると言った効果以上に、日本においてはあんまり意味が無いような気がするのですが。直接入力するとしても二バイト文字混じりは面倒なだけですしね。

 それよりも、今後のIPv6への移行がいったいどうなっていくのか、ICANNの運営がどう変化していくのか、その方がずっと気かがりです・・・いや、本当にどうなってしまうのでしょうか?



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