kenyのキャンピングカーライフ!

キャンピングカー遍歴からの楽しみ、苦しみ、整備などに付いて思い付くまま綴ります。何かの参考に成れば幸いです。

サブ増設に潜む罠

2016-07-15 10:03:44 |  バッテリー

<バッテリーは難しい?!>

昨日の雨のせいか、東海の今朝は涼しい朝を迎えています。

本来は例え夏であっても早朝は涼しく、10時過ぎ位から太陽高度が上がりますと暑さが来ると言うのが、日本の夏と思うのですが。。

夕方には夕立があり、暑く成った大地を冷やし、翌日に繋がるような日本の夏が懐かしいですね。

 

今日はサブ増設に付いて考えて見ます。

昨日、読者の方から質問を受け、「最近、上手くサブに充電出来ないようだ」との事でした。

読者さん、御相談の内容をお借りしますね。

耳に痛い内容も有るかも知れませんが、お許しあれ。

m(__)m

 

ソーラーを装着し好天であれば、ベントファン程度は付けぱなしでも充電してくれるのです。

勿論、ソーラー容量によりますが。。

本題に入りますと、サブを2本搭載されているようで、使用期間は

1本目  1年 6ケ月 経過

2本目  6ケ月 経過

との事です。

 

【サブのメーカー、諸元】

FIAMM製 12V 205Ah 2本を並列接合

 

【ソーラーパネル】

255Wを2枚 直列接合 合計510W 

 

【ソーラーコントローラー】 

福島電機製 SPC-005 MPPT制御

Kenyと同一機種ですね。

 

ソーラーシステムとしては、車載を考慮しますと最強とも言える装備ですね。

ここまでの諸元、サブ履歴を見ますとキャンカー経験、ソーラー経験の長い方には、ピーン! と来るものがあるのでしょうね。

まぁ~結論は、この連休キャラバンでサブ電圧を見て頂けますから、結果が出てからにしたく思いますが。

そこで、本日のテーマ、サブ増設時の注意点に付いて考えて見ます。

一般的にサブ増設時に新旧バッテリーが混在するのは、悪影響が有ると言われます。

 

【その理由】 (鉛バッテリーに限定)

旧バッテリーは使用過程に於いて、充放電に伴い極板の劣化が進んでいます。

特に電子レンジ等の大電流放電、放電深度 60%を越えるような使い方をしますと、極板劣化は思いの外、早く進み短寿命と成ります。

極端な例ですと、新車から3ケ月程度でトリプルサブ交換された方も見えるようです。

まぁ~それほどキャンカーのサブは、酷使される傾向に有るようです。

従いまして、旧バッテリーは新品に比較し極板の劣化に見合った電圧低下が発生します。

 

シングルサブの電力不足を補う為、サブ増設とばかりに新品バッテリーを追加します。

そうしますと、新旧バッテリーが並列接合されていますから、新品の電圧の高い(元気で健康的バッテリー)バッテリーから旧の電圧が低いバッテリーに向け、電気が流れ続けます。

 

電気は正直ですから、必ず高い側から低い側に流れ、電圧が均等に成るまで続きます。

これを充放電と共に繰り返しますと、新バッテリーは短期間で旧バッテリーと同等の起電力しか得られ無く成ります。(電圧が均等に成るまで放電をし続ける結果、劣化が進む)

もう少し簡単に言いますと、新バッテリーの劣化が急速に進み、旧バッテリーと同等の電気しか得られないレベルに成ると言う事です。

 

従いまして、サブを増設しても新バッテリーは、旧バッテリー程度の起電力しか発生出来ませんから、使える電力が少なく感じ、(サブ使用時の電圧低下が早い)てしまうようです。

 

 

そこでKenyはサブ増設時にこんな回路を入れて見ました。

青丸が旧のトリプルサブです。

これにサブ増設(新設)バッテリーは、赤丸部に成ります。

トリプルサブに対し、増設バッテリーは別バッテリーと考え、間にDC-DCコンバーターを挟みました。

この点を注意して下さいね。

この回路は、言い換えますと、「トリプルサブを電源とした増設サブの充電回路」と成ります。

間違っても、DC-DCコンバーターを挟まず、直接トリプルサブと増設サブをケーブルで接合しない!

さもないと一気に大電流が流れ、増設バッテリーの極板を傷めると共に最悪時ケーブル、バッテリーの焼損、火災を発生させる恐れが有ります。(バッテリー上がりの場合)

または、単にサブ増設と同じ事に成り、増設バッテリーが新品であれば、早期劣化します。

 

この様に増設サブを別回路としますと、新バッテリーからの電流は流れませんから、新バッテリーの劣化は防止出来ます。

興味のある方は、過去記事に有りますので、参照下さい。

http://blog.goo.ne.jp/kenycorde/e/f4f4120748adc045a9f843cc2466e7be

赤丸部がDC-DCコンバーターです。

まぁ~こんな事を言っていますKenyも嘗ては、旧サブに平気で新品バッテリーを追加していましたからお恥ずかしい限りですが。。。

そんな時、何故かバッテリーを増設したにも関わらず、使える電気が増えないなぁ~~とか思っていました。

(@_@;)

キャンカーの世界も色々、面白い事が沢山あるようです。

こんな困りごとも楽しめる様になりますと、もうすっかりキャンカー病感染間違い無い所でしょうか?

 

読者さんの電圧測定結果が楽しみですね。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バッテリーコンピューター (カールパパ(蜂谷))
2016-07-16 00:33:31
こんばんわ!
バッテリーは、100Ah4個並列で、24v200Ah
ソーラーは、フレキシブル並列24V(90Wが4枚360W)
クーラーはダイキン2.2kw(6.3A)

サブバッテリーを100%充電した場合、
車内使用Aを10A とし、12時間でも、120Aなので十分持ちますでしょうか?
返信する
Unknown (かおなし♪)
2016-07-16 16:11:30
新品と古いバッテリーを混ぜるのはアウトというのは、このブログで勉強していたので分かりました。
他はさっぱりですが(笑)
返信する
カールパパさん (Kenyじぃーじ)
2016-07-16 22:16:41
 いゃ~~先日は、初めての方に行き成り愚痴とも付かぬ、コンプライアンス論を述べてしまい失礼しました。
これに懲りず、何時でもご訪問、コメントをお願いしますね。

さて、コメントの本題なのですが、ご質問の内容は一番の難問なのです。
実は以前より、このエアコン消費電力、何時間使えるかを本文記事にマトメようと試みたのですが、非常に難しく挫折しておりました。

何が難しいかと言いますと、エアコンは当然ながら外気温により作動電力が変化しますから、この変化を定量化出来ませんでした。

次にサブですが、昼間ソーラー充電されている場合と、夜間で充電が無い状況では使える電力に、これまた差が発生します。

従いまして、ある一定の条件を付け、この場合は何時間使えるとかの言い方に成るのかと思います。

今回のコメントの計算其の物は正しいと思います。
しかし、現実のエアコン作動条件(環境を含む)とは異なると思います。

つたない計算に成るかも知れませんが、近い内に記事にてウンチクを捻りたく思います。
当面はサブ増設が無いのであれば、メーカー取説のエアコン稼働時間としておいて下さい。
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かおなし♪さん (Kenyじぃーじ)
2016-07-16 22:24:43
 いゃ~、一つでもお役に立てれば幸いです。

3連休は、お出掛けされたでしょうか?

此方も御多分に漏れず、近場に出掛けております。
梅雨前線が南下しているせいか、標高994mでも外気温25℃と涼しい夜を迎えています。
まぁ~先程までエアコン稼働で窓は閉め切っていましたが、今は天然クーラーですよ。

丁度良い天候、お出掛けに成ったようですね。
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エアコンテストの予定で (コルドじい)
2016-07-17 06:05:33
やっと、一晩泊まりの出動が出来ました。お隣の岡山県をちょっと回っただけですが、トリプルバッテリーのコルドでエアコンが一晩持つのか?テストの予定でしたが、蒜山高原での一泊でしたので涼しくてエアコン付けませんでした(^_^;)))まー何はともあれ、奥の院を連れだす事が出来て、出動できてばんざーい( ´ ▽ ` )ノ
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コルドじいさん (Kenyじぃーじ)
2016-07-17 09:41:30
 遂に出撃されましたか?!
それは良う御座いました。

サブが満充電であれば、トリプルでも一晩は持ちますよ。
まぁ~外気温次第では有りますが。。。
冷蔵庫を使用していますと、なかなか満充電とは行きませんが、昼間サブを温存しておくと言う所ですね。

此方は今朝は雨で、ソーラーもアップアップですが、気温が23℃と低いのでエアコン無しで済んでいます。

しっかり楽しんで下さいね。
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