Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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欧州では水素ステーション・・・直電とどっちが普及する?

2009-12-29 20:29:06 | Technology

 一口に電気自動車と言っても、その種類は様々です。ガソリンエンジンを動力源+発電機として使う「ハイブリット」は除くとして、ソーラーパネルを備え付けた「自家発電式」。充電池を搭載してコンセントから直接充電する「プラグイン式」。そして、水素やメタノールなどを使った「燃料電池式」等が上げられます。

 これらの中で、各社が普及に力を入れているのはプラグイン式と燃料電池式。天候等の外的要因に左右されにくい安定した航続距離が魅力です。・・・まあ、まだガソリン車と比べると短いのですけれどね。それぞれメリット・デメリットがありますけれど、日本では三菱自動車がi-MiEVを市場投入、トヨタ自動車がプリウスにプラグインハイブリットモデルの導入をほのめかすなど、今のところプラグイン式が優勢です。
 しかしながら、欧州での動向は、ちょっと違うみたいですよ?

整備進む水素ステーション=燃料電池車の普及にらむ-欧州 時事通信・環境メディア

欧州で、二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料電池自動車の普及をにらみ、燃料の水素を供給する「水素ステーション」の整備が進み始めた。日本ではなお試験段階にとどまるが、既存の給油所との併設型や風力・太陽光発電で水素を製造する施設など、進化したステーションも。将来の低炭素社会が徐々に姿を現してきた。

 日本でも、官公庁が水素を使う燃料電池車を使用していますが、このような動きが民間まで広がらないのは、車のコストが高いことと、水素ステーションの認可がおりないと言う点も背景にあるみたいですね。・・・欧州の基準ってどうなんだろ?
 また、メタノール式が普及する可能性もあるわけで、ある程度ビジョンが定まらないと動けないという事なんでしょうか?

 で、最終的にどのような方法に落ち着くのでしょうか?

 結論から言えば、普及しやすそうなのは燃料電池じゃないかなあと思います。水素かメタノールかは分からないけど。
 というのは、充電池式は充電に時間がかかりすぎるから。三菱のi-MiEVを例に挙げると、家庭用コンセントで14時間、急速充電スタンドでも30分(80%まで)とのこと。時間短縮のための充電池の交換式も考案されているけれど、普及が進んだときに、客を見越してストックを用意する必要がある事と、交換装置の設置と保守がコストを引き上げる要因になるのではないかと思う訳です。
 それに比べて、水素にしてもメタノールにしても、液体をタンクに充填することで補給を行う点から、スペース効率も充填時間もガソリンとそんなに変わらない事が予想されるからです。もちろん、水素やエタノールステーションを整備するコスト、そして燃料を流通させるコストというデメリットも当然ありますし、充填時間のみが決め手になるわけでもないですからね。正直、まだわかりません。

 どういう結論が出るにせよ・・・えーと、私の車の次の次の車を買う頃までには結論が出ていると、色々助かるなあと思いますが。