Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Google日本語入力はどんな感じ?

2009-12-03 23:59:59 | Technology

 私は使用歴10年以上という、重度のATOKユーザーです。その快適な使用感には大変満足しているのです、さすがに職場では勝手にインストールも出来ず、仕方なくMS-IMEを使っています。使っているのですが・・・イライラしますね。

 まず、一度覚えた「使用頻度の低い」言葉をなかなか忘れてくれない。明らかに何回も使っている言葉より、1、2回変換しただけの言葉が変換候補の一番最初に来ることが多く、キー入力回数が明らかに多くなってしまいます。そして、誤変換も多いんです。使っていても、これは無いだろうという区切り方で文節を決定し、ありえない変換をしてくれることが多々あり、その修正のために・・・まあ、ちゃんと確認しながら変換すればいいのですけどね、面倒なんですよ。

 そんなわけで、できればMS-IMEは使いたくないのですが、ATOKのライセンスをサブPCの分まで買うのはなあ、と思っていた矢先、突然こんなニュースが。

いきなり登場の『Google 日本語入力』、柔軟すぎる変換候補が魅力に マイコミジャーナル

グーグルは3日、『Google 日本語入力』(以下、Google IME)のベータ版を公開した。Google IMEのページより無償でダウンロードできる。その特徴は圧倒的に豊富な語彙とサジェスト機能で、通常であれば辞書登録や面倒な変換作業が必要な新語や専門用語、人名などの固有名詞、長いフレーズといったものがすぐに入力できる点だ。

 オンライン前提(一応オフラインにも対応)で、ネット上で生成された辞書を使って大量の語彙を利用できる・・・ええと、どこかで聞いたことがありますね。Social IMEとは、辞書を自動生成する点が違えど、コンセプトは通じるところがあります。

 以前にSocial IMEを取り上げたときには、ウェブニュースで紹介された直後でサーバーが混雑しており、まともに使えたものではありませんでした。しかしながら、今度のGoogle IMEはサーバー強度が桁違いだろうから大丈夫だろうと思い、とりあえず試してみることにしました。
 というわけで、ここまでの文章はGoogle IMEを使って書いています。

 使ってみて、Googleの検索窓のサジェスト入力の使用感もあるけれど、全体的に誤変換が少なく、それなりに使い易いと感じています。また、ウェブを介している事を感じさせないくらい軽快に動作します。
 もっとも、元記事でも指摘があるように、長文の変換が苦手であったり、プロパティの項目が貧弱だったりと言った欠点もありまして、メインマシンをATOKから乗り換えるのはとりあえずお預けです。

 とうとう、日本語変換の分野にまで進出してきたGoogle。いったいどこまで手を広げるつもりなんでしょうね。Firefoxもある意味Google資本ですので、「MS以外はみんなGoogle。時々Apple」なんて事になったらイヤだなあ・・・なんて気持ちもありますけれど。
 さりとて、サブPCのMS-IMEをチェンジするチャンスを逃すのももったいないので、さっそくそちらでは使ってみようかと思ってます。